読解苦手そうな人
ツイッターで、
『「文章中のキーワードだけ拾ってそのキーワードを含む自分の経験が脳内に再生されその話をしてるのだと判断する」というのが、文章読み慣れてない人というか国語の読解苦手そうな人』
という仮説を見たので、考えてみる。
『なろう』でも、文章中のキーワードだけを拾って自分の経験を一方的に語って拒否反応を示したりするような、そんなご感想を目にしたことがあります。
普通の人は『なんて?』って驚くような状況ですが、実際にある反応です。
で、ちょっと考えてみたんですが、これって小説とか漫画とかに感情移入する時の読み方なんですよね。
まったり夢見心地で一杯引っ掛けて好きな物語でも読みながらホワワワンと空想してる時を想像していただくとして、キーワードを拾って自分の経験に置き換えて、感情移入したりすることってありますでしょ?
この状態で論理的な文章を読んでいる。
こういうとき、何が起こっているかっていうと自他境界が曖昧になっています。
想定されるのは、『自分と外界』(一元思考)というものの見方よりも、さらに低い次元ですね。
共感は帰属状態(思考の軸が0次元の状態)で起こるんですが、感情移入時はこれに近い状態になっている。
何が言いたいかって言うと、つまり、『論理的な文章を夢見心地で共感しようと思って読んだとき』に、『文章中のキーワードだけ拾ってそのキーワードを含む自分の経験が脳内に再生されその話をしてるのだと判断する』ような現象が起こる。
アプローチの仕方が間違っていますから、これをやる人は事実『読解苦手な人』といえるのでしょうけれども、この問題の本質は知能のほうにこそあるでしょう。
今回はそんなお話。
なお、これを読んで私のことか? と思える人は、その時点で本文の内容には該当しませんのでご安心ください。




