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最終話 それからのこと

 緑ノ月の空は、驚くほど澄んでいた。


 雲は高く、陽光はやわらかく、風は草原をなでるように吹いている。歩いているだけで、肺の奥まで空気が入ってくる気がした。


 私は肩から提げた革袋の位置を直し、道の先を見据えながら歩いていた。


 シュワルティア共和国の首都・リーフガルドから、かなり離れた場所にある小さな村に通じる畦道を、私は歩いている。

 目的地は、地図の端に控えめに名前が残されているだけの、なんてことはない村。観光地でもなければ、交易路の要衝でもない。わざわざ足を運ぶ者は少ないだろう。


 それでも私は、魔導列車を乗り継ぎ、時間をかけてここまで来た。


 その理由は、ふたつある。


 ひとつは、ギルド面接に提出するための撮画ショットを撮ること。これから冒険者として生きていく以上、それは避けて通れない手続きだ。


 でも、ただ撮画ショットのために訪れるだけなら、わざわざ首都から遠く離れた村に来る必要はない。つまり、そこにはふたつ目の理由が関係している。


 古市場で偶然拾った冊子ノート。その物語が生まれた場所に辿り着くこと――それがふたつ目の理由だった。


 冊子ノートの表紙は擦り切れていて、角は丸くなっている。何度も開かれた痕があり、紙は少し波打っていた。

 私がこれを手に入れたのは一年ほど前のことだけど、たぶん、私の手に入る前に、たくさんの人の手を渡ってきたんだろう。

 それでも、中の文字は不思議なほど鮮明で、私は旅の途中、何度も何度もそれを読み返してきた。


 これは、ただの思い出話ではない。


 ひとりの人間が、自分の弱さと罪と、それでも消えなかった想いを、必死に物語として形にしようとした記録だ。読めば読むほど、書き手が逃げなかったことだけは、はっきりと伝わってきた。

 

 もちろん、私がこの冊子ノートを買ったことは、父にも母にも言ってない。ふたりの性格なら、言っても問題ないのだろうけど、でも、しばらくは私の物語にしておきたかった。


 畦道を渡り、丘を越えると、やがて小さな村が見えた。


 家々はまばらで、畑の間を鶏が歩き、羊がのんびりと草を食んでいる。石畳はなく、道は土のまま。人の声は少なく、代わりに生活の気配が静かに漂っていた。


 私は井戸のそばで野菜を洗っていた、少しふっくらした体型の女性に声をかけた。


「すみません。撮画ショットのお店を探しているんですが、『キネマ』という看板をご存じですか?」


「キネマ? ああ、あそこのこと?」


 女性は手を拭いながら微笑んだ。


「村の中じゃないの。丘を越えて、森に入った先にある古い家がそれよ」


 女性の指さした先を振り返る。青々とした森が、小高い丘の向こうにある。


「村の少し外れにあるんですね」


「ええ。でも、ちゃんと人は住んでいるわよ。それにしても珍しいねぇ。あのお店に用があるなんて。お嬢ちゃん見たところ冒険者みたいだけど、なんだい、ギルド面接用の写真フォトかい?」


「あ、はい。腕が良いと人づてに耳にしたので……あの、お店の主人って、どんな方なんですか?」


 私は、少し試すように訊いた。

 女性は目線を私から切ると、少し考えてから口にした。


「ちょっとわけありみたいなのよねぇ。でもどんな経歴なのかは、あたしも知らないねぇ。ここの人たちとそんなに深い交流があるわけじゃないから」


「そうですか……」


「ああ、でも悪い人じゃないから。たぶん。そんなに心配しなくても大丈夫だよ」


「ありがとうございます。行ってみます」


「気をつけてねぇ」


 女性に別れを告げた私は、丘を越え、やがて森に入った。空気があきらかに変わるのを感じた。湿り気を帯びた匂いと、木々の影。足音が土に吸われ、周囲が一段と静かになる。


 しばらく歩くと、古民家が現れた。


 屋根には苔、壁には時間の跡。それでも玄関先はきちんと掃除されていて、ここに人が暮らしていることがすぐに分かった。軒先には、小さな看板がぶら下がっている。


 ――キネマ。


 私は深呼吸をして、戸を叩いた。


「すみません。予約している者です」


「はーい」


 戸を開けたのは、四十代後半くらいの男性だった。無精ひげに眠たそうな目。ただし、口調は妙に軽い。


「撮画? 面接用? あ、それとも……その若さに似合わず、遺影とか?」


「ギルドの面接用です」


「おお。惜しいな。遺影のほうが気合い入るのに」


 なんだこの人。


「元気に生きる予定なので」


「それは残念……っと、冗談だよ。どうぞどうぞ」


 彼は体をずらして、私を中へ招いた。


「俺はリドル。店番みたいなもの。実際は雑用全般だけど」


 この人がリドルさんか……冊子ノートに書かれていた人物像とは、だいぶ違っていて面食らった。


「よろしくお願いします」


「こちらこそ……おーい親方ー! 予約のお客さんですよー!」


 二階から、落ち着いた足音が近づいてくる。


「いま行く」


 低く、穏やかな声が落ちてきた。


 やがて姿を現したのは、眼鏡をかけた五十歳前後の男性だった。白髪が混じる髪、静かな目元。そして右腕は義手だった。あれは、冊子ノートに書かれていた魔道具? いや、違うのだろうか。


 店の主人は私を見て、一瞬だけ動きを止めた。


「予約の……」


 言葉を切り、私を改めて見つめる。

 私は急かさないよう、ゆっくり名乗った。


「レイナです。レイナ・オーガスト。十八歳です。父はクレイ・オーガスト。母はベル・オーガスト……です」


 名乗った拍子に、リドルさんがびっくりした様子で、私と店の主人を交互に見た。


「そうか。レイナ・オーガストね」


 店の主人は、短く一言だけ呟いた。声に、驚きと戸惑いと、そして幾ばくかの懐かしさが混ざっているのが分かった。


「リドル君、予約名簿の確認」


「え? あ、ああ……あ、はい。問題ないです……ね」


「よし。じゃあさっそくで悪いけど、撮画部屋に案内しよう。支払いは撮影後で構わないから」


「わかりました。よろしくお願いします」


 案内された部屋は、想像以上に整然としていた。背景布、反射板、撮画機材。どれも丁寧に手入れされている。


「背景は灰色にしようか」


「白じゃなくていいんですか?」


「白は若さを強調しすぎるからな」


「あのう、私、十八歳なんですが」


「肉体の年齢に囚われていると、君の良さが出ない。君の大人びた雰囲気には、もう少し落ち着いた色のほうが合うよ」


「なるほど。そう言ってもらえると安心します」


 指示は穏やかで、でも迷いがなかった。


「背筋を伸ばす。肩の力は抜く」


「はい」


「顎を少し下げて。目線はここね」


 シャッター音が、静かに響く。数枚、角度を変えて撮ったあと、彼は手を止めた。


「じゃあ、次は魔道具を構えた姿勢を取ろうか」


 指示を受けて、私は革袋から短杖ロッドを取り出した。


「ほお、イゼルタ五十七型か」


 懐かしそうに、店の主人は口にした。


「そいつを長杖ワンドにしてみてくれ……よし、いいぞ。胸の前で構えてみて……うん、もう少し重心を……」


 撮画ショットはそれなりに続いたけど、精神的な負担はほとんどなかった。店の主人の指示は、的確でわかりやすく、戸惑うことは一度もなかった。


「休憩しようか」


 いったんその場を離れると、彼は給湯室に向かった。

 休憩用の椅子に腰掛けていると、しばらくして、マグに淹れたコーヒーを差し出してきた。


「どうぞ」


「ありがとうございます」


 一口飲むと、苦みの奥にやさしい甘さが広がった。


「おいしいです」


「そうか」


 彼はふと視線を外し、まるで雑談のふりをするみたいに言った。


「……お母さんは、元気にしてるかい?」


 胸の奥が、小さく跳ねた。


「元気です。父と一緒に、いまもリッツ大陸にいます」


「君は、一緒に暮らしてるんじゃないのか?」


「留学中なんです。私が無理を言ってお願いしたんです。母も父も、冒険者になりたいならシュワルティア共和国の養成学校に行くのがいいと勧めてくれたので」


「そうか」


 彼の声が少しだけ低くなる。


 私はマグの縁を指でなぞり、言うべきことを言う覚悟を固めた。


 革袋から、冊子ノートを取り出す。くたびれた表紙。私はそれを、机の上にそっと置いた。


「これ、知ってますよね」


 店の主人の視線が冊子ノートに吸い寄せられ、その目が大きく見開かれた。記憶の奥の古い引き出しに、ずっと忘れて置きっぱなしにしていた宝石の欠片を、たまたま見つけたような反応だった。


「……なんで、君がそれを」


「古市場で拾いました。最初は、ただの古い日記だと思って眺めていたんですけど、母の名前が出てきて、驚きました」


「……」


「びっくりして、ちょっと読むのを止めようかなとも一瞬思ったんですけど、偶然じゃないんだろうなと思ったし、それで頁をめくる手が止まらなくて……すみません。なんか話にまとまりがなくて」


「ああ、いや……」


「これ、あなたが書いたものに間違いないですよね?」


 店の主人は、義手じゃないほうの左手で額を押さえた。


「ああ。ぼくが書いた。正確には、書いてしまったって方が正しい……それを確かめたくて、わざわざここに来たのかい?」


「すみません。ご迷惑でしたらすぐに――」


「ああ、いや、いいんだ」


 立ち上がろうとした私を義手の右手で制すると、彼は話し始めた。


「その冊子ノートは、なんというか、若気の至りって奴だよ。未整理の感情を適当に吐き出しただけの、つまらないものさ」


「そんなことありません。まるで物語みたいでした。いえ……すごく、ちゃんと物語でした」


「やめてくれよ」


「どうしてですか」


「恥ずかしいじゃないか」


 驚くほど素直な一言だった。五十歳の男が、十八歳の私の前で、まるで少年みたいに。


 私は冊子ノートを指先で押さえた。


「私、これのファンなんです」


「ファン?」


「そうです。変ですか?」


「変じゃない。ただ、信じがたいというか……」


「信じてください。私は、この話が好きでした。あなたが母に想いを寄せていた話ってだけじゃなくて。あなたが、自分の弱さとか、ずるさとか、でもそれでも前に進もうとしてる姿に、胸を打たれたんです」


 彼は、上手い返事を探すみたいに口を開けては閉じていたけれど、やがてため息を吐く代わりに、ぽりぽりと頭の後ろを左手で掻いた。


「……困ったな」


「すみません。でも、困らせに来たわけじゃないんです」


「それは分かってるよ……分かってるんだけど……どうも、むず痒いな」


「あの……」


「なんだい?」


「じつは、この物語に出てくる人たちの何人かに、私、実際に会ってきたんです。ここに来る前に」


「たとえば……誰に?」


「ノヴィアさん」


 彼の白い眉が、ほんの少しだけ上がった。


「ノヴィアに……?」


「ご存知でしたか?あの方、キレートさんと十年前に結婚して、幸せに暮らしてるんですよ」


「おお……そうか、そうか」


 それは良かったと繰り返し口にしながら、彼は心からの笑みを浮かべた。


「ノヴィアさん、言ってましたよ。『あの不器用な盾は、いまでも不器用だけど、家ではちゃんとあたしの話を聞くのよ』って」


「キレートのやつ、やっぱり尻に敷かれてるんだな。なんとなく、そんな気がしたよ」


 彼の口元が、少しだけ緩んだ。私はその小さな変化が嬉しくて、つい早口になる。


「それと、エディさんにも会いました。孫が可愛くて仕方ないそうです。『可愛すぎて杖を握る手が震えちまうよお』って言ってました」


「はは……あの人らしいな」


 彼は少し遠くを見る目をした。


「そうか。そうか。みんな、生きているんだな」


「はい。だから、あなたにもお会いしたかったんです。トム・バードウッドさん」


 彼の笑いが止まる。眼鏡の奥の目が、少しだけ揺れた。


「……ぼくは、みんなに会う資格がないと思ってた。だからノヴィアたちにも、ぼくの居場所については、なにも教えてない。昔のギルド仲間たちにもね。それに、あんまり村の方にも行かないようにしてるんだ」


「どうして?」


「罪を犯したからだ。刑期が終わったところで、過去をなかったことにすることはできない」


 その言葉は、鉛のように重かった。でも、私は怖くなかった。ここへ来るまでの道のりで、何度も考えてきたことだからだ。


「それでも、あなたは過去に向き合ってきたんですよね?」


「……」


「わかります。いまのあなたを見れば」


 彼は、しばらく黙ったまま、机の上に置かれた冊子ノートを見ていた。そのボロボロの表紙に、過去の自分が座っているように見えているんだろうか。


「君のお母さんは、すごい人だった」


 やがて、ぽつりぽつりと、小雨のように言葉をこぼした。


「強いだけじゃない。彼女には、他人の心を折らない強さがあった。あんなにすごいのに、誰も彼女に気後れするような感情を持つことはなかった。むしろ彼女と仕事をしていると、不思議と活力が湧いてきて……って、その冊子ノートを読んだならわかるか」


 自嘲するように、彼は笑った。


「だから、ぼくはしがみついたんだ。若かりし頃の、君のお母さんに。しがみついて、醜くあがいて……執着したんだ。その執着の裏側にある感情や欲求から目を逸らしているうちに、ぼくは、ぼくの人生を台無しにした」


 話を聞きながら、私はコーヒーを飲み干し、マグをそっと机に置いた。


「母も父も、私の誇りです」


「……そう言えるのは、いいことだ」


「あなたは――」


「……ん?」


「あなたは、いま、誇りを持てているんですか?」


 若輩者の私が言うには、生意気な問いかけだと分かっている。でも、どうしても聞きたかった。


 彼は腕を組むと、少し考えて、噛みしめるように笑った。


「なんとか、建て直そうとしているよ。それなりに、毎日、少しずつだけど」


「そうですか。なら、よかった」


「……不思議だなあ」


「え?」


「なんだか君にそう言われると、変に安心するよ」


「母の娘だから、ですかね?」


「そうかもしれないね」


 そのとき、店の奥で小さな音が鳴ったのをドア越しに耳にした。魔導式の通話器だ。


「親方、いま大丈夫ですか?」


 電話を取り次いだ店番のリドルさんが、撮画部屋のドアを遠慮がちにノックする。


「ん? ああ、どうした?」


「電話です。この前の方からですよ」


「この前の……って」


 その意味を理解したのだろうか。彼の顔が、ほんの少しだけ赤くなった……気がした。


「リドル君」


「はいはい。俺は何も言ってません。『この前の方』です。そう、『この前の方』ね」


 私は思わず笑いそうになって、口元を押さえた。


 彼は、咳払いをひとつして立ち上がった。


「ちょっと、失礼するよ。適当にくつろいでくれ」


「はい」


 彼が奥へ消えると、残された私は、机の上の冊子ノートをそっと開いた。何度も読んだはずの頁を、あらためて最初から辿っていく。


 最初に読んだときは、ただ物語として受け取っていた。母に想いを寄せていたひとりの男の視点で描かれた、少し苦くて、不器用で、それでも真っ直ぐな話だと思っていた。


 けれど、こうしてこの家で、彼の背中を見たあとで読むと、文字の重さが違って感じられた。


 この冊子ノートに書かれているのは、恋の記録ではない。後悔の言い訳でも、感情の吐き出しでもない。

 自分が犯した過ちを、自分自身の言葉で確かめ続けるための記録だ。


 読み進めるほど、書き手が自分をかばおうとしていないことが分かる。

 都合のいいところで筆を止めず、目を逸らさず、書くたびに傷を確かめるようにして、頁を重ねている。

 それは、とても根気のいる作業だ。途中で投げ出したほうが、きっと楽だったはずだ。

 

 それでも、この冊子ノートは最後まで書かれている。終わらせるためではなく、生き続けるために。


 私は、十八年分しか生きていない。それでも分かる。これは、誰かに読ませるための物語ではなかった。自分が自分でいるために、必要だった言葉の集積だ。


 だからこそ、私はこの冊子ノートを「きれい」だとは思わない。正しいとも、立派だとも思わない。ただ、誤魔化していないと感じる。その一点だけが、ここまで私を連れてきた。


 私は頁を閉じ、膝の上に置いた。重さは変わらない。それでも、最初に拾ったときより、ずっと静かに手に馴染んでいる。


 奥から、話し声が聞こえてきた。


「ああ、ぼくだよ」


 低い声。少し緊張している。


「うん。今日? ごめん、今日はお客さんが来てて……」


 客。私のことだ。


「いや、邪魔じゃないよ……ほんとに。今日は夜なら時間取れそうだけど、それでもいいかな?」


 沈黙。相手が話しているのだろう。


「そうか……そう言ってくれると、ぼくも嬉しいよ。ありがとう」

 

 言葉が、少しだけ弾んでいる。


 私は冊子ノートを革袋に仕舞う手を止めて、静かに耳を澄ませた。


「じゃあ、今晩家に行くよ。え?……いや、大丈夫だ。夜の森はなにかと危ないからさ」


 また沈黙。今度は短い。


「手料理? ほんとに? 嬉しいな。ありがとう。楽しみにしてるよ」


 私は、胸の奥がじんとした。

 彼は、楽しそうに話している。

 少し不器用で、でも確かに、嬉しそうに。


 人目を隠れて暮らしてきたと、さっき彼は言っていた。長い刑期を終えて、居場所を作るのに時間がかかったのも容易に想像できた。


 それでもいま、彼は誰かと約束を取り付けている。未来を歩くための約束を。


 私は、冊子ノートに目を落とした。表紙の傷が、日差しを受けて鈍く光っている。


 この冊子ノートが、彼の過去なら、いま奥で弾んでいる声は、彼の、トム・バードウッドさんの未来だ。


 今日、私は面接用の撮画ショットを撮りに来た。

 でも、本当は――この店の主人が、ちゃんと自分の人生を歩いているかどうか、確かめたかったのだ。


 そしてもしも、彼が……トム・バードウッドさんが、しっかりと自分の足で未来を歩けているのなら、書き足そう。この物語の続きを。そう決めていたのだ。


 ひとりの男の物語。その行き着く先が、どうか明るく穏やかなものであることを祈って。私は筆を走らせようと誓った。


 ま、私は執筆なんてしたことない、ただの素人なんだけどさ。


「じゃあ……うん。仕事に戻るね。そっちも無理しないで。終わったら、また電話するから」


 受話器を静かに置く音が聞こえた。


 誰かに見られているわけじゃないけど、私はそっと、冊子ノートを革袋にしまった。


 彼の物語の行き着く先の光。その灯火が、いつまでもいつまでも、消えないことを願って。











最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。浦切三語です。


先日、結婚を考えていた彼女に、あっけなく振られてしまいました。この最終話は、彼女に振られて3日後に書き上げたものです。


当初から想定していたラストシーンですが、この物語を書き始めた当初からは、大きく心境が変わった状態での執筆に、心砕かれそうになりがらも、どうにか書き上げることができて、いまはホッとしています。


これをお読みになられたすべての方々に、幸福が訪れることを願っています。


それでは、また別の作品でお会いしましょう。


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― 新着の感想 ―
主人公の揺れる想いに揺さぶられる恋物語でした。 完結お疲れ様です。 浦切三語様という作家様にもご多幸あらんことを願い。
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