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プロローグ 俺の死に方がテンプレートすぎる件

なんか異世界に転生するときに軍事系チートをもらって活躍する主人公が出てくる小説って結構多いじゃないですか。でも一つ思うことがあるんですよ。

みんな「陸」の兵器を使うことが多いけど「海」の兵器、つまり軍艦はあまり使ってないじゃんって。

なので本作は「海軍」に焦点を当てた作品になっています。


それでは、こんな拙い文章だらけの小説でも良いという人はどうぞ


「労働基準法?そんなもん知らねえよ大人しく残業してろ。あ、残業代は出ないからな?」


こんな言葉が上司の口から飛び出したら信じられますか?残念ながらこの言葉は俺の上司が口に出したんですよねぇ。今更あの会社に入ったこと公開してるわ。


 この社畜()こと「結月 充」(26)は20連勤の末ようやく帰路についた...といっても、次の出社は明日の5時なんだがな。クソッタレ、トマホーク撃ち込んだろか。機体を胸に乗せて佐世保から上京してきたのに今胸の中にあるのはどす黒い恨み節だけ。上京してから4年間、横須賀に出征して趣味の艦船巡りをする時間もオリジナル艦船を描く時間もなくただパソコンと向き合うだけの日々。ああ...レポートで苦労してた大学生の頃が懐かしいわ。


 給料も低いし社内の風通しもめっちゃ悪いしなにより上層部が好き放題やってるせいで下っ端の苦労は計り知れないものになっている。...俺、生きていけるのかな...?


 なんて思いながら横断歩道を渡ろうとした時、右側からやたらと眩しい光とでかい物体が近づいてくる気配がした。


 急いで右を見てみると、そこには俺と同じく死んだ目をしているおっちゃんが操る10tトラック(いすゞ・ギガ)が突っ込んで来てた。命の危機にも関わらず「なんだろうな、学生の頃読み漁ったネット小説にこういう展開山ほどあったよな」なんて呑気なことを思い浮かべた次の瞬間


 俺は空中に撥ね飛ばされた。


 着地したときには意識が朦朧としており、頭の中に走馬灯が走っていた。小4のときに親に連れて行かれたイージス艦(きりしま)の一般公開の様子、中3の時合格祝いで連れて行ってもらったヘリ搭載型護衛艦(いずも)の一般公開の様子、大学生になって初めて横須賀旅行の時に日米親善よこすかスプリングフェスタの風景... あれ、俺の記憶に残ってんの艦艇系しかなくない?俺の人生全部艦艇で埋め尽くされてない?ハハッ、こんなこと思い浮かぶくらいなら俺まだ生きれそうじゃね?


 なんて死に際に考えていたが、現実は甘くないらしい。自分でも分かる。傷口から血が吹き出し、命の終わりが近づいてきていることを。周りは救急車や警察を呼んでいたり、動画を取っていたり、応急処置を施そうとしているようだがもう無駄だろう。ほらもうあれだもん、視界が黒くなってきてるもん。


 しかもよりによって、人生最後に頭に浮かんできたことが「来世はウサギが良いなあ」だもん。意味わかんないわ。


 そして、俺の視界が真っ黒になった。


 2026年1月1日、26年間の俺の人生は呆気なく終りを迎えた。





 マジで最期の最期に何考えてんだろ。

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