経験則(あとがき)
ふと、ハゲとかデブとかキモイとかいう言葉って殺傷力の高い言葉だわーって思ったんす。
なのにこれらの言葉って随分と前からアホ程使い回されてきたはずの言葉のくせに、未だに若者や学生なんかでも全然使ってたりなんですよね。
なんだかそれって不思議な事だなぁってね。
そろそろ新しい言葉が出てきてもいいのに、なんて思ったりして……いや、ちょっと違うのかな? 新しく出てきてはいるけど流行りはしてないんですかね? どうなんでしょう(笑)
まぁハゲはね、漢字があるくらいだからなくならないのもわかるんだけど、デブとかキモイはいつまで頑張り続けるんでしょうかね?
んで、何故そんな言葉たちを殺傷力が高いと思ったのかといいますと、いい年まで生きてきたほとんどの人が、実際にその言葉達によって負傷したり、または負傷した人たちを目の当たりにしてきたという経験が積み重なっていると思うんです。
で、そんなもん見せつけられてしまうと、いざ自分がその言葉達を使われる立場になってしまうかもしれない! なんて時にまだ使われてもいないのに勝手にかなりの恐怖と絶望を抱えてしまうなぁと思ったんです。
昔はある意味快楽的に使っていた言葉が、将来的に強い毒性を持った言葉になってしまうんだなってね。
そんなことを考えてたら、大人になるまでにどんな言葉に囲まれて生きてきたのか? って事がやっぱり大切なんだろうなって思ったりした。