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ぼっちシリーズ

I don't know what you mean.

作者: ひばり れん


「なんで今日もいるの」

「さっさと消えろ」

「いっそ××じゃえばいいのに」


耳から毒が入ってきます。

私の心を蝕む毒が何滴も、何滴も。


なぜこんな仕打ちを受けねばなりませんか。

なぜ私なのですか。


「いじめられる奴に理由がある」


私にどんな罪がありましたか。


見た目ですか、言動ですか、心持ちですか?

それとも存在そのものですか?


「やめて」「助けて」なんて言葉を言う場面を教わらなかったのです。

道徳の授業でも教わらなかったのです。

だから、周りにはなにも起きていないように思われました。


「もう大丈夫、安心して」

そう言った大人は沢山いました。

ですが、なにも変わらずに日々は過ぎました。


私が安心して過ごせる日は一日もありません。


だから私は変わることにしました。


見た目も言葉遣いも考え方。

全てに神経を尖らせ、今までの自分をなかったことにしました。


そうして私は、誰かに頼ることをやめました。

自分以外の言葉を信じることをやめました。


ただ一つだけ、やめなかった事がありました。


それは「泣く」ことです。


泣けば、少しだけ心安らぐのです。

泣けば、上辺だけでも誰かが心配してくれるのです。


泣くことで、私を見た人が信用に足る人かどうかわかるのです。



私が泣いたとき、本当に助けてくれる人を探さないといけないのです。



もうすでに、泣かないとわからないのです。

もうなにもかも、信じられないのです。


仲間だと思った同族は、仲間じゃなかったのです。

助けてくれる、という言葉は嘘だったのです。

心配そうな顔も、言葉も全て偽りだったのです。



ねぇ、教えてください。

私は一体誰を、どの位、信じればいいのでしょうか?





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― 新着の感想 ―
[一言] 暗く重い感情の一片。 いじめを受けたことがなくても、分かる気もします。
2014/02/09 10:57 退会済み
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