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アリスは中学生~ダメ兵士のやり直し中学生ライフ~  作者: セフィ
アリスは中学2年生
17/28

2年生2学期 剣の女王、学校に降臨!②

 翌日の夕方、アリスが学校を終えて『オメガピース』に戻ろうとすると、2年1組の教室の前で青髪の男性が立っていた。


「あっ……、この髪の色、アッシュ・ライフルマスターだ!」


「ライフル……。

 俺は、剣使いなんだが……。

 それに俺、剣持(けんもち)(そら)って言うんだけどな」



 アッシュとは、『オメガピース』で最強無敵の実力を誇る銃使いである。

 今のところ、アリスの片想いの存在であるが、勿論ここにいるのは本人ではない。



「あっ……、名前に剣が入ってるから剣士なんですね」


「そうとは限らないけどな。

 それにしても、聖名(せいな)から聞いたぞ。

 お前のいる場所に、剣の女王なんてのがいるらしいな。

 今日、北欧神話部の活動内で戦って欲しいんだが、大丈夫か。

 昨日の今日で、話がついてないのなら別だが」



「いや……、たしかに言いました。

 北欧神話の強い剣士って……」


 そこに、2年1組の教室からオレンジ色の髪の生徒が顔を覗かせる。

 アリスが一度見たことのある(きら)、バーニングカイザーに変身できる男子だ。


「宙。

 マジで戦うのか?」


「あぁ、聖名様の命令は絶対だから」


「やめとけよ。

 サイズが同じとは言え、人間の剣士がロボットと戦うことになるんだぞ」



 えっ……、ロボット……。


 アリスの表情が引きつった。

 なお、聖名が「一旦巨大化するが」などと言った時点で、生徒との対決だと思いこんだアリスはバカなのだが。



「なんだ、あの美人剣士!」


 アリスの真後ろから、男子たちの声と感じ慣れたオーラが響く。

 アリスは振り返った。



「ソードマスター、来ちゃったんですか?」


「アリスが、放課後って言ってたじゃない。

 北欧神話の剣士と戦うの、私が一番楽しみにしてるの」



 薄い金髪に、スラッとした長身の体。

 モデルみたいな歩き方をしながらアリスに近づく女剣士に、廊下の誰もが注目する。

 彼女こそが、『オメガピース』最強の剣士、トライブ・ランスロット。

 向こうの世界で「クイーン・オブ・ソード」と呼ばれる存在だ。



「あなたが、トライブさん。

 あなたと戦うわけですね」


「えぇ。

 北欧神話の剣士ってことは、テュールかしら」


「そう。

 俺のアルターソウルは、テュールソーディアン。

 その姿で戦うためには、外の光が必要なんだ。

 今から、一緒に北欧神話部の部員が待つ、校庭に行ってもいいか?」


「えぇ。

 今日は、よろしく」


 トライブがスッと手を指す出す。

 宙も恐る恐る手を差し出し、握りしめた。



「女優でも来てるのかってーの!」


 トライブの姿を見つめる生徒たちの間を割るように、2年1組で一番明るい男子・赤木(あかき)隼徒(はやと)が前のめりで3人の前に飛び出す。

 そして、コケる。


「隼徒。

 いい感じのシーン、邪魔するなよ」


「俺様にも、その巨乳を触らせろ!」


「すいません、怒られます。

 というか、私でもやらなそうな笑いを見せてくれますね、ハヤトくん」


「ユーほどは、バカじゃねぇっつーの」


 アリスのツッコミに、隼徒が苦笑い。


「じゃあ、俺が案内するから。

 側にいるだけで、強そうなオーラが漂ってくる。

 俺が今から戦うって思うと、テンション上がって仕方ない」


 宙に案内され、トライブが校庭に向かう。

 アリスも一緒になって付いていくと、先程まで最強の女剣士を一目見ようと廊下に集まっていた生徒たちが、一斉にその後を追った。


 そして、校庭に出たところで聖名が腕を組んで立ちふさがった。


「ようこそ、北欧神話部へ。

 あなたと私のどちらが女王か、決める戦いね」


「分かってるわ」


 校舎から出たところで、トライブは剣を抜く。

 これまで、異世界で数多くの強敵を打ち砕いてきた、アルフェイオス。

 やや傾いた日の光に、剣先が照らされる。


 剣神と女王の戦いは、いま始まろうとしていた。

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