サービス開始
コウが帰ってからこの街は一変した。
人々はログイン?という手段で異世界から来てログアウト?という手段で異世界に帰るそうだ
その時光の粒子が人を包む
またもう一つ変わったことがあった。
この街では明らかに必要のない装備がboxとして販売されている。
だがそれは凄い高い、その装備を買うのは5ゴールドも必要だ
この世界の単位は1ゴールド=1000シルバーそして1シルバー=1000ブロンズとなり
私が必至で働いても1000ブロンズがいいところなのでその高さは子供でも分かるところだ。
「ふぅ、あの装備使えば私だって強くなれるのかな?」
「何バカなこといってんだ、ユウそもそもお前今月の小遣い5000ブロンズだろ」
今私はギルドに住まわせてもらってる身
ご飯も水も火も勉強代だってギルドに払ってもらってる、他にも必要なお金があればギルドに払ってもらってるその中での小遣いももらってる身だ
「でもやっぱり装備ほしいな~」
「年相応だな、ユウ」
「え?さーちゃんだって、そうでしょ」
「ゴホゴホ、そ、そうだな」
ムムム?
何故サーちゃん焦ってるんだろ
「ほら、ユウこっちに100ブロンズでやってる商売があるぞ」
店はペット屋
これも新しくできた店だ。
魔獣・聖獣ほかにも色々と売られているらしいがそれはランダムだそうだ。
「さーちゃん絶対にこの子、絶対にこの子」
黒白く光る卵そして他の卵とは明らかに違う
他の卵が1だったら私が言った卵は999ぐらい違う。
「わかったよ、そんなに焦んな。
ほらよ親父100ブロンズだ」
「有難う御座います、この街に昔から居る皆さまなかなか買っていただけなくて・・・
やはり100ブロンズは高いのでしょうか?
まあ例の異世界から来る住人はポンポン、ポンポン買っていきますがね・・・」
「たけぇよ、親父も分かってんだろ、100ブロンズもあれば一日中豪遊しほうだいってことぐらいよ」
「まあそうですが」
額に汗をかく店の人に私は尋ねた。
はやる気持ちが抑えられない。
「ねえねえ、ここの卵は最低ランクでDペットなんですよね?」
「ええ、店の看板にも書いてある通りDであってますよ?」
「じゃあ、最高はいくつなの?」
「最高でありますか? んっと最高だと 最高だと・・・正直分かりません
私自身この商品をどこから仕入れているのかわからないんですから・・・」
???どういうこと???
「親父それってどういう意味だ、て聞かなくても親父の顔に書いてあるよ、ユウ。
匿名でいつも卵が送られてくるってそして一定の金額を納めないとここで商売できないってね」
「お・・・お客様お静かにお願いします」
「サーちゃんもそれぐらいにしといてね」
「ユウがいうならそうするよ、今日はすごい楽しかったそうだしな」
この卵から放たれるオーラは本当に違うので。
どんなのが生まれるのかウキウキ、ワクワクでその後モンスターショップへ行こうとしたがサーちゃんから止められた、まだどんなのが生まれてくるのが分からないからと。
なので私とサーちゃんは一緒にギルドへ帰った。
「ふぅ、やっと終わったね」
「そだな、最近客の多さが疲れるよな」
サーちゃんの変わりようは凄い
素の時と接客の時の違いがありすぎてびびるぐらいすごい。
てかあの卵どうなったんだろ
「だから、私にもかまえよ、ユウ」
サーちゃんが甘えてくるがどうしても気になる、卵が気になる
でも甘えてくるサーちゃんも珍しい
なんだかんだで私が構わないとしゃべる人いないしな・・・
などと思っていると
「ねえ、ユウかばってください」
サーちゃんが壊れた
こんなこと出会ってから一度も見せたことない
そんなサーちゃんを心配してギルドの人が何人も来た
その理由というのが・・・
「サーさんそんなに酒飲んじゃだめですよ」
「そうですよ、ユウさんがかばってくれないからって・・・」
「そうそう」
「ていうか、まだサーさん学生でしょ」
・・・
そんなこともあり卵保護用のケースはギルドに買ってもらって
サーちゃんは私が見ることになりました。
あの一見以来何だかサーちゃんの独占欲が強くなったかのように思えてくる今日この頃でした。
例えばある日は
「なぁなぁ、もう寝るのか?
たまにはもっと遊ぼうぜ」
「はぁ、たまには違う人と組んでみたいってユウ・・・
そんなこというな、悲しくなるだろとか」
以前のサーちゃんなら考えられないことだった
そして最大に考えられないことが卵と喧嘩していた。
「絶対に私とユウのほうがお似合いだからな」
「お前にユウはやらないからな」
などルームシェアなので本当になんだか色々とみてしまいこっそりと扉を閉める私でした。