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「あー、痛い。容赦ないな」


 でも不幸中の幸いというか、リヒトは修羅場をいくつもくぐってきたからか体も強く痛みに慣れていたので、痛いけれども我慢できないほどではなかった。

 軽口をたたく余裕さえあるとは思っていなかったが。


「素直に旦那様に謝ればいいものを。強がっていても、今までこの一週間の責め苦に耐えられたものはいない。妹に会いたくはないのか。更生すれば会えるのだぞ」

「今謝ったとて、俺は微塵も更生していないから意味がない。妹には会えなくとも別に気にしていない。会おうが会うまいが、あれは勝手に俺の後ろをついてくる。ただそれだけであって、血がつながっているからと言って俺はあいつに手を差し出したりなどしない」

「旦那様は彼女の支援を断ち切ることもお考えです。他の貴族に引き渡すことも視野に入れております。もし貴方がここで無駄な意地を張ったところで、地上に出たときには彼女はもうこの屋敷にいないでしょう」

「だからなんだと言っている。俺があいつのために首を垂れるとでも思ったか? 反省するとでも? あいつはただの血がつながっただけの存在で、それ以上でもそれ以下でもない。それに血の繋がりが何だというのだ? そんなものは塵芥と変わりない」


 俺が地下で罰を受けている最中、エーファ様も動いていたと後で知る。

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