牛丼屋のしゃぶ漬け発言と3元論で見る人権問題
最近、3元論っていいなぁと思っています。
2元論の盲点を克服でき、統計なども網羅できるので、『頭がいい人』が『頭がいい人同士』で会話するときに採用している印象です。
3元論でものを考えデータを収集する癖をつけたら、もしかしたらぼくも頭が良くなれるんじゃないかな? って。最近そんな事を考えています。
さて。
今回は、3元論でもの考える実験をしてみようと思います。
ちょっと今、嫌なニュースを見て、強いネガティブな感情にあてられているので、配慮が行き届かない部分があるかもしれません。
そうなってしまったら、ごめんなさい。
色々なパターンが想定できるのですが、とりあえず思考の枠組みを3次元分作ります。
第1次元(個人)、第2次元(国)、第3次元(世界)。
今回はこんな感じで行きましょう。
まずはじめに、人権問題って第3次元で語るべき内容ですよね。
だって、人類共通の話題ですから。
1次元や2次元のフレームで語ると、『クソでか主語』の別の話になっちゃいます。
たとえば、人権問題を語っているつもりが、政策や立法の話になっていたり(第2次元)、また、人権問題を語っているつもりが、上司のセクハラの話になっていたりします。「美人のお前がお酌しろとか、それってぇ! 美人の私に対する人権侵害ですよね?」(第1次元)とかさ。
極端な例ですが。
さて。そういった『視点』を念頭に置きつつ、最近話題になった人権が云々されているニュースを見てみましょう。
>「「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら複数回発言。「田舎から出てきた右も左も分からない女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、(牛丼は)絶対食べない」と話していたという。」
>「受講生は「二度と教育の場でこういう発言が起こらないよう再発防止策を徹底し、すべての人が平等に安心して教育を受けられる場所を提供して欲しいです。また、企業側、特に影響力のある立場にある方は人権意識を持って顧客を大切にして欲しいと思います」と語る。」
>「また、本心は分かりませんが教室にいた受講生の中には笑っている人もいて、温度差を感じました」」
上記括弧内は、businessinsiderより引用。『吉野家「生娘をシャブ漬け戦略」抗議した受講生が詳細語る。「教室で笑い起きた」』
引用してみましたけれども、まぁ、絶句するレベルでひどい比喩ですよね。
ただね? ひどいですけれども、これって人権の話なんでしょうか?
『人間の生存にとって欠くことのできない権利および自由』(人権)を、侵害してます?
例えば、実際に拉致監禁などして、注射を打ってしゃぶ漬けにしてるなら人権侵害ですけれど、このケースでは『比喩』ですよね?
内容的には、若い女性をメインターゲット層として、リピーターを作る戦略ってことでしょう?
不適切かつ不謹慎、しかも女性蔑視の姿勢がにじみ出た発言だ、とは思いますよ?
ですけれど、本質的には、ひどい比喩による聴講者へのセクハラの話で、第1次元で語られるべき内容なんですよ。
人権云々は関係ないでしょう。
さらにもっと言うと、「受講生の中には笑っている人もいて、温度差を感じました云々」は完全にヤブヘビです。
記事のタイトルからしても、「だから人権意識が云々~」とでも続けたいんだと思うんですけどね?
お怒りはごもっともだし、同意が得られなくって悔しいのもわかる。
でも、実は、こっちの発言のほうが人権侵害に近い話なんですよ?
内容にかかわらず、障害によって不謹慎な状況で笑ってしまう人って、事実として一定の割合で存在しています。
今回は、「温度差を感じました」だからまだいいものの、迂闊に非難したらそういう病気で笑ってしまう人達を差別しているのか? という話になりません?
そういったことを許容するのが多様性(第3次元)であり、人権意識だとぼくは思います。
どうしてもこの話、ぼくには、自分の感情を正当化するためにクソでか主語を持ち出してるように見えちゃうんですよね。
みなさんはどんなふうにお考えなのか、伺ってみたいのです。
今回はそんなお話。




