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古(いにしえ)の最強魔導人形となった僕  作者: ユウヒ シンジ
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襲撃 4

来ていただきありがとうございます。

「お、お姉様!」


ん? お姉様?


「どうしてここに? それに私の探知機能には・・・さすがです、お姉様」


そう言って頬を赤らめるロドエル殿下の魔導人形さん。

最初にあった時と比べて表情が本当に豊かになった気がする。


「えっと、あなたは・・・」

「はい! 私はプラハロンド王国第一魔導機動部隊の部隊指揮を受け持っていますシングルナンバー101515です!」

「あれ? ロドエル殿下の護衛じゃないの?」

「いえ、ロドエル殿下の専属魔導人形シングルナンバー102890は人工知能にバグが発生し、現在全面改修中で私は臨時の護衛を受け持っておりました」

「そうなんだ」

「それでお姉様。私、任務中でして、できましたら先を急ぎたいのですが?」

「2体の正体不明の魔導人形を追っているのかな?」

「何でお分かりになられるんですか!?? 国防軍の警備システムも、つい先ほど探知したばかりの情報ですのに!」


そんなに隠密性が高い魔導人形なの?

それにしては、ミネルヴァさんは簡単に見つけてたけど?


『ノール様の性能だからです。あの程度の隠密性能では子供のかくれんぼ程度でしかありません』

ミネルヴァさん辛辣過ぎます。

ん? 待って。


「国防軍の警備システムって、まさかその不明の魔導人形って国外の人形かもしれないの?」

「はい。自国の魔導人形ではないのは確かです。可能性としてはグリアノール帝国の魔導人形ではないかと・・・国家機密ですけどね♪」

「え? そんなこと僕に教えても良いの?」

「お姉様でしたら問題ありません! なんでしたら私のスリーサイズと特技と弱点も教えましょうか?」

「・・・えっと、また今度ね」

「そうですか?」


何だろうこの懐きようは?


『完全にノール様の影響下に置かれています』


それってどういう・・・後で考えよう。

それより今はそのグリアノール帝国の魔導人形がフィリア姫様に接近し戦闘体制を取ろうとしている方をどうにかしないと。


「ねえ君、えっと名前は・・・」

「あ、はい、シングルナンバー101515と言います。お姉様」

「えっと・・・・」

「シングルはジュエルの数を言い、その中で101515番目ということです」

「言いにくくない?」

「そうですか?」


キョトンとする彼女の表情がこの変な記号が名前なのだと言っていた。


「名前それじゃあ呼びにくいから・・・・101515・・・15・・・イチ・ゴ・・イチゴ、あなたの名前、イチゴにしましょう!」

「イチ・・ゴ、イチゴですか?」

「うん、だめ?」

「・・・・あ」

「あ?」

「ありがとうございます!! このイチゴこの体が動く限りお姉様の為に尽くさせていただきます!!」

「いや、そこまでしなくても」

「だ、駄目ですか? 私ではお姉様の傍に置いていただくだけの資格、性能不足ですか?」

「そんなことはないと思うけど」

「本当ですか!? 精一杯尽くさせていただきます!!」


『シングルナンバー101515は、イチゴと改名。支配権がプラハロンド王国からノール様に移行されました』


ちょっと! それってまずくない!?


『正体不明機の魔導人形の魔力値がさらに増大。危険域に達しています』


色々突っ込みたいところだけど、フィリア姫様が危ないかもしれない。


「イチゴ、これから正体不明機を取り抑えるから手伝ってくれる?」

「喜んで!! えっと・・・」

「ノールよ。よろしくね♪」

「はい! ノールお姉様!!」


こうして僕はイチゴと共に姫様の居る場所へと急いだ。

お姉様って、どう見ても僕の方が年下に見えるんだけど?


『誕生からの年数で言えば、ノール様の方が年上なのは確かです』


300才近いということね。

次も来ていただけますでしょうか?

お願いします。

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