表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/182

Episode:21

 見かけは、かなり派手だ。

 胸元が大きく開いたワンピースに、濃い化粧とじゃらじゃらしたネックレス。ウエーブかかった長い髪にゃ、かなりゴタゴタした髪飾り。

 どっからどう見ても、「オトコ誘惑します」系だ。つか胸あって谷間とか丸見えなくせに、腰だけ細かったりしてヤバい。


「あいつらも、ほーんと分別ないのよね。こんな素人娘、手出しちゃダメなのに」

 ルーフェイアのほうは頭撫でられて、嬉しそうだ。たぶんあともうちょっと撫でられてれば、絶対子猫みたいに懐く。

 ただ言われてる内容は、思いっきり分かってねぇだろう。


「軍の連中、いつもあんななんですか?」

 気になってたこと、思い切って訊いてみる。こういう話、口つぐんじまう人も多いけど、この人は大丈夫そうだ。

 思ったとおり、お姉さんが肩をすくめて言った。


「そうねー、東側じゃ初めてかな? でも町の西側じゃ、いつだってあんな感じよ」

 いまいちピンとこないでたら、この人が説明始めた。


「この町、真ん中に小さい川があるの知ってる?」

「いえ、ぜんぜん」

 乗り換えるだけだから、知るわきゃねぇし。


「そっか、知らないか。まぁしょうがないわね」

 あんまり気にしたふうもなく、お姉さんが続ける。


「ともかくこの町、東西に分かれててね。で、港のある東側にいろいろ駅とか集まってて、西側は居住区なのよねー」

 それが軍とどう繋がんのか謎だけど、ともかく町の構成はだいたい分かった。


「でね、あいつらがいつも居る西って、凄いのよ。何しろここ占領地じゃない? だから軍の連中ときたら、やりたい放題でメチャクチャなのよね」

「あー、なんか分かりました」


 占領されたとこの人ってのは基本、逆らいようが無い。訴えたって取り合ってもらえねぇし、なんかやったら殺されるだけだ。だからそこに駐留してる占領軍は、元から住んでる人に対してやりたい放題になる。


 んで今回はそいつらが、テロで手が足りなくて引っ張ってこられたんだろう。けど頭の中身はそのままで、つい西側でやってたことをしようとした、って話だ。


 ――少しは考えろよ。


 占領軍が礼儀正しいなんてのは、どっかの異次元の幻想だけど、それにしたってアホだろう。あんだけの港と駅のある場所でヘタやったら、自分の首が飛ぶのも分かってないらしい。

 まぁホント言うなら、居住地で暴れるんじゃねぇって話だけど。つか言いがかりつけて女子誘拐とか、さすがにヒドすぎる。


「けどそれだと、この町ってかなりヤバいことになってません?」

「そうよ」

 俺の疑問に、あっさりした答えが返ってきた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ