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第二部 第3話 ###「支援の代償」

1.報告会


会議室。


「前線被害、

中等度」


「支援、

遅延」


端末の数字が、

淡々と並ぶ。


「原因――

支援部隊の再編」


視線が、

アリアに集まる。


2.数字の意味


「生存率は、

向上している」


「だが――

殲滅率は、

低下」


評価は、

割れる。


「正しいのか?」


誰かが、

呟いた。


3.アリアの立場


アリアは、

立っていた。


「……私の力は」


「すぐに、

届きません」


言葉を、

選ぶ。


「でも」


「確実に、

命を守ります」


4.冷たい判断


「前線は、

待てない」


上層部の声。


「月白リリィは、

限界だ」


アリアの胸が、

締めつけられる。


5.すれ違う二人


医療区画。


リリィは、

ベッドに座っていた。


包帯。


疲労。


「……来るなって

言っただろ」


声は、

弱っている。


6.言えない言葉


「でも……」


アリアは、

一歩近づく。


「私、

行きたかった」


それ以上、

言えない。


7.本音の衝突


「支援は、

ありがたい」


リリィは、

目を逸らす。


「だが――」


「お前が、

傷つくのは違う」


沈黙。


8.役割という檻


「私は、

前線のリリィだ」


「お前は、

守る側だ」


線を引く言葉。


アリアは、

唇を噛む。


9.星槍の反応


《ルミナス・ノート》が、

小さく鳴る。


否定でも、

肯定でもない。


ただ――

揺れ。


10.離れる背中


リリィは、

立ち上がる。


「……しばらく、

会わない方がいい」


「互いのためだ」


扉が、

閉まる。


11.残された祈り


アリアは、

一人になる。


星槍を、

抱きしめる。


(私の祈りは……

誰を救ってる?)


ラスト


夜の基地。


遠くで、

出撃灯が灯る。


リリィは、

再び前線へ。


アリアは、

見送るだけ。


支えるという選択は、

時に最も孤独だ。

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