表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

警察官と嘘と真

作者: 力刀
掲載日:2026/03/01


畑のネギが一夜にして収穫前に刈られてしまったと農家の関口さんが言う。そのため、警察が犯人を捜している。と夕方のニュースが流れる。


交番までランドセルを背負った小学生が来て警察に話す。

「川でこれ見つけた、これってテレビ言ってたネギを盗んだ泥棒の手がかりじゃない。」

「考えすぎじゃないかな。」


橋崎交番の警察官の宮本と神崎が小学生の対処をしている。

警察官の宮本は相手にしない。しかし、もう一人の警察官神崎の考え方は違った。

「なに言ってる、こういう情報が解決に繋がるんだ小説にもあるだろう。情報ありがとう、なんで川にネギがあったか調べてみる、君は危ないから家に帰りな。家族が心配するよ。」

「わかりました、手伝います。」

小学生が笑顔で神崎に応える。

「ダメ、それは僕たち警察の仕事。君宿題あるでしょ、それに今日なにか習い事があるんじゃないの。」

小学生は俯くが顔を上げて言う。

「でも僕しかそのネギを見つけた場所わからないもん。」

「それならその場所を教えてくれる、調査したら犯人が見つかるかもしれないから。」

でも、と小学生は言う。

「ダメ。犯人に会って危険かもしれないから警察に任せて。」

「わかった。」

小学生は下を向いて交番を後にする。


「神崎先輩、あんなこと言って小学生に期待させるようなことを言うな。」

「俺たちは警察だろう宮本、市民のために法を守る責任がある。」

「それで権限もない捜査をするっていうのか。」

「困ってる人を助けるのも警察官の務めだがそれだけでは動けない。しかし、法律を守れない者は違うだろ。」

「事件があったから犯人を捕まえるってことか。」

「昇格に繋がるかわからないけどネギ泥棒の犯人を捕まえたら評価上がるかもしれないけど。」

「協力しろってことか。」

「わかってるじゃん。」

「ならネギがあったって川に行くぞ。」

ネギを見つけた場所聞くの忘れたと神崎は思う。

「まさか、忘れたのか。その川の場所聞かないと意味ないだろう。」

「あの子がここら辺の人だってことはわかってるから近くの川にネギがないか探せばいい。」

あの子はこの近くの小学校に通う小学生だ。何回か通学しているのを見たことがある。

「なかったらどうする、あの小学生が買って来たネギでデタラメだったらどうする。」

「確認するまで嘘か本当かはわからない。裏どりは大切ってことか。それなら場所まで聞くべきだった。次からそうする。」


そう言いながら神崎は空のペットボトルを作り、蓋に穴を開けてそこに糸を通し糸が抜けないようにそこらへんに落ちている小石を巻く。


「なにしてる早く探しに行くぞ。」

宮本に急かされるが地図を見る神崎。

「その前に地図で確認します、待ってください。」

関係ないと言いたそうな宮本に説明するため地図を開く。

「ここの近くにある小学校付近に川があります。ネギ泥棒事件はこの近くで起きた事件です。そして、その畑の近くにも川があります。そのため関係あるかはこの地図を見てわかる通りです。」

地図を指で指して確認する。

「繋がりがあり、可能性もある。川に行く価値はあるな。」

「わかってもらえてなによりです。さぁ行きましょう。」

近くの川にネギを探しに行く宮本と神崎。


小学生が言っていた通り、小学校の近くの通学路に川にはネギが落ちている。

犯人はこの川で大量のネギを運搬したのだとわかる。

「小学生の言った通りだったのか、悪いことしたな。どこで回収したのか考えて犯人を捜さないとだな。」

川の上流にある畑からネギを見つけたここまで川を散策する警察官の二人。

「二十本見つけましたが、どうやって運搬したのかと犯人の手がかりは見つかりません。」

「お前のせいで制服がずぶ濡れだ。もう解決していたらどうするつもりだ。」

「そのためにもネギ畑の管理者である農家の関口さんにも確認しましょう。」

関口さんにネギの被害を確認する。1haほどのネギ畑だったはずの場所には刈り取られた後だけが残っている。本当に泥棒にあったのか収穫しただけなのか。それがわからないと意味がないと思うが犯人を捜すことにする警察官二人。

関口さんに空のペットボトルと蓋に穴を開けられるものや糸やガムテープなどはないか確認する。この畑の近くに空のペットボトルや糸やガムテープはないと言われる。


なるほどと思い、ご協力ありがとうございました。と言ってネギ畑を後にして近くの川に向かう警察官の二人。

川に交番で作ったペットボトルを流すと、ペットボトルは川を下って行く。


ペットボトルが川を進まなくなったため、付近を確認することにする。外に空の2Lのペットボトルが袋詰めされている。

ネギの匂いがするペットボトルを見つけた警察官の二人。

しかし、これだけでは証拠としては弱い。


「おい、お前。もしネギを見つけても証拠か判断できないだろう。」

「犯人が見つからないってことか、つまり小学生には嘘をついたってことか。」

「そういうことだ。」

窃盗罪で事情聴取をすることにする警察官二人。

犯人らしきものを見つけてペットボトルからネギの匂いがするがなにに使ったのか聞く。

ネギの匂いがするのは間違えてネギ浸した水で洗ったせいだと言われる。

そんなわけと思ったが強くは言えない。

犯人はわかったが決定的な証拠がないため逮捕は難しいというのが神崎の見解で、それは宮本も同じ見解。


・・・


警察官が小学生に犯人か確認するのを協力してほしいと頼む。

小学生にペットボトルのことを聞くとネギを川で運搬したと言われる。

理由は上流のネギ畑のネギをすべて盗み、ネギを売るものを減らしてネギの値を高騰させるのが目的らしい。


それを自白とは取れないのが警察官二人の見解だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ