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めっちゃマニアックな鋼材の話

 個人輸入とかしてるとさ、ブリスターパックに苦しめられることあるよね? 分厚いプラスチックの入れ物と言ったらわかるだろうか?


 最初は僕も手近なハサミとかを使って対処していたのだけれど、固すぎて支点が歪んでしまって、このやり方は良くないと気付いた。


 当のアメリカの人はどう対処してるのか聞いてみたら、ナイフを使うという。


 日本と違ってみんなナイフを当たり前にもってるんだってさ。まぁ、銃の国だもんね?


 日本でも所持を禁じられているわけではないし、僕も何本かナイフを買ってみた。その成果を話そう。


 結論を言うと、ナイフの鋼材は、『サビにくさ』と『刃持ちの良さ』と『研ぎやすさ』のバランスで決めるといい。鋼材の種類によって切れ味が決まるわけではないからだ。


 要は研げば、どんな鋼材でも切れるようになる。中国製だからとか、国産だからとか、そんなことは関係ない。研ぎ方次第なのだ。


 ただ、研ぎやすいが刃持ちが悪いとか、研ぎやすく刃持ちもいいが錆びやすいなどの鋼材が多くある。


 そんな中、僕のおすすめの鋼材は、ATS-34と154CMだ。どちらもクロムとモリブデンを添加したステンレス(要はクロモリ)で、154CMは15%クロムと4%モリブデンを含んでいる。こいつらは兄弟みたいに組成が似ていて、ATS-34は日本で開発された154CMの改良版とも言える鋼材なんだ。


 ちなみにクロムが13%以上入ってる鋼を一般的にステンレスと呼ぶぞ。

 コイツラは、研ぎやすく、刃持ちもよく、錆びにくい。実にグレートな素材だ。


 超硬高級鋼材、S35-VN、CPM-S90V、ELMAX、ZDP189などは、非常に刃持ちがいいけれど、マジで研ぎずらいんだ。刃が欠けたりすると絶望する。


 まぁ、ステンレスで『錆びやすい』とか言ってたら、青紙とかの安来鋼(炭素鋼でCが多く鋭い刃が付き、研ぎやすいが、マジで錆びやすい)を使っている料理人さんたちに怒られちゃうけどね。


 余談だけど、拙作いたもんのヴァンパイアの名前はナイフメーカーから来ている。安直だけど、『血を吸う→刃物』の連想だ。154CMを愛用したラブレス他、カイ(日本の貝印)、カーショウ(カイ傘下のナイフメーカー)、ヒンダラー(高級ナイフのデザイナー)、エマーソン(軍用ナイフを作っている)などが登場する。


 作中には登場しないけど、最強の吸血鬼はランドール。最優の吸血鬼はクリス・リーブだ。


 ちなみに全然関係ないけど、僕が愛用してるナイフはベンチメードのアキシス・フリッパー(154CM)だよ。いい鋼材を使ってるし、目をつぶっていても片手で確実に開閉できるから、怪我をせずにすむ。

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