表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

灯火

作者: M.uuu

たった1つの灯火だけを頼りに

生きてきた。


永遠に続く 黒い夜に

何も見えない 道の上で


聞こえなくて わからなくて

呼んでも 意味のない 一日が

今日も終わって 明日も終わって


そうして 長い時が経って

結局変わらない自分に

打ちひしがれて 立ち直って

また 打ちひしがれて 繰り返して


何も 変わらないまま

大人になって 


それでも 同じ夢だけを見ていた。


夢をみるたびに 痛みを感じた。



この痛みは 鋭く刺さって

呼吸を止める。


真夜中に 一人 いるときに

その痛みは 広がっていく。


何度も リタイアしたくなるのに

できなくて


頑張ろうと思う想いに

何も意味はない。


頑張っても 頑張らなくても

同じだった。



この痛みは生涯消えそうにない。



灯火は、その永遠の夜に

たった1つだけ見えるもの。


その灯りを目指すたび

痛みは どんどん 広がって

首が締まって 視界が霞む。



夜を彷徨うことは生きること。

リタイアすることは死ぬこと。

灯火は、たった1つの希望。


希望を目指すと、痛みは広がり

苦しむだけ。



何もできない その夜に

何も進まない その道に

終わりが来るのは いつの日か。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ