K-haku.
きらびやかさとは違う
だってそれはガラスみたい
でもアクリルほど透明ではなくて
少し歪んで
分厚くなればなるほど
向こう側が見通せない
体重計の上に乗ったみたいに感触が乏しくて
振れる針はベッドの軋み音みたいに連続して
紙風船の中身よりも
アドバルーンの重しよりも
もっともっと
涙ながらに訴えて
絡めた指をほどかないで
いつまでも一つでいられたなら
囁く虫の声を聴く耳は二つ
軽い軽い
金色に
指輪の重さなんて感じない
うわっついた感情だけ
小箱の中にしまって
ありがとうございました。