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青春ゲーマー  作者: 伊藤 啓
奮闘編 —友情コンボ—
8/16

能力 — Ability —

 能力(アビリティ)——


その言葉を聞いて、部員達は首を傾げた。笠原先生は、衝撃的な言葉を送った。


「いいか。今のeスポーツを勝ち抜く上で、この能力(アビリティ)を知る事は、絶対不可欠になった。最早、能力(アビリティ)を知らぬ者は、プロゲーマーになる資格なし。」


この言葉に、部員全員ショックを受けた。


「で、今のお前達は当然知らない。という訳で、これからeスポーツで戦っていく為に、俺が長年研究して得た情報を教える。」そして、笠原先生による能力(アビリティ)の説明が始まった。


「まず、能力(アビリティ)とは、ゲーマー自身が持っている、ゲームを有利に進める為の特殊な能力の総称だ。そして、その能力(アビリティ)を持つ者を、能力者(アビリティスト)と呼ばれる。能力者(アビリティスト)になれるゲーマーは約10%とされているが、これは年々上昇傾向にある。能力は、人間の基本性能を引き上げた基本能力系(デフォルト・アビリティタイプ)とゲーマー自身の個性が反映された個性能力系(パーソナル・アビリティタイプ)の2タイプある。個性能力系(パーソナル・アビリティタイプ)は挙げたらキリがないので、ここでは割愛するが、基本性能系(デフォルト・アビリティタイプ)は、基本的に2つある。」


そして、笠原先生は続ける。


「まず、1つ目は、第六感(シックス・センス)。これは、能力者全員が覚醒する基本的機能。これがある事で、能力者(アビリティスト)は、他の能力者(アビリティスト)能力(アビリティ)を認識することが出来る。この第六感(シックス・センス)のみ覚醒する者もいる。そして、もう1つが、融合(フュージョン)。これは、極めて少数のゲーマーが覚醒する、ゲームのプレイアブルキャラクターの「意識」と自らの「意識」を融合させる能力だ。これを行うと、『自分がファイターになる感覚』になる。そして、ゲームの状況判断が的確になり、コマンド入力成功確率が上がり、ゲームを有利に進めやすくなる。」部員達は、真剣に聞いている。


「以上が、俺が長年得た能力(アビリティ)関連の情報だ。ただし、能力(アビリティ)は未だ解明されていない部分も多く、近年では、能力者(アビリティスト)の覚醒者が増加傾向だ。今後、eスポーツで戦っていくには細心の注意が必要だ。そして・・・・」笠原先生は、鋭い目つきで発言した。


「今回のeスポ甲子園東京予選に、能力者(アビリティスト)と思われるゲーマーが参戦する事になる。この映像を見て欲しい。」


笠原先生は、ある映像を見せた。ある少年が、とある会場でひたすらゲームをしていた。

その映像を見て、誰よりも驚愕したのはダイチとマサトだろう。何故なら、そこに映っていた少年は、アキバ駅近くのゲーセンで会った白髪色白の赤い瞳の少年だったからだ。笠原先生は、さらに衝撃発言をする。


「もし、この子が能力者(アビリティスト)だった場合、我々は、90%の確率で負ける可能性がある。」


これには、どよめきが起こった。負ける可能性90%?僕達が今まで頑張って来たのは一体何だったのか?

全て無駄になる可能性が90%超えているのか。ショウゴは、


「勝つ方法は、あるんですか?」


笠原先生はこの時、「奇跡を信じて、戦うしかない。」と言っていたが、実は一つだけ道はあった。無論、それは奇跡に近い確率だ。


(この部員達の中に、能力者(アビリティスト)として、覚醒する者がいれば・・・。)



その後、それぞれeスポ甲子園の最終調整に入ったが、ダイチは、ひたすらある練習をしていた。

「俺たちだけの技」

ゴウと一緒に作った友情のコンボが詰まった技。ダイチは、ひたすらコントローラーのボタンを押しまくった。やがて、段々とダイチの五感が研ぎ澄まされていくように感じた。


「おーい、ダイチ」


いきなり声がしたので、「うわぁ」と声を上げてしまった。呼んだのは、ケンジだ。


「大丈夫か?結構、やり込んでいたけど。」


いつの間にか、部活終わりの時間だった。ダイチは急いで、準備して学校を後にした。

ダイチは、一人で家に帰っていた。最近はゴウと一緒に変える事が多かった為か、寂しく感じる。

ゴウは、大丈夫だろうか。ゴウの体調を心配した。


そして、ダイチは盟友の思いを背負って、eスポ甲子園東京予選リーグを迎える事になる。

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