表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/182

Episode:43

「あーでも、今日は行かなきゃダメなんで……」

「あぁ、そうだったねぇ。じゃぁ今度、改めて遊びにおいで」

 料理の話が流れてほっとする。

 あたしとイマドだけならいいけど、今日はロジーヌさん親子が一緒だ。早く発たないと、状況がどう変わるか分からない。


「じゃぁ、行きますかな?」

「うん、お願い」

 あたしの言葉にうなずいて、お爺さんが裏口を開けた。すぐ先に、家より大きな厩舎が見える。


 中は薄暗かった。ほんのわずかに魔光灯の光があるけど、とても十分とは言えない。これじゃふつうの人は辛いだろう。


「明かり、強く……できないの?」

「申し訳ありません、お嬢様。そうすると外から何をしているか、分かってしまいますので」

 たしかにそうだ。町から離れてるからそう簡単には見つからないだろうけど、用心するに越したことは無い。


「あたしらなら大丈夫だよ、お嬢ちゃん。それに外へ出りゃ、明かりなんてないからね」

 おばさんが気を遣ってくれたんだろう、そんなことを言う。

 爺さんがその間に手綱を取ってきて、手際よく走竜たちにつけ始めた。


「そちらの魔力石に、手をかざして下され。そうすれば、皆さん方が登録されますんで」

「えっと……こう?」

 言われたとおりにすると、魔力石がほわりと光った。


「へぇ、こりゃ面白いね。ほら、お前もやってごらん」

 おばさんに言われてバティス君も手をかざして、嬉しそうに笑った。

「光ったー!」

「うんうん。んじゃあたしもやるかね」

 それからおばさん、ジマリと続いて、イマドだけになる。


「ほら、お前さんも」

「えーと俺、手綱要らないんで……」

 視線が一斉にイマドに集まった。


「要らない? 手綱が?」

「あ、はい。んー、見たほうが早いか」

 言ってイマドが、1頭の走竜に歩み寄る。ひときわ身体が大きくて、しかも凶暴そうだ。


「お、お前さん、それは……」

「だいじょぶです」

 お爺さんの心配を余所に、イマドが走竜に手を伸ばす。

「なんと……」

 走竜が怒るでもなく、黙って触らせた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ