音、傷、白
掲載日:2026/06/18
濁り水を飲み干した指には
まだ少しの震えが残っています
千鳥足の先には雷 雷がピカリ
震えをそそのかす音の数
湿った空気をまとったまつ毛には
当然しずくがしたたるわけです
涙目の奥にはかなしみ かなしみがポロリ
孤独をそそのかす傷の数
水気の多い商店街の窓辺には
まだ少しの光が残っています
窓のすきまにはまぶしさ まぶしさがギラリ
浮気をそそのかす白の数
さかさまになったぼくの頭
鉄の匂いだけがたよりになって
なにもみえなくなった
音、傷、白がかさばって、しょうがなくなった




