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兎達のプロローグ 幸運の兎達

よろしくお願いします~(^^)

 森の中の街道を何十頭もの馬が疾駆する。幾つもの黒い旗が風に靡く。前方に迫る四台の商人達の馬車。中に大量の物質が積まれている事は仲間からの情報で知っていた。


 商人達が雇い入れた冒険者共は全て斬り捨てた。後は商人達を皆殺しにすれば事はなす。


 前を行く仲間達が斧を振り上げ最後尾の馬車に襲いかかる。もう仕事は終わった様なものだ。気持ちは既に先日浚って来た娘を肴に一杯&いっぱいヤル事を考えていた。


 ん?空が何か無数に光った。


 馬車に襲いかかっていた仲間が二人突然倒れる。何が起きた!倒れた仲間には幾本もの矢が刺さっているだと!


 敵だ!


 商人達の馬車の前に、赤い光が空から降り立つ。光の中から赤い服を着た銀髪の女が現れた。首元のチョーカーに付いた背中から伸びる二本の長いリボンが風に舞う。右手には銀に輝くロングソード。左手には仲間を狙うクロスボウが握られている。しかし良い女だ。遠目に見ても輝く銀色の髪、美人顔に突き出す豊かな胸が見て取れる。


 女の持つクロスボウから矢が放たれる。1本の矢は瞬く間に何十本にも増え更に三人の仲間が倒れた。しかし此方にはまだ沢山の仲間がいる。俺の前を行く奴らも標的を銀髪の赤い服の女に変更した。


 五人の仲間が銀髪女に向けて馬を駆る。しかし仲間の前に空から更に青い光と黒い光が落ちて来て砂埃が舞う。そして砂埃から新たな女が二人現れる。


 黄金の長い髪に青い服の絶世の美少女。手には黄金に輝く大剣を両手で持っている。女が大剣を振るうと近接していた仲間が馬ごと両断される。


 そしてもう一人、黒い長い髪に黒い服の美少女。手には巨大な死神の鎌が握られている。女は身の毛もよだつ狂喜の笑みを浮かべ消えた?いや、目では追えないスピードで仲間に襲いかかり笑いながら仲間の首を次々と刈っていく。


 青い服の美少女もフッと消えると仲間に急速に接近し、黄金の大剣で次々と薙ぎ払って行く。前衛の陣は美少女二人によって次々に斬り殺され混沌と化していた。


 こっちの魔法使いは何やってんだ!後方の魔法部隊に目を向けるとオレンジの服を着た美少女が、両拳に付けたナックルダスターで魔法使い達を殴り倒して大暴れしている。


 乱戦に巻き込まれていない魔法使い達がオレンジの服の少女に魔法の矢を放つ。近距離での魔法の矢を避ける事など出来ない。幾つもの魔法の矢が命中……しない!少女のチョーカーから(なび)いている2本のリボンが魔法の矢を弾きまくる。な、何だよアレは!


 前方の戦闘でも仲間は数で襲いかかるが、全ての攻撃は少女達のリボンによって全て防がれている!


 な、何が起きてる?あの女達は……?

 ……兎の耳?

 少女達は全員が兎の耳を付けている!

 や、やべえ!あ、彼女奴(あいつ)らは……幸運の兎達!


「ず、ずらかせ!じゃねえ!ずらかれ!!!グッドラック★ラビッツだ!!!」


 俺のいる中衛に声を掛けるも周りの仲間が一人、また一人と倒れていく!今度はなんだ!空から飛来すら弓矢。周りの仲間はその弓矢で(ことごと)く倒れていく。


 空を見上げると緑色の長い髪が風に靡いていた。緑色の服の女が空に浮いている。手には大弓を持ち矢を番えて仲間に狙い定めていた。


 更にその上空、白い服の女が見える。手には黄金の杖を持ち、掲げた杖の先からはプラズマが(ほとばし)る。先程まで晴れていた空が急速に暗くなり雷雲が立ち込めた。


「準備が出来ました!」


 白い服の女の声に合わせて兎耳を付けた女達がこう言い残して空に舞い上がって行く。


「「「「幸運を(無理だと思うけど)祈る(頑張ってね)!」」」」


 そして轟音が鳴り響き、幾筋の雷光、幾撃の落雷が俺達黒の激龍団を光の奔流に飲み込んでいった。


 ざ、ざけんなーーーッ!グッドラックじゃねえよォォォぉぉぉ……………………。


 今日が俺達黒の激龍団の最後の日となったみたいだ。




 



お話しの全員集合イメージをプロローグにしてみました。宜しければ続きも読んでください~(^^)

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