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ザゼンソウの話
ザゼンソウという花があります。
この花、開花するときに花(肉穂花序)の内側が発熱するんですが、その時の温度が外気温にかかわらず、常に20度から25度ぐらいに保たれるんですよ。
雪が積もっていても、雪を溶かして開花するんです。
しかも、無駄なエネルギーを使わないように、発熱のコントロールをしながらです。
すごくないですか?
恒温動物ならぬ、恒温植物みたいな。
このザゼンソウの温度制御機構、従来の人類の英知(PID)よりシンプルで高効率なんですよね。
今はまだ、「そのままでは設定温度に到達しないことがある」など足りない点はあれど、数式化された新しいモデルは応用に夢がある感じです。
最近風邪をひきまして、体温をあげるためにトリカ◯トを飲みながら植物のすごさに敬意を抱いたりしてました。
生き物ってほんとにすげぇ。
今回はそんなお話。




