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魔剣から始まる物語  作者: ほにゅうるい
第一章 異世界の剣士の一年
16/45

015


彼は血の海を駆ける



「アンデさん」


「……小娘、大丈夫なのか」


「任せてください。私はユウさんより年上なのですよ」


 さっきまで泣いてた奴が何を言う! なんて紳士な僕は突っ込まないのです。女の強がりは凄く強いって春もいってたしなぁ……。それより、ちょっとづつ森から村へ近づいてくる魔物の群れのほうが気になる。


「……あれ、全部ゴブリン、じゃないよね」


 なかに見たことない奴がいる。ていうか、何匹、100匹はいるんじゃないか。村の人と、国から派遣されてきた騎士合わせても30人もいないぞこっちは。騎士も10人くらいしかいないし、皆下っ端って言う。


「コボルトと、聖域じゃ生きていけないグール(屍食鬼)までいやがる」


 元の世界でお馴染みの怪物オンパレードですね……。他にもいそうだな。


 えっと、コボルトは、160cmくらいかな。僕より少し身長が高そうだ。肌が茶色でものすごい細身。なんだけど、爪が凄く鋭くて、引っかかれたら痛そう。グールは、あれは人の死体かな。半分腐ってるのに、動いてる。屍の肉を食うって存在だから、噛み付き攻撃が痛いんだろうな。……えっと、ウィルス感染してゾンビに変身。ってないよね?


「なんだそりゃ? 呪いか?」


 アンデに一蹴された。安心したぜ。


 ゴブリンは豪腕に。


 コボルトは爪に。


 グールは噛み付きにそれぞれ気をつけよう。


「馬鹿女、あんまり離れるなよ」


「……はい!!」


「アンデ。場合によっては、使うから」


「絶対に使うな」


 おぉ、絶対に駄目か……。


 キィン


 駄目だって言ってるだろ。こんな人目が集中しているとこで使えないよ。


「セリア!!」


「え? お、お父さん……!!」


 こんな緊急事態にお父さん登場です。こういう場合、ゲーム的な展開で言えば、娘のお前が戦いに参加するなんて、親として認めるわけにはいかない、後ろに下がってなさい。とか、嫌だ、私は戦う。ってな展開になるんだろうな。


 結論から言うと、そういう話になりました。


「……セリア、頼む。親である俺より先に死なないでくれ。だから、下がっていて欲しい」


「大丈夫よお父さん。私は死なない。アンデさんに色々教えてもらったし、ユウさんが私を守ってくれます」


「ユウ? ……君が? まだお前よりも小さい子供じゃないか!! 君も後ろに下がりなさい!!」


 馬鹿女! どうしてここでアンデの名前を出さなかったんだよ! 見た目的に頼りないだろ僕とか!! あと、予想外に罵倒されるかと思いきや優しいなこの人!! この父あってのこの馬鹿娘ってか?


「っ~~~。あー。えっと、精一杯お守りさせていただきます」


 言いよどんでから出た言葉はなんとも平凡!! 咄嗟に言葉が出ないもんだね。まぁ考えても無かったし。


「何を言っている君もセリアと一緒に下がりなさい。子供が出ていい場所じゃない! シャルインの学生ならともかく、剣を握って子供達が血まみれになる姿なんて見たくない!!」


 まぁ、正論だよなぁ。僕も緊急事態じゃなかったら後ろでお茶でも飲んで待っていたいもんなぁ。って学生ならいいのか? そんなに学生って強いのか? うむむ、わからん。


「来るぞ!!」


 色々話がまとまらないうちに魔物の進行スピードが急に上がって、村に突撃してきた。村人がすくみ上がるなか、騎士たちはなにやら呪文を唱えながら神素を集めている。神聖術かな?


「神聖波動術、魔退破!!」


 聞いたことある術だな。って、僕の指輪の奴か。騎士たち全員が同時に放つ聖なる波動が、魔物の軍団の進行を止め、押し返した! おお、凄い! 指輪の術とは比べ物にならない威力だ。先頭の魔物なんか、半ば押しつぶされて虫の息だよ。


 そこにアンデが畳み掛けるように、突撃していった。両手の剣は既に青色と赤色の炎纏っていた。


「炎よ、我の障害よ薙ぎ払え!! スゥー、ヴァァアアアア!!」


 アンデが大きく息を吸って、炎を吐いた。ドラゴンかよ!? 勢い良く炎が飛散し、アンデの目の前にいた奴らが焼死体になった。やっぱり強いなアンデ!


 今ので10匹は倒したんじゃないのか!?


「い、いけるぞ! 皆、行くぞ!!」


 村人たちもその光景に勇気がわいたのか、各々武器を手に、戦い始めた。


 知能のない魔物に対して、人間側は互いをフォローしながら魔物に攻撃を加えていく。今のところ、怪我人も死者も出ていない。でも、100匹もいるし、疲れてくればどうなるかわからない。


「……ユウさん。どう動きます?」


 僕と馬鹿女は戦いに乗り遅れてしまった。うむむ。このまま見てても勝てそうだけど。


「そうだなぁ……皆の負担を減らす戦い方をしないと。僕たちは魔物の横に回って、奇襲をかけよう」


 馬鹿女は黙って僕についてきた。戦いの場から大きく回って、気づかれないように魔物の団体の側面に回る。目の前の獲物、村人たちに集中しきっているから、簡単に回り込むことが出来た。


「よし、身体強化だ」


 魔素を大きく体にためて、どんどん燃焼させていく。体が、熱くなっていく。力が湧いてくるのがわかる。出来るだけいっぱい溜めて……よし。


「……準備できました」


「互いに確認しながらフォローしながら。無茶しないこと。危なくなったら大きく跳んで仲間の後ろに飛んで、怪我をしたら五郎のところに」


「了解です」


「よし、行くぞ、着いてきて!!」


「はい!」


 僕が先陣を切って魔物の団体に突撃する。体が軽い!!


「魔退破!」


 指輪の力を使い、魔物を吹き飛ばす。魔物の団体だから、一角が急に押されたためか、ドミノ式に周りにいた魔物の体勢も崩れ、扇形に空間が出来た。


 僕らの奇襲に焦っている魔物から順に聖剣を振るう。魔剣ほどじゃないけど、魔物は抵抗なく切り裂かれた。やっぱり魔剣凄いんだな。


 キィン


 調子に乗るな折るぞ。


 キィン……


「せ、セリアー!!」


 馬鹿女に気づいた父親の叫びが聞こえるけど、今は無視。手ごろな魔物を数匹切りつける。ゴブリン、コボルト、グール、コボルトと斬りつける。身体能力が向上し、訓練を続けた僕の敵じゃない!


 グールが僕に噛み付こうと近づいてくるが、それよりも早く剣を振るって首を刎ねる。切り口から血があふれる。気持ち悪いけど、気分を著しく害するわけでもない!


 続けざまに左右からゴブリンが棍棒を、コボルトが爪を僕たちに振りかざしに来る。コブリンを馬鹿女に任せて、コボルトの爪を一度受け流してから、流れるように刃を動かし、コボルトを切り裂いた。もう既に体中が血まみれだ。


 すぐに背後を確認し、馬鹿女の背中を確認する。


「大丈夫か!?」


「えっと……私たち、強いんですね、あはは」


 馬鹿女の眼前をちらりと見てみると、ゴブリン、コボルト、グールの切り裂かれた死体が転がっていた。ゴブリン以外にも色々切ったみたいだな。馬鹿女の顔をちらと確認してみると、青白い。やっぱ、無理してるみたい。早めに撤退したほうがいいな。


「背中は任せろ! 危なくなったらすぐに言え!」


「はい!!」


 大きく息を吸って、ステップを踏み、大きく一歩前進。一拍で剣を数度ふるい、魔物を切り裂いて息を吐く。次の呼吸で一歩下がって馬鹿女の様子を確認する。


 自身の周りの安全確保にサイドに注意しながら、近づこうとしている魔物に指輪を向けて波動を放つ。無理に斬りに行く必要はない。安全第一に。無理をしないことが第一。生きることを優先。


 もう一度、同じことを繰り返して、僕と馬鹿女の二人だけで10匹以上の魔物を倒した。多分、1分くらいしか戦ってないけど、結構成果を出せた。よし、戻ろう。


「セリア、引くよ!」


「え!? もうですか? 私はまだいけます!!」


「駄目だ!」


「で、でも」


「駄目だって言ってるでしょうが!! 晩御飯抜くぞ!!」


「は、はいぃい!」

 

 もう一度魔退破を放って、その場を離脱。来たときと同じように大きく距離を離して、迂回しながら撤退。僕らを追ってきた魔物はゴブリン2匹だけ。手早く村人たちと離れた場所で処分。もう作業だな。


 こいつらにぼこぼこにされて死にそうになった頃が懐かしいや。


 騎士と村人たちの背後に戻って、そこで魔素を一度全部吐き出して身体強化をやめる、呼吸を整える。体に鈍い痛みが走るけど、慣れたもんだ!


「ユウさん。どうしてですか。いい調子だったじゃないですか」


 自分の体調に気づいてないのかな?


「僕は戦いながら身体強化できないって言うのと、そういう調子付いたときが危険だと思うから」


 それに加えて、気分悪そうに見えるし、手が震えてるから。


「……」


「いい? 僕たちのさっきの目的は村の人達の負担軽減。それに、いい調子だったのは奇襲を仕掛けたから。あのまま同じように戦えるなんてわからないし、僕たちはいま返り血をたくさん浴びて真っ赤なんだ」


「それが、なんですか……?」


「身体強化して気づいてないかもしれないけど、血を吸った服は重いんだ。さっきより動きにくくなるのは確かなんだ。僕たちは普通の服を着ているんだから」


 慎重すぎるくらいがちょうどいい。僕はまだ、死にたくない。出来れば知り合いにも死んで欲しくはない。でも、それは出来る範囲で、だけど。


「そういえば……ちょっと動きにくいかも」


「そうとわかったらさっさと着替える着替える。はい、代えの服。着替えたらまた奇襲しに行くよ! 早く早く」


 僕は別に見られてもいいので下着以外を一気に脱いで、血で汚れていない服に着替えた。


「え、あの」


「皆今忙しくて見てないから早く着替えて!」


「ッ~~~~~!!」


 がさごそと音が鳴り止むのを確認して、馬鹿女が着替え終わったと思って振り向く。その場には僕の服があまりにも似合わない馬鹿女がいた。大きな胸が僕の服ではアンマッチをかもし出す。


「ぷっ。よし、いくよ!」


「今笑いましたね!?」


 多少、緊張はほぐれたのかな?




 あのあとも、もう一度反対側の側面から奇襲をかけて戦闘が終了した。


 アンデが半分以上の魔物の軍勢を一人で倒した。僕とセリアも2人で18匹ほど倒したけど、アンデには敵わない。だってまだ汗もかいてないんだよ? こんな人がこの世界にはまだいるなんて、拳銃持ってる人より怖いな。怪我人が数人出たものの、死者は0。よかった。


 結構日も傾いて、空が赤くなってきた。夜になる前に決着着いて本当に良かった。


 その数人の怪我をした人も、五郎にぺろぺろ舐められて治療を受けていた。多くの村の人は五郎にびびったり、神聖な生き物だとするとお祈りしだす人もいた。なんか、複雑な気分だな。


「まぁ何はともあれ、ご苦労様」


「……おわったぁああ」


 気が抜けたのか、へなへなとその場に倒れこむ馬鹿女。僕も返り血まみれなので早急に着替えたい。


「この、馬鹿娘!」


 馬鹿女を見つけるなり怒鳴りつける人が一人。


「お、お父さん。でも私怪我もしてないし、皆を助けることが出来たのよ!!」


「……そんなことより、俺はお前が無事でよかった……本当に良かった……ッ!! 助かったのは認めるが、もう二度とこんなことしないでくれ……!!」


 血まみれの娘に抱きつく父親。うーん。家族っていいなぁ。


「お父さん……かぁ……おじさんとおばさんならわかるんだけどなぁ」


 ……僕にも、家族がいたら、あんなふうに心配してくれたり、褒めたりしてくれるかなぁ……。



 僕の家族って、どんな人だったんだろうなぁ。


「……なにしてる」



「あ、アンデ。お疲れ」


「小僧もな、ごほ、……良くやった」


 がしがしと、頭を撫でてくれた。あれ? これ家族っぽい。


 なんだ、お母さんはいないけど、お父さんいるじゃん。


「ん? なに、にやにやしている。ごほ、気持ち悪い奴だな」


「む、気持ち悪いとは……でもいいや、今僕ちょっと嬉しいから」


「……どうでもいいが、さっさと服を着替えろ。ごほ」


 確かに、血生臭い。流石のアンデもあの混戦の中じゃ血まみれになるみたい。剣について血は蒸発してしまうのかわからないけど、剣はきれいなままだった。


「!!」


 アンデが殺気をむき出しにして僕の背後を見た。それにつられて、後ろを見ると……。


「なに、あいつ……?」


 めちゃくちゃでかい。魔物の軍勢の死体の上を歩いて、村に近づいてくる。


「……トロル、だと!?」


「知ってるのアンデ!」


「ああ……」


「……」


「……」


「えっと、どういう奴?」


 待っていたけど、説明はしてくれなかった。


「見ての通り、かなりの巨体だ」確かに、アンデ2人分はあるんじゃないかな。「怪力で、深い傷を負っても時間が経てば直る。ごほ、具体的には、全身を焼いても1時間もすれば元通り。腕を切り落としても、長い時間を置けば腕がまた生えてくるとも言われている」


 棒RPGのような雑魚敵程度にしか考えていなかったけどなんだその生命力!?


 キィン


 それが、三匹……?


 キィン


 うむむ……。


「アンデ、倒せる?」


 キィン


「倒したことはある。だが、正直1人で3匹を相手にするに立ち回ることは難しい……」


 キィン


 五月蝿い!! 食べたいのはわかったから黙れ!! 折るぞ!!


「はぁ……僕が1匹どうにかするよ」


「馬鹿な! 小僧の聖剣じゃ切るのも難しい……」


 僕は左手を叩いてみせる。さっきからうるさいのがいるんだよ。この剣なら、一突きすることさえ出来れば、生命力を奪いきってくれる気がする。アンデが苦い顔をして僕を見ている。まぁ、大船に乗った気持ちでどんと任せて。ばれない様に投擲して戦えばなんとかなるっしょ。


「……いやだめだ。俺がやる」


 ……ってあれ? てっきり任せてくれるのかと思ったのに。


「大人に任せろ。小僧も小娘も良くやってくれた。なに、俺一人じゃない。村人も派遣された騎士たちもいる」


 そう、か……?


「でも、村の人達を見てたけど、僕とセリアほど身体強化が上手くできてないように見えるんだけど」


「それは魔素が濃いせいだ。お前は魔素が濃くて助かるかもしれないが、普段から訓練もせず、いまは濃度が薄い神素をつかう身体強化しか出来ないなら、普通はそうなる」


「剣の投擲結構上手いんだよ」


「投げるつもりだったのかよ……いいか小僧。俺が守ってやる。心配するな。五郎と戻ってろ」


「がぅ……?」


 なんで、そんな頑なに嫌がるんだ……?


「……わかった。適当に着替えて、休んでるよ」


 あまりの剣幕にこれ以上強く出れない。


 僕はその場をあきらめて、回りに指示をだして、トロル3匹と戦う準備をし始めたアンデを背に、その場を離れる。馬鹿女を引き連れ、村の人が非難している近くの場所まで移動。


 戦場から激しい怒声が飛び交っているのが聞こえる。破壊音のたび、何が起こっているのか気になる。


 馬鹿女も、破壊音に敏感に反応し、顔を青くしてうろうろとしている。


「がぅがぅ」


 五郎もなにか落ち着かない様子だった。あと、不謹慎だけどちょっと口周りが赤いのが怖いです。傷口を舐めていたんだからしょうがないとはいえ、これじゃ肉食べた後みたいだよ。


 適当に避難所から服を貰ってきた僕は、女用衣類を馬鹿女に投げつける。


「ば……セリア早く着替えて」


 僕も新しい服に着替える。


「な、また!?」


「早く着替えて、見に行くよ!」


 そう、別に戦わないからって後ろに下がる必要は無い。後ろに下がってい続けるなんて了承した覚えないよ!


 僕の発言にセリアが一瞬だけ笑顔を作り、すぐに表情を真剣なものに変えた。


「わかった!」


 そう答えると、すぐさま服を脱ぎ始める。服が脱ぎきってしまわぬうちに僕は素早く後ろを向く。セクハラで訴えられちゃしゃれにならないからね。







異世界生活331日

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 向井 夕 (むかい ゆう) 現状


武器 魔剣ライフドレイン?

 

 愛用の木刀(結構硬い)


 無名の聖剣 下級(貸し出してもらっている)


防具   異世界での服


重要道具 髪留め(エンチャント:ウォント・シーイング)視力向上

(エンチャント:ビジョン・ゴースト)霊的感知能力向上

 ミエルお手製神聖術付与指輪( 神聖波動術『魔退破』 ・ 閃光術『光り輝き導く者』 )エネルギー*100%

 ミエルお手製神聖術付与腕輪( 神聖波動術『鉄壁の肉体』)エネルギー*100% 1%あたり持続5秒


所持金 4万5028ギス と 500円


技術   剣道2段


 アンデ流剣術 中級者


 魔素による身体強化 まだ半人前


     異世界の言葉(マスター)


     中学2年生レベルの数学


 暗算(結構速い!)


 霊感(幽霊が見える


職業   デトラオン(悪魔の)食堂癒し系店員 (バイト)




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