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オバケに会ったことがある話

作者: 柊 カスミ

会話の一部は話をわかりやすくする為、改変しています。(普段の会話に指示語が多い為)


 どうも


 まぁ、夏だし。

 怖い話(?)でもしましょうか。


 私はオバケに会ったことがあります。

 多分二回くらい。

 何故あやふやなのかと言うと、つい最近まで一回目の事を完全に忘れていたからです。

 他にも、忘れているだけってことがあるのかもしれない。


 じゃあ、一回目の邂逅は何と言うこともない普通の日。

 私はその時12歳。

 たまたま両親が家におらずリビングで一人ぼーっとしていました。

 時刻はおそらく21:30頃(うろ覚え)観たいテレビ番組がある訳でもなく適当に番組を回していました。

 気がつくと、私はテレビの電源を落としてソファで寝の体制に入っていました。

 ふと、見ると目の前の椅子に男(多分)が座っていました。

 男を観た後両親がいつ帰ってくるのか考えながら男を眺め続けました。

 30分ほどして、私はソファで眠りにつきました。


 翌朝、何故男がいたのだ?と、昨夜の状況の理解に苦しみました。



 二回目の邂逅は両親が事故に遭った夜でした。

 その時私は14歳。

 高速道路で後ろから追突されたそうです。

 幸いにも怪我はしていなかったそうで、その安堵からリビングで一人うとうとしていた時。

 目の前に女(多分)が現れました。

 こっちをじっと見つめてきていた為、私は見つめ返していました。

 そこには甘い雰囲気などは欠片もありません。

 しばらくして、私は眠気に耐えきれず目を閉じました。


 翌朝、目を開け眼前に女がいないことを確認してから。

 いなくなったなぁ。

 と考えた後、

 「居るわけねぇだろ!」

 と自分自身にツッコミました。


 さて、この様なことから、私は『オバケに会っている間オバケがいることに疑問を持たない』と言うことがわかりました。

 疑問に思わないだけでなく、記憶にも残らないのです。

 一回目は二回目の日まで完全に忘れていましたし、オバケの姿は何も頭に残っていません。何度思い返そうが、オバケに対して『印象を持っていない』かの様に何の感情も湧いてきません。

 恐怖心がなかった為、自分にはホラーの耐性があるのでは?と思い、某有名ホラー映画を見ましたが、撃沈しました。



 さて、お化けの話とはうって変わって最近あった事を話しましょうか。


 私は最近事故に遭いました。と言っても遭いかけた。が正しいのでしょうが。

 二回ほどですね。それが何とも似たような状況で起きたもので、お話しさせていただきます。


 一回目は5月頃でしょうか。

 友人と遊んで、その帰りの時ですね。

 通行人とぶつかり、よろめいて、歩行者道路のブロックに足を引っ掛けて転びました。

 その際、たまたま白線までの幅が長かったことに救われました。

 車も私に気付いて避けてくれました。

 私はその時混乱していて、運転手の人に泣きながら謝りました。

 運転手さんが優しい人で助かりました。

 その後の会話が以下になります。


 友人「運転手の人が優しい人でよかったね」

 私「あ……あ、うん。いや……うん」

 友人「なんてったって後四回だもんな。それにあのおっさん(私がぶつかった人)人が死にかけてるの目撃しといて謝りもしねぇのかよ」

 私「危なかった……。うん、怖かった」

 

 と、以上です。

 皆さんには「異常です」と聞こえたのではないでしょうか?

 はい。色々とおかしいです。

 どこから出てきたんだい?その回数制限は。

 何故会話が成立しているんだい?

 会話している間、動揺していた私がおかしな事を言い放つのならわかるのですが、それを言い放ったのは友人です。

 冷静になってから思い返して友人に聞いてみたのですが、「そんな事言ってない」との事。

 まぁ、それだけならば、私がおかしいということで方がつきます。


 さぁ、二回目です。

 あれから1ヶ月経ちまして、前回とは別の友人と出かけていた帰りです。

 友人の持っていた自転車に引っ掛かり車道に飛び出しかけました。

 友人が引き戻してくれたおかげで今生きています。

 車が遥か遠くにいた事もあり、比較的落ち着いていて「あー、びっくりした」くらいの感覚で済みました。

以下がその時の会話です。


 私「は……はは。あっぶな」

 友人「車きてなくてよかったね」

 私「そうだね、後三回だもん危なかったぁ。テレビに載っちゃうところだったよ」


 はい、異常です。

 今回に関しては冗談を言えるくらいには落ち着いていました。

 それでも尚この言動です。

 そこで思ったわけですよ。これはオバケの言葉なんじゃないかと

 私はオバケと対峙した時オバケがいる事に疑問を持ちません。ことが全て終わってからおかしい事に気がつくのです。

 そう思うと、ストンと胸に落ちるものがありました。



 まだ、「後二回」は来てませんし、それが来てどうなるのかもわかりません。

 オバケか、はたまた死神にでも魅入られたのか。

 何もわかりませんが、私は生きています。

20日に投稿しようと思ったのですが、できませんでした。夏が終わっちゃう!!

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