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12月25日、曇天のきみへ

作者: 夜野 星

 高校二年生の冬。

 ぼくはひとつ、夢から醒めた。


 クリスマスがめでたいなんて、そんなのは嘘だ。

 本当にそうなら、集合写真のぼくはどうして悲しそうなんだ。


 サンタクロースなんていない。

 ほんとうに欲しいものなんて、ふろしきからは出てこない。

 別の男と手を繋ぐきみが、プレゼントでやってくることはないんだから。

 

 しとしとと雪が頬に落ちて。とけて、何も見えなくなって。

 本当に好きだったんだって、チャンスが消えてようやく知った。


 世界は回る。いつも通りの毎日。

 ぼくはただの背景、こわれても代えは効く。


 思いあがったピエロに、きみは振り向かない。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 高校二年生、二学期終業式。

 同じ背格好をした青少年たちが、ささやかな門出を一つ迎えた日。


 彼ら彼女らは、学生というしがらみから抜け出し、制服という制約を脱ぎ捨てて大人たちに擬態する。

 

 放っておいてもいずれそうなるというのに、ありもしない理想上のソレを作り出しては、蛾のように張り付く日々。そんな背伸びに命をかけて、貴重な学生生活を浪費する。

 それが大人になったら手に入らないのを知ってる奴なんて、宝くじを当てるよりもずっと少ない。


 かくいう自分もハズレの方。

 大人になりたいとは思わないけど、子供であるのは恥ずかしいという面倒な女子高生のはしくれ。


 そんなひねくれた自分が年相応の蛾共とつるめるわけもなく、結局いつものように誰もいない図書室の片隅で、ひとり余暇を過ごしていた。


 学生たちが普段出入りする本校舎とは離れにある旧校舎の中にあるこの場所。

 年期もあってか、机やら椅子やらのニスは禿げ落ち、壁には所々小さな穴が空き、全面は黄色く変色している。

 基盤のコンクリート床も傷だらけ。当然、表面のタイルもあちこちで剥がれていて、お世辞にも綺麗だとは言えなかった。


 この旧校舎は50年程前から健在らしいが、今年度で役目を終えて、三学期から新設された本校舎の方に移転する。

 改修でなく取り壊し。老朽化が激しく、復旧するよりも新しく立て直した方が早いからそうなったらしい。

 

 そういう訳で、取り壊し作業が冬休み期間中に始まるので、こうして出入りできるのは今日が最後。何度もお世話になったこの場所で、最後くらいはこの静けさに身を委ねたい。


 そう思っての今である。

 

「君もひとり?」


 なんだ、いたのか。

 声の方を向くと、学ランを着た平均身長そこそこの冴えない男子が突っ立ってた。

 

「はい、ひとりです」


 しかも、よりにもよって田中――コイツとは。

 舌打ちしそうになるのをグッとこらえて、席から立ちあがる。


「ちょっとまって」

「なに」

「話、きいてくれない?」

「いやです」

「そっか……」

「そうです」


 そう言って、椅子に座った。

 仕方がないから、そばにいてやることにした。


「隣、いい?」

「どうぞ」

「ありがとう」

「いいえ」

「こうして話すのは初めてだよね?」


 嘘つけ、お前は鳥頭か。

 中学生の時の一度と、高校生活で二度、三度、話したことあるのを忘れたか。


「そうですね」

「そんなつっけんどんにしないでよ」

「そういう気質なもんで」


 これは本当。

 母さんにあんたは鉄仮面かって言われたのが証拠。

 仕方ないでしょ。こののっぺりした顔と不器用な性格はあんたゆずりなんだから。


 だなんて、口が裂けても言えない。母さんの仮面の下はぷるぷるゼリーだということをよおく知ってるから。


「ぷぷっ」

 

 自分の小ボケに吹き出して、そんなアホを不思議そうに眺める田中クン。

 顔が熱い恥ずかしい逃げたい。しかし、生まれ持っての鉄仮面はこの程度の感情、おくびにも出さない。


 この日ばかりは鉄仮面に感謝――


「北爪さんって、おもしろいね。コロコロ顔変わるし」


 ――通じないんだったな。こいつには。

 

「ポーカーフェイスってよく言われますけどね」

「そう? そんなことないと思うけど」

「そうですよ。何考えてるかわからないってよく言われますし」


 そう言うと、田中はペットでも愛でるかのように、にまにまとこちらを観察。

 ええい、鬱陶しい。こっち見るな。


「ううん、やっぱりそんなことないよ」

「そうですか」

「そうです」

 

 心の叫び、届かず。

 この時ばかりは上手く働きやがった、ちくしょうめ。


「そうだ、北爪さん。今から冬休みの宿題やらない?」

「は?」

「いや、北爪さん頭いいからさ。もし良ければ、今の内に進められる所は進めとこうと思ってさ」


 そう言ってリュックサックからえらく目に着く水玉模様のメモ用紙と、前日もらったプリントの束を取り出し、ささっと机に並べ始めた。

 

 こいつ、マジか。正気を疑った。

 しかし、当の田中の横顔はどこか不思議なほどに大人びて見えた。


 窓から外の様子を伺うと、雪が少し強くなっている。田中は気づいていない。

 帰れなくなるのはまずいと思い、スマホを取り出して天気予報を確認。良かった、少ししたら直に収まるらしい。


 それなら、少しくらいいっか。

 

 かくして、現役高校生にしては随分と勤勉な二人による、ささやかな勉強会が始まった。


 田中が用意したプリントは、国語の共通一次試験対策の問題集。

 本文を読んで、傍線部について筆者の意図を選べとか、それはどういうことなのか。とか、試験対策してたら嫌程みる問題たち。


「ぜんっぜんわからないや」

「大学行く気ある?」

「当然」

「正気?」

「当然。無謀に見える?」

「当然」

「ひっど」

 

 ひどいのはお前の学力だ。

 そう言ってやるのはやめにした。引き受けた以上、責任を持ちたいという学生らしき見栄からだ。


「まず、傍線部の問題っていうのは主に言葉の言い換えが試されてる。言葉巧みに質問文を変えてても、聞きたいことは結局『それはどういうことなのか』ここまでは大丈夫?」

「う、うん。大丈夫!!」


 既に怪しかった。


「と、とにかく。問の殆どは1つのジャンルに絞れるから、あとは一部の例外だけ問題のパターンを覚えればいいんだよ」

「とりあえず『それはどういうことなのか』の対策を重点的にやってればいい?」

「そういうこと」


 問題を解く時はまず問題文から見ろとか、傍線の周辺に答えらしき一文があるとか、そんなセオリーを先生になった気分で教える自分。

 気合い十分に、言われたことをそのままメモに殴り書きする田中。字ぃ汚いな。


 それからもこつこつと説明を続け、一通りを終えたので、早速問題を解いてもらおうとした時、田中は既にへばっていた。


「休憩します?」


「いいや! このままがんばります!!」


 そう言うと、頬をピシャリと叩き、フーンと鼻息を鳴らし、勇み足で問題に取り組み始めた。

 教えた通りに問題文から読み漁り、その後、本文の流れに目を上下させて喰い下がる。


 しかし、田中にとって傍線部の周辺からヒントを見つけ出すことはこの上なく難しいらしく、何往復かヘドバンして唸るとあっけなく沈黙。見えない真っ白なタオルが田中の顔面へ雑に投げられた。


 1R、10分20秒。TKO負け。お疲れさまでした。


「ねえ、北爪さん」

「なに」

「そもそも、この問題作った人に筆者の意図なんてわかると思う?」

 

 高校生になった人間なら、だれでも中学生位には考えているであろう疑問。

 それを惜しげもなく饒舌に語る来年受験生。もうお前は留年せい。

 

「それはどういうことだなんて、そんなのは人によって変わる。言論統制されているみたいで嫌な気分になったことはあったよ」


 高校受験の時に至った結論を、さも正論みたいに答える自分。お前は浪人せい。

 それなのに当の田中は、その陳腐な答えに大変満足そうに、

 

「でしょ!! 答えなんて、人それぞれだよね!!」


 ニカッと笑った。

 バカらしくなって、吹き出してしまった。

 

 そうだ、結局は人それぞれだ。

 同じ問題を出されたとしても、人によって答えは変わる。好きな食べ物はなんですか、とか。好きな教科はなんですか、とか。


「やっぱ北爪さん、笑った方がかわいいよ」


 好きな人は誰ですか、とか。


「そりゃどうも」


 お世辞だとわかっているのに、どこか満たされるものを感じた。

 

「え、ちょっと待って。ごめん」


 そんなぬるま湯のような夢も、夢であるならばいつかは必ず醒めるもので。


 室内の時計を見て真っ青になり、ばっと席を立つ田中。


「もう、こんな時間。母さんにお使い頼まれたんだった」

「……そう、急いだほうがいいんじゃない」

「ごめん、せっかく教えてくれたのに」

「気にしなくていいよ。いきなよ」

「ありがとう。それじゃ、バイバイ。メリークリスマス!!」


 そう言うと、田中は嵐のように去ってしまった。

 残されたのが自分だけになり、しんとした静寂が室内に充満する。


「……帰ろ」


 メリークリスマスは、言えなかった。


 校舎を出て、帰路に着いた。

 雪はまだ降っているようで、図書室にいた時よりは少しばかり収まっているが、止むにはまだ程遠い様子。

 

 道路の上に真っ白な薄手の絨毯(じゅうたん)が作られて、その上を車達が通り去る。

 そうやって、横断歩道に残った足跡が潰されていくのを眺めながら、懐からあるものを取り出した。


 校庭で拾った、水玉模様の紙。

 どっかのアーティストからパクって改悪したような中身のないポエムだった。それもくっそ汚い文字の。

 

 やれクリスマスはないだの、プレゼントはもらえないだの、ぼくはピエロだの、見ててこっちがいたたまれなくなる内容ばっかり。

 この年にもなって純情とか恥ずかしくないのか。影で笑ってやるところだ。


「ばっかじゃないの」


 ははは、と笑う()()()の声は、冴えない鉄仮面よりずっと不細工で。本当に恥ずかしいのは。


 ぼくはピエロだとか恥ずかしい事言ってる奴に、悪態ばかりついて、自分の思いも満足に顔に出せず、クールを気取って、側にいたいとか、手を繋ぎたいとか、好きだとか、そんなことも口に出せず、寒空の下、紙切れ片手に立ち尽くすバカな女の方だ。


「ほんっと、バカだよなぁ」


 男なんて、皆発情期のサルだ。

 やかましいだけだし、デリカシーのかけらもない。不潔だし。

 手なんて握ったこともない。握りたくもない。


 それでも。

 誰にも気づかれない、本当のわたしを見つけてくれる。そんな人の手といっしょなら、それもいいんじゃないかって思ってた。


「ああっ」

 

 不細工な声がひしゃげて上擦る。


 将来の為にとか、高校生としてとか、他の奴らとは違うんだとか、大層な事を言って勉強を続けてきたのに、自分を宥める方法すらわからない。

 

 こんなの教科書になんて書いてなかった、先生だって、誰も教えてくれなかったじゃん。


 どうすればいいの。誰か教えてよ、ねえ。


「ああ、あああ」


 頬に落ちた雪達がゆっくりと解ける。

 こっちを向いてよ、わたしはここにいるよ。


「わあああ、うわああああ」


 見つけてよ。

 さっきみたいに、かわいいって言ってよ。


「うわあああっ、あああああああああああっ!!」


 ピエロは背景なんて選ばない。楽しませるのはいつだってお客さんだ。

 

 そのお客さんに、わたしはなれなかった。

 求めれば欲しいものが手に入るような、選ばれた人間じゃなかった。

 

 もっと愛想よくしておけばよかったとか、野暮ったい顔じゃなければよかったとか、せめて化粧しておけばよかったとか、素直になればよかったとか。

 

 そんな後悔たちが追いすがる手から透け落ちて、雪となって消えていく。当然、消えてしまったものは二度と帰ってこない。


 脇役に待ち受ける現実がこんなものだと割り切れる程、わたしは大人になりきれなかった。



 家に帰ってすぐ、制服のまま自室のベッドに身を投げた。そのまま布団にくるまって逃げるように世界を拒絶。


 帰り道何をしてたなんて、歩道の真ん中で泣いたこと以外覚えてない。田中との会話で脳みそは全て使い切った。

 今ここに倒れてるのは、人の姿をしたただの燃えカスだ。


「大丈夫?」


 いつもなら帰ってきて「ただいま」と言っても生返事しか返さない母さんが、珍しく部屋までやってきた。どうしてここに来たのか尋ねると、なんか様子がおかしかったからだと教えてくれた。


 そのなんかで来てくれることが、今のわたしにはとてもありがたかった。


 ぐしゃぐしゃに泣き腫らした顔を布団の隙間から出して、お母さんに尋ねる。


「お母さん、ちょっといい?」

「いいよ」

「お母さんは、どうやって大人になったの?」

「突然どうしたの?」

「いや、その……なんとなく」


 なんて雑な質問なんだ。

 もし、この時のわたしが正気だったなら引っ叩いてた。そんな失礼を母さんは気にする様子もなく、じっくりと味わうように考えてくれた。

 

「そうねえ……」


 すがるように答えを待ち続ける。

 見慣れた鉄仮面の奥には、愛情と親としての威厳があることをわたしは知っている。

 そして、それらがどこから生まれてるのかは、物心ついた時からずっと知らない。


 そんなわたしにお母さんは寄り添って、小さい頃よくしてくれた子守歌を聞かせるように、やさしく答えてくれた。


「わたしね、大人になんてなりたくなかった」

「え?」

「子供でいたかったの。大人ってみんな偉そうじゃない。上から目線だし、全部わかってる風だし、でも時々ズレてるし。それがなんか、とてもかっこ悪いと思ってたのよ」

「意外。そんなこと言うんだね」

「言うわよ。親という役割を脱ぎ捨てたら、わたしはただの弱い人間よ。大人だって誇れるほど人間できてないわ」


 自分を咎めるようにぎこちなく笑うお母さん。

 そんなことないよ、わたしなんかより色んなこと知ってるでしょ。謙虚にも程があるよ。

 それなのに、お母さんから嘘をついてる気配はかけらも感じられなかった。


「大人ってそんな大したものじゃないわよ。正しくあろうとするだけで精いっぱいだもん」

「そうなの?」

「そうよ。本当は何が正しいのかもわからないけど、それでも泥臭く答えを探し続けるの」


 お母さんの顔には、少しだけ諦めのような何かが滲んでいた。それでいて、とても力強い何かが宿っている気がした。言葉に出来ないような強い何かが。


「間違うことは悪いことじゃないわ」


 間違ったら反省すればいい。失敗したらもう一度試してみたらいい。

 諦めずに最後までやりぬくこと。大人がよく言う言葉だ。でも、それが本当の意味でできるのは強い人だけだ。わたしにはとても――

 

「諦めることも、悪い事じゃない」

「え?」

 

「本当に一番悲しいことは、その選択で自分自身が嫌いになってしまうことよ」


 学校だと、何かを諦めることは悪い事だと教えられる。

 それを真っ向から否定することを、お母さんは何の抵抗もなく言い切った。


「嵐のような日々がずっと続いて、もうだめだってなっても、それでもどうにか踏ん張って、時には助けを求めることもあった」

「人はそれを、諦めなかったことが凄いとか、誰もが経験していることだとか賞賛や批評をする」

「けれど、わたしはただ、自分が嫌いになりたくなかった。それが嫌だったから、みっともなくもがいただけ。その結果が今のわたし」


 がっかりした? といたずらが成功した子供みたく笑うお母さん。

 そんなわけないじゃん。お母さんとして、先に生きる先輩として、誰よりもかっこいいと思ったよ。


「わたしも、お母さんみたいになれるかな」

「お母さんみたいになりたいの?」

「わかんない。でも、カッコいいと思った。今まで見てきたどんな大人よりも、ずっと」

「そう言ってくれると誇らしいわね。ちょっと泣きそうかも」

「一緒に泣く?」

「たまにはそれもいいかもね」


 ぎこちなく、互いにくつくつと笑いあう。

 同級生との会話のような、友達との秘密の共有のような、同志との約束のような、他の誰かには伝わらない不思議な親子の空間。

 

「お母さん、わたしね」

「うん」

「失恋しちゃった」

「そっか。失恋って辛いわよね」

「お母さんも、そういう経験あるの?」

「うん、1回だけね。お父さんには内緒よ?」

「わかった。わたしのこともお父さんには内緒ね」

「任せなさい」

「……わたしの好きな人には、他に好きな人がいたわ」

「その子はもう付き合ってるの?」

「わたしと同じみたい。そうなる前に終わったんだって」

「じゃあ、その子はまだフリーってこと?」

「そうだね。だから片意地張ってないで自分から頑張ってみる」

「その選択でいいの?」

「やってみて、それから考える。だって」


 きっと、その方が後悔はない筈だから。


 間違ったらやり直せばいい。諦めたいときは諦めればいい。

 焦る必要はない。ゆっくり自分のペースで階段を昇ればいいんだから。


 

 12月25日、曇天(どんてん)のきみへ。

 

 あなたは大人になることを恐れているのかもしれない。急いでいるのかもしれない。


 そんなあなたに贈る言葉がある。

 

 恐れてもいい、急いでもいい。

 間違ってもいい、やり直してもいい。

 後悔してもいい、諦めてもいい。


 あなたなりに、あなたの望む選択を。

 それがきっと、あなたを救う光になる。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 雪の描写や、地の文(一人称ではあるが)から感情が伝わってくるところが良かったと思います。 向こうは話したことないと思っているのに、自分の中で何回話したでしょうと、記憶しているところを読むに…
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