サーvsマー
眼は金色で八重歯がかわいいそんな感じの女の子とそう言ユウから言われた私は魔王に従える一人サタン、ユウには愛称でサーちゃんと呼ばれている。
そんな私は今転移魔法で自身の世界にマーモン略称はマーを連れてきた。
「マー、お前がどこでどうしようと私には関係なかったはずだったんだけどな」
「ユウを怯えさせた代償は高くつくぞ」
そう、ユウと出会う前の私だったら人が殺されようが街が壊されそうが、世界が壊れようが大した関心はなかった。
「サーもかわったのな?原因はあの小娘?」
そういってマーは強制的にこの世界から出ていこうとするだが・・・
「無駄だ、マー」
この空間の支配権は私、そう私がすべてなのだ。
マーはほっとけないそれほどの力があり事実魔王様につかえる七のうちの一だからだ。
「そうみたいだな、それじゃサーを倒していくのな」
そういうとバカでかい剣はさらに大きくなったそして
「これで殺れるのは超上級悪魔までだな、私も本当に久々に全開でいってみるのな」
バカでかい剣は一瞬で本来の剣の大きさまで戻った、ちょうど冒険者が最初に使う剣ぐらいだろうか、その剣からは黄金に輝きマーの見た目も相まって本当に最強の剣士といった感じだった。
「私も、久々全開で戦ったことがなくてな、まぁ人間界で使えばお前もわかるであろう?」
そういい私も雷の王を顕現させる。私の力は100%までだが、限界を超えて力を出すことができるそれは雷の王と私が融合することだ。
雷の最大魔精霊であるわが眷属と私は相性がとてもよく他のどの七ができないこれが出来る。
「雷竜悪魔」
「へぇ、いきなりそれで来てくれるとはおもわなかったのな」
マーは嬉しそうにしそして剣を振りかぶってくる
右上~下~横~左上~横~縦へそれはほんの刹那のこと
「これをすべてかわすとはおもわなかったのな」
すべてが見える、相手が攻撃する前に相手が次何をするか見える
マーの剣を今の私なら別によける必要性もないのだが力全開なのにあったらなんか癪なのですべてかわしてみせた。
体は雷と同化している。これは悪魔の力
退魔の力でもない限り私に傷一つつけられない。
「細かい攻撃はやはりだめなのな」
そういうと、マーは剣をさらに小さくし魔力として体内に取り込んだ。
そうしたマーは光輝きこの何もない世界に光ををつけた。
つけたとは文字通りのこと。
各々の悪魔、七のうちの一にはそれぞれ世界がある
私の世界は何もない上下左右がない本当にただただなにもなく暗黒が広がっていた。
それをマーの魔力が、マーが光をこの世界に干渉するほどの光を着けたそして今もなお
”光照らし続けている”
「私もサーが人間界で遊んでいる間にちゃんと修行していなのな」
そういうとマーは呪文を詠唱する
「我、黄金を食らう魔物なり、黄金と違いしものすべてを消し去り消え去れ」
私の「雷竜悪魔」が強制解除されこの世界の闇すらもすべて消え去った。
それは私の魔力すべてに干渉し、私の世界の支配権すらも奴に乗っ取られた。
「七のうちの一の最強がきいて呆れるのな」
私も今回ばかりはさすがにダメだと思った。
流し過ぎた血、悪魔にとって血は力そのものそしてその状態では奴は使えない
それ以外にもこの空間も今は奴の支配下
・・・
流石に今回は終わったな。
命乞いなど悪魔としては見苦しい、最後に楽しい思い出もできた。
だったらいいじゃないかここで終わっても、
だが最後に一つだけ思うこともあるが時期にそれもなくなることだ。
「やれ、マーモン」
マーの黄金剣が止まった。
まるで私ではなく私よりさらにその上の何かに警戒しているかのように
そしてマーは一気に距離をとった。
世界の端というものが私たちの世界には無いのだが例えるのであれば世界の端まで一気に距離をとった。
「サーちゃん、帰るよ
そろそろバイトの時間だよ」
そういって現れたのはここにいるはずのないユウの姿だった。