第二部 第12話 ###「星なき共鳴」
1.戦後処理
瓦礫の街。
回収班。
記録端末が、
沈黙している。
「……データが、
取れていない」
誰も、
理由を説明できない。
2.報告書
上層会議。
映像は、
途中で途切れる。
「武器反応ゼロ」
「なのに、
ノクスが撤退?」
不気味な沈黙。
3.仮説
「共鳴が、
個体を離れた」
「武装依存ではない
現象……」
誰かが、
呟く。
「制御不能だ」
4.恐怖
「それは、
兵器ではない」
「信仰に近い」
その言葉に、
空気が凍る。
5.当事者
医療棟。
アリアは、
ベッドに座る。
「……怖かった?」
リリィが、
静かに聞く。
6.答え
「うん」
「でも……
放っておけなかった」
アリアは、
微笑む。
7.隔たり
「それが、
危険なんだ」
リリィは、
視線を落とす。
「あなたは、
自分を削りすぎる」
8.選別
通知。
特別観察対象:
天城アリア
赤い文字。
9.再封印命令
「完全隔離」
「接触制限」
命令が、
下される。
10.別れ際
通路。
二人の距離。
触れられない。
「……ごめんね」
アリア。
11.リリィの宣言
「違う」
低い声。
「守れなかったのは、
私だ」
12.決意
リリィは、
背を向ける前に言う。
「待ってろ」
「必ず、
迎えに行く」
ラスト
白い隔離室。
アリアは、
窓のない天井を見る。
星は、
見えない。
だが――
共鳴は、
消えていなかった。
それは、
世界の外側で、
静かに育っていた。




