第二話 演習(白組の作戦)
ここは畿内にある演習場である。
「タッ、タッ、タッ、」前回出てきた豊臣直属軍団の演習の
陣形歩行で出た足音である。
「皆の者、足を止めよ。」派手な格好をしている小さい男が
言った。実を言うと太閤秀吉である。周りには護衛がたくさん。
すぐ演説を始めた。
「一ヶ月後に片方の城が陥落するまでをする。我が直属軍団を二分し赤組
と白組に別れてもらう。我が直属軍団は全国から兵を集め、高
い錬度を誇っているが、実戦に慣れてもらう為にもこの演習を
開催したつもりだ。もちろん優秀な部隊には褒美を用意してある。」
秀吉式教育により、豊臣直属軍団は士気が高い。何のために実戦
演習を行うのかというと高山国及び北方(蝦夷が島)侵攻をするため
である。当然諸大名にも出兵させるが、もっとも先鋭である豊臣直属軍団
は秀吉にとって一番信用できる軍隊であった。
軍団はちょうど赤組白組に分かれ、秀吉は大阪城へと帰った。
豊臣直属軍団は史実では無名であった人物を登用した。諸大名
に戦力を気づかせないためである。ちなみに判定は豊臣の演習
判定部隊がする。ちなみに、豊臣直属軍団には演習用兵器が充実している。
赤組白組を紹介。
赤組指揮官:丸山大将
白組指揮官:来鋒大将
白組側は攻勢的な作戦を考えた。なぜなら膠着状態に置いた場合両方
とも兵糧がつき他の兵器弾薬までもが尽きてしまうと思ったからだ。
赤組側の城を包囲して城からの自分の砲撃隊の注意を手薄にして、
遠距離からの砲撃隊によって
攻城戦に持ち込もうとしていた。そのために補給部隊の護衛をしなくて
済むからだ。攻城戦に持ち込む作戦と言っても過言ではない。
白組側は来鋒大将が防御を重視する作戦をよくたてるという
噂を聞いて攻城戦に持ち込む作戦にした。
一方赤組側は野戦築城や落とし穴、馬防柵、を使って敵を迎撃する
作戦を考えた。