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よっつめの話 2


 平日は月曜日。

 日曜日の惰眠を貪るような遅寝遅起きの後に来る週の始め。生活リズムの乱れの影響で、全身に薄く倦怠感が纏わり付いて、気分が上がらない曜日である。この感覚をブルーマンデーと表現した最初の人間の感性はすばらしいと、心底そう思う。これ以上にこの気持ちを適確に表す単語はないだろう。

 とは言え、やる気が出ないことこの上なくとも、それは学業をおろそかにする理由にはならない。というか、私が私にそれを許さないし、親も許してはくれまい。

「……ああ、眠い」

 そう思って、呟いて、私は登校の準備を始めることにする。

 寝巻きから制服に着替え、洗面所で軽くうがいをし、顔を洗ってからリビングに行く。リビングのテーブルには、いつも通りに母が用意してくれた朝食が並んでいた。

 私は私がいつも座る席について、

「いただきます」

 手を合わせてから一人で食事を始める。

 そうしている内に父がリビングにやってきて、母と一緒にテーブルについて食事を始めた。

「ごちそうさまでした」

 私は二人よりも先に食べ終わると、食器をキッチンに下げてから再び洗面所へ向かう。食後の歯磨きを済ませてから、鏡を見ながら寝癖を直した後で玄関に向かう。

 玄関脇には、昨夜の内に用意しておいた通学用の鞄がある。

 当然昨日の時点で持っていくものの確認は済ませているが、念のためと、もう一度中身を検めて忘れ物が無いことを確認してから、

「いってきます」

 まだリビングで朝食を摂っている両親に向かってそう声をかけた後で家を出た。

 私が通っている中学までは、私の家から徒歩で三十分程度の時間を要する。地味に遠い上に、中学自体がちょっとした坂道の先にあるものだから、登校が嫌になる時もある。

 ブルーマンデーとか関係なく、だ。

 でもまぁ。

 起きて、着替えて、朝食を摂って、家を出て学校へ向かう。

 その途中で学校が爆発して休校になったりしないかな、なんて現実逃避をすることも含めて――いつも通りの朝だった。

 だから、今日もいつも通り何事もなく終わる。


 ――今朝の私は、そう思っていた。

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