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#4 Let's クッキング!(注・これは「ドッキリクッキング!」です)

今回の作品は『ふしがく』シリーズ(http://ncode.syosetu.com/s2604c/)より。


今回の登場人物

・ネオン・フィリーナ

・ベル・シムール(別名・ベルモンド)

・ロレンス・フォード

・ラント・クロノス

 誰もいないどこかの学校の家庭科室らしきところで1人の女性がいた。


「なぜ、私がこんなところにいるのよ? この物体は何かしら?」


 女性の名はネオン・フィリーナ。

 彼女の前にはやかんとカップ焼きそばが置いてある。


「カップ焼きそばね……1度くらいは作ったことがあるわよ! 失敗したかどうかは思い出したくもないわ!」


 どうやら、ネオンにはカップ焼きそばを作ったことがあったらしいが、これでは過去作ってみて失敗したか成功したかは分からない。

 その時、彼女は「まずはフィルムを剥がすの」と言いながらそれを剥がしていく。


「あら、分かりやすく絵が描いてあるから親切ね」


 そのカップ焼きそばの蓋にはご丁寧(ていねい)に作り方の絵が載っていたため、作り(それ)を見ながら作れば失敗しないだろうとネオンは判断した。


「まずはお湯を沸かしましょう」


 彼女は水道の蛇口を(ひね)り、やかんに水を注ぐ。

 やかんに注がれた水の量は全体の7割くらい入ったところで止め、ガスコンロにかける。


「次は蓋を開けて、かやくとソース、ふりかけの小袋を取り出すのね……」


 ネオンはその蓋を開けると乾燥した麺の上にちょこんと乗せられた小袋3袋を取り出し、「かやく」と書かれた小袋を麺の上にかけた。

 湯が沸くまでの時間はかなり暇となる。


「何していようかしら……」


 家庭科室らしきところには彼女以外は誰もいない。

 まさか、監視カメラがセットされているだろうと疑問が現れたネオン。

 そうしている間にやかんから水蒸気が現れ、火を止めた。


「あとはお湯を入れて3分間待ちましょう! その3分間(・・・)が長いのよね……」


 彼女は必要な分の湯をカップ焼きそばの容器に入れ、タイマーをセットする。

 湯が残ってしまったため、少し冷ましている。


「わかめスープとかはないのかしら?」


 ここは何回でも書くが、どこかの学校の(・・・・・・・)家庭科室(・・・・)のため、わかめスープは存在しない。

 何も知らないネオンはわかめスープと監視カメラを探しているうちにタイマーのベルが鳴り響く。


「もう3分経ったのね……監視カメラらしきものが3ヶ所もあったとは思ってなかったわ!」


 彼女は監視カメラがセットされていることに気づいていた。


「パッパと行くわよ! お湯を捨てるのね!」


 ネオンは湯切り穴を爪で開け、水道の水を出しながら、湯を捨てる。


「こうすると、途中で「ボコッ」という音をせずにお湯をを切ることができるのよ」


 彼女は箸を持ってきてソースと麺を絡め、最後にふりかけをかけて完成した。


 ネオンが「完成!」と言った時、「お疲れ様でした」と女性の機械音のアナウンスが流れる。

 すると、ロレンス、ベル、ラントの3人で「「ドッキリ大成功!」」と家庭科室(そこ)に駆けつけてきた。


 彼女は呆れた表情を浮かべながら「ドッキリだったのね……」と呟くのであった。

2017/03/18 本投稿

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