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第20話 ###「月白リリィ、限界突破」

1.単独出撃


「月白リリィ、

単独行動は認められない!」


管制の制止を、

リリィは無視した。


「なら――

後で、処分を受ける」


双剣ナイト・レクイエムを構え、

跳躍。


「今は、

アリアを取り戻す」


2.敵拠点・外縁


歪んだ空間の先。


敵の施設は、

人類の技術とヒュージ由来の構造が

無理やり融合されていた。


「……気持ち悪い」


リリィの声が、

低く響く。


3.感情制御、解除


警告が、

HUDに点滅する。


【感情制御リミッター:ON】


リリィは、

一瞬だけ目を閉じた。


(もう……

抑えない)


指が、

スイッチにかかる。


【OFF】


4.本当の月白


空気が、

凍りつく。


双剣が、

漆黒に染まる。


「――邪魔」


一閃。


敵影が、

消し飛ぶ。


管制が、

息を呑む。


「……これが、

エース候補の“素顔”」


5.共鳴の呼び声


その時。


リリィの胸に、

温度が灯る。


(……アリア)


方向が、

はっきりと分かる。


「……待ってろ」


6.囚われの中心


結晶の檻。


その中心で、

アリアは膝をついていた。


「……っ」


星槍は、

封印されている。


だが――

光は消えていない。


(リリィ先輩……)


7.再会


――ガシャァン!!


檻が、

外から破壊された。


「……アリア」


聞き慣れた声。


「先輩……!」


視線が合う。


その瞬間、

共鳴が暴発した。


8.完全リンク


星槍が、

檻を内側から砕く。


「……今度は」


リリィが、

静かに言う。


「離さない」


アリアは、

強く頷く。


「一緒に……!」


9.真の覚醒


光が、

二人を包む。


星槍ルミナス・ノートは、

第三形態へ。


刃と、

祈りと、

感情が――

完全に一つになる。


「これが……

完成形」


10.殲滅


敵が、

押し寄せる。


だが――

もはや、敵ではない。


「――終わりです」


一撃。


空間ごと、

浄化される。


11.戦いの後


静寂。


アリアは、

リリィの胸に倒れ込んだ。


「……怖かった」


「もう、大丈夫だ」


そっと、

抱きしめる。


ラスト


警報は、

完全に止んだ。


だが――

管制の誰かが、

呟く。


「……完成してしまった」


星槍ルミナス・ノートは、

静かに輝く。


それは、

希望か。


それとも――

世界を揺るがす、

禁忌か。


二人は、

まだ知らない。

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