不安定
どうも最近さーちゃんが不安定だ。
そして私との距離も大分近い。
前までも学校に登校中する時は一緒だったが、今は一緒に手をつないで登校している
そして前に一度一緒に登校しないって言ったら泣いて、そして疲れるって言ったら泣いた。
本当に如何しちゃったの?さーちゃん・・・
「るんるん、るんるん」
さーちゃんは今凄いご機嫌だ
明日一緒に買い物に行くからなのだろうか?。
明日行くところは服屋
さすがに熱くなってきたのでそろそろ違う服が欲しくなってくる。
さーちゃんと服屋に行くの何気に初めてだ。
ボーイッシュな髪に整った容姿
眼は金色で八重歯がかわいいそんな感じの女の子
にあう服も入荷している筈
今まではサーちゃん一人で行ってたからわたしも一緒に行きたいななどと思っていると
「らんらん、ランラン」
先ほどにましてさーちゃんの気分がより一層上がっていく
何かサーちゃんもうれしいことがあったのかな
などと私は思った。
それから日も経ち買い物当日の朝サーちゃんと私は服屋へと来た。
最近入荷してであろうおしゃれな服、機能性重視の服、冒険者用の装備の服など色々な服が売っていた。サーちゃんはこれでいいと言って適当に機能性重視の服を二三持ってくると、
「そんじゃコレデ」
と言ってきたので、私はそれを止めた。
待って待って、こういうのってもっと悩むものでしょ?
限られたお金でいかにどの服を買うかでしょ?
ね? だよね?
「いいんだよ、私のは。
それよりユウのを選ぶぞ」
サーちゃん自身は服を買い終わると私の服をどれにするか悩みだした。
「んー、こっちのフリフリがかわいいのがいいか、いやでも待てよ耐久面ではこっちのほうがいいか、いやでもこの服は重い感じするし、機能性重視するならこれだけどこれ全然かわいくないし
ん・・・どうするかこっちのフリフリがやっぱりいいかな?」
私の服なはずなのに凄い真剣に悩んでいる。
「でも待ってよ、ユウには冒険者用の装備してもおそらく・・・」
などと言い試着室に私を連れてくると問答無用で冒険者用の装備を私に装備してみた
まずは攻撃力が上がる装備、だがそれは・・・いいや、やはりというべきかユウには試着できなかった。
(破れてなくなった)
・・・
「お客様、買い取りとなります」
サーちゃんが支払いをした。
ムムム?どうして私は冒険者用の装備を装備できないの???。
「ま、わかってたことだけどな」
そういうと、サーちゃんは20着ほど用意してきた。
機能性の服、冒険者用の服ではなく、
もこもこした服、フリフリした服、だった。
「え、まさか?」
私の考えはあたり、全部試着してといわれ気に入ったのを3着ほど買った。
サーちゃんのお気に入りはその中には入ってないらしく自腹で私の服を買ってくれた。
悪い気がしたので私もサーちゃんに服を買った、本人は嫌がっていたけど超フリフリの超かわいいやつを買った。その時のサーちゃんの顔が、(え、そんなかわいいの買うの?)ってかんじだった。
服を買いギルドに戻る途中で私たちは屋台によった。
おいしそうなものが色々売ってあり二人して屋台名物の焼き鳥をかった。
下処理した鳥を姿焼きにして塩で食べる、それがとてもおいしかった。
でもこんなに幸せな時間もそう長くは続かなくてその時はある日突然訪れた。
「スゥ」
風の切る音が突然後方より聞こえた。
そして次の瞬間には私が向いているところ以外すべてのものが消え去り地面がえぐれていた。
私な何事と思い後ろを見る。
そこに見えたのは、負傷しているサーちゃんだった。
「久しぶりなのな、サ」
建物より一回りも二回りも巨大な黄金の剣をその人は軽々と持っていた。
そして次の瞬間すべてを薙ぎ払うかのように剣で切ってきた。
「急になにしてんだよ、マー」
マーと呼ばれたその人はどうやらサーちゃんの知り合いらしいなのになのに・・・どうして?
「でもその程度の剣で私が殺れるとでもおもったのか?」
サーちゃんの周りに雷が走る。
その雷はむけられた攻撃に対してそこに何もなかったかのように当然のように防御して見せた。
その雷は私をまとうようにも張り巡らせていた。
「これでも修行したつもりだったんだけどな、やっぱりこうなのな」
眼で追えない剣の速さ
その速さすらもサーちゃんは時が止まっているかのようにすべてさばいて見せる。
「この街を壊した罪は高くつくぞ、マーモン」
魔法の詠唱を破棄してた攻撃がその人を襲う。
サーちゃんが攻撃するたびに空は焼けた
「サーも、なめているのかな?
その程度の攻撃が私に通じないこのぐらいわかっているはずなのにな・・・」
「なーに、時間稼ぎさ、それはお前もわかっているはずだろ?」
サーちゃんは詠唱破棄しながら攻撃をし続けそして同時に空間転移魔方陣を描いた。
「ここじゃ、戦えない。
ユウここで待っていろ」
そういうとサーちゃんと敵の人は消えた。
転移寸前のサーちゃんの目は今まででに見たことがなくひどく冷たい目だった。