兎6羽 三泊四日って何日?
3泊4日何処でも泊まれる宿泊券。
宿屋のおじさんの話では世界に3枚しか現存しない伝説の神チケットらしい?ホテルミュージアム等に展示されている国宝級チケットとからしい?
「い、異世界転移者様、すみませんがうちの宿じゃ使えません」
「えっ!何で!?」
「チケットに見合うだけの部屋が無いんですよ」
「いやいや普通の部屋でいいですから」
「いやいやそう言う訳にはいきません」
「いやいや其所を何とか」
「いやいや」
「いやいや」
いやいや、いやいやと粘る事数十分。
「(ぜ~ぜ~ぜ~)では異世界転移者様、宿泊日数で充当させて頂くという事でどうでしょうか?」
「は、はい!それでいいです!それでお願いします」
僕はおじさんにチケットを手渡すと、おじさんは目を輝かせてカウンターの裏にチケットを持って走って行ってしまった?
『おい!大変な事になったぞ!』『どうしたんだいあんた』『神チケだ!神チケ何だよ~!歴史に名前が残るぞ!』『ありゃ~!本物かい!』『当たり前だ!異世界転移者様が持って来たんだからな!』『おひょ~~~』
なでという会話が奥から聞こえてきた?暫くして戻っきたおじさんは僕らを5階建て宿の5階フロアの一室に案内してくれた。
「うわっ!広っ!」
「うわぁ~、素敵~!」
その部屋は僕の部屋の三倍はありそうな広い部屋で、綺麗な絨毯が全面に敷かれていて、キングサイズより大きいベッドが一つ、豪華なシャンデリアがキラキラ光り、ソファにお洒落なテーブルにアンティークなダイニングテーブルもある。ガラス張りのお風呂に個室のトイレ。一泊幾らなのかな?
「スミマセン、こんな部屋しかご用意出来なくて」
「いやいや立派過ぎます!な、何泊していいですか?」
「2食の食事付きで1年でどうですか?」
「「はい?」」
僕と四ノ宮さんはハモった。
「い、1年って何日ですか?」
「1年は400日ですよ」
この世界は1年400日らしい。後で聞いたのだけど1月は40日で10ヶ月で1年との事だった。
「400日も泊まっちゃって大丈夫なんですか!」
「其れでも足りないぐらいですよ。お昼ご飯もサービスしますから遠慮なく言って下さい」
そう言っておじさんは部屋を出て行った。
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