それぞれの休日
あずさと呼ばれる女と目が合ったあと
俺らは執事の居るところに向かってた
誠司「あの3人組もしかしてCH〇NELが
欲しかったんかな」
執事「おや、誠司様拓真様英司様そちらは新作ですね」
拓真「新作…?ちょっとごめん皆、待ってて!」
俺は走って彼女らの元へ駆け込んだ
ぶら下げていたバッグは明らかにハイブランド
キツめなメイクをしてるけどあの柔らかそうな清楚感
そして、汗をかいて無いことから恐らく
俺らと同じ車で来たはず
見る限り召使いは居ないだろうけど
ハイヤーか何かをレンタルしてるはず
ってなると場所は…
拓真「ちょっと待って」
と咄嗟に腕を掴んでしまった
あずさ「痛いんだけど…?」
って睨んでくる彼女
間違いない、この匂いはCH〇NELの香水
恐らく新作が欲しかったのはこの子だ
拓真「もしかして、これ欲しかったん?
新作って知らんくて
堪忍してや」
と、謝り、彼女に財布を渡した
あまりにも、彼女が美しく
例えるなら、菜〇緒に似ていて
どこか気高いような、高貴な雰囲気だけど
清楚感があって、なんだろう
そう考えてる間に恥ずかしくなってしまい
僕は返事を聞く前に走って帰ってしまった
帰りの車の中でもう少し
話をすればよかったと後悔した
誠司「あれ?拓真、どないしたん?
珍しく落ち込んどーやん」
拓真「いや、どうもしない」
英司「あ、もしかして大阪に居た時みたいに
若様って呼ばれなくて寂しい?」
拓真「別にそーでもない
さーてと、帰って新しい車のカタログでも見よっかな」
執事「拓真様もう買い換えるのですか?
私やっとこの車に慣れたばっかですよ」
誠司「どーせあれやん、拓真が1番
運転上手いし執事は教わる側だろ」
と笑いながらタバコを吹かしている
※未成年の喫煙は法律で禁止されています
ご愛読頂いている読者様は
真似されないようにお願い致します
そんな他愛もない会話をしていると
家に着いた
英司「今日でコレクションまた増えたし
飾っとこ〜っと
あ、そうだ、拓真車、買ってもいいよ〜」
拓真「まじ?ちょ、じーや、来週の日曜日
ベ〇トレー行こや」
執事「トホホ…」
親父「あんまり俺の執事で遊ぶなよー」
ガッハッハッと笑いながら
親父はお母さんと奥の寝室に消えていった
誠司「俺らも明日から学校だし
拓真と同じ髪の毛の色に染めようかな」
拓真「あー、カラー剤たしか残ってたよな」
英司「えー、良いなー
俺も誠司と拓真とお揃いにする〜」
拓真「おっけー、ほな染めよか」
やったーとはしゃぎながら
レートを見てる英司
俺にとって誠司と英司
こそ本当の兄弟
そんな事を思いながら
明日のために俺らは3人とも同じ髪色にした
色は特別調合した
少し青みがかったシルバーだ
俺の一番のお気に入りの色でもある