表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステータスALL Sの受験生が170キロで高校野球を終わらせた件  作者: 白峰レイ
第1章 高校編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/94

第3話 謎のデイリークエストと幽霊部員の誕生

その夜。

いつものように自室で参考書を開き、淡々と予習を進めていたときだった。


「数ⅠAは問題なさそうだな……ふぅ。なんか今日は妙に疲れてるな」


ため息をついた瞬間――視界がふっと暗くなった。


そして例のウィンドウが浮かぶ。


――――――――――――――――――――――――

◆デイリークエスト◆


筋トレを始めよう


勉強ばかりしていると体調を崩すぞ!

丈夫な身体は受験勉強の土台だ!


筋トレをすれば脳の血流が上がって記憶力と集中力アップ!


・腕立て20回

・腹筋20回

・スクワット20回


報酬:振り分けポイント 5

――――――――――――――――――――――――


「……なんだこれ?」


今回のウィンドウは妙にテンションが高い。

励まし方が完全に体育会系だ。


(筋トレねぇ……)


しかし“報酬5ポイント”というワードが、夏目の効率脳にグサッと刺さった。


(……体力つけば勉強効率上がるって話はわりとガチだしな)


「まあ……試しにやってみるか」


まずは腕立て伏せ。

開始10秒で額に汗がにじむ。


「……っ」


二十回終える頃には腕がぷるぷる震えていた。


続いて腹筋。

一回目からすでに地獄。


「くそ……これ毎日やってる人、全員化け物だろ……!」


そう呟いた瞬間、またウィンドウがポップアップ。


――

デイリークエスト進行状況


腹筋:10 / 20回

残りあと半分!お前はこの程度か!気合い入れろ!


補助情報:

・腹筋運動は姿勢改善に効果的

・姿勢が良くなると内臓機能が向上し勉強効率UP!

――


「挑発してくんじゃねぇよ……!」


完全に煽られていたが、不思議とやる気が湧いてくる。


結果――

腹筋もスクワットもなんとか完走。


全身が鉛のように重い。


――

デイリークエスト完了

報酬:振り分けポイント 5 獲得

――


「……はぁ……死ぬ……」


夏目はベッドに倒れ込み、そのまま意識を失った。


こうして――

夏目の“筋トレ生活”は始まった。

(※本人はまだ認めていない)



翌朝。

夏目は筋肉痛でゾンビのように足を引きずりながら教室へ向かった。


「よぉ夏目!助かったよ!お前のおかげで同好会は作れたぜ!」


元気に話しかけてきたのは中村。

昨日の今日でこのテンション。もはや犬。


「ん? あ……ああ。そりゃよかったな」


(……あれ?俺、野球同好会入ったんだっけ?)


ステータスの衝撃で完全に忘れていた。


「今日、同好会のみんなで顔合わせするんだけどさ!放課後いけるか?!」


夏目は険しい表情で腹を押さえる。


「悪いな。今日は……腹が痛くて」


「えっ!?マジか!?大丈夫!?トイレ行く!?行く!?行く!!?」


中村が本気で心配してくる。


(悪い。原因は筋肉痛だ……腹筋20回が効きすぎたんだ……)


こうして夏目は――

野球同好会に所属していながら、一度も部室に姿を見せない


伝説の“幽霊部員”として高校生活をスタートさせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ