第二部 第9話 ###「封印措置」
1.隔離区画
地下。
白でも黒でもない、
鈍い灰色の通路。
「天城アリア、
前へ」
無人の声が、
案内する。
2.星槍の拘束
星槍が、
固定具に嵌められる。
光が、
抑え込まれる。
「……いや」
アリアの指が、
離れない。
3.起動停止
「封印コード、
実行」
低い音。
星槍の輝きが、
消える。
世界が、
一段暗くなる。
4.無力
アリアは、
膝をついた。
(聞こえない……)
星の声が、
途絶える。
5.観測者たち
隔壁の向こう。
研究員。
将校。
「共鳴値、
ほぼゼロ」
「成功だ」
安堵の声。
6.例外
――だが。
微かな、
振動。
記録端末が、
ノイズを走らせる。
「……?」
7.内側の光
アリアの胸。
小さな、
あたたかさ。
(これは……)
槍じゃない。
8.リリィの感覚
別室。
リリィが、
ふと立ち止まる。
「……まだ」
「消えてない」
胸が、
ざわつく。
9.共鳴の残響
隔離室。
アリアの涙が、
床に落ちる。
その瞬間。
星槍に、
ひびのような光。
10.記録不能
「ログが、
取れません!」
「数値が……
不明?」
ざわめき。
11.静かな宣告
上層の声。
「……経過観察」
「完全封印は、
保留とする」
納得のいかない、
沈黙。
12.夜
独房。
アリアは、
小さく息を吸う。
「……まだ、
できる」
何かを、
守れる。
ラスト
星槍は、
沈黙したまま。
だが――
祈りは、
武器の外に
残った。
それは、
誰にも奪えない。




