憐憫
お詫び
そこで話したのは俺の今後について。
闇属性は“影”に影響されやすいこと、光魔法で浄化はできるということなど。基本的にはメアが説明してくれた。メアの話す内容は端的だが、順序立てて話されていて誤認なんてあり得ないくらい完璧なものだった。
二人が次期生徒会長と副会長だということは後から知った。成績や生活態度などから鑑みて選ばれたそうで、ぶっちぎりのトップ二人だそうだ。
それを聞いたメアはふざけて
「再来年は僕が副会長で、リヒトが会長だね」
なんて言っていたが、校内の身分制度は世間よりは薄いものの、適用されないわけではないので順当に行けば、メアが会長をするに違いないし、俺はそもそもやりたくない。エーファ様の執事としての時間を削られるのは不本意だから。これだけは譲らない、絶対に。
なので、真顔で見返してやったのに、
「そんな遠慮しなくてもいいのに」
なんてぬかしやがる。なんかムカついてきたので後で何か仕返ししてやろうと思っている。何がいいかな、なんて考えつつ、メアと共に次の授業に向かった。
そのせいでまたディアが変な勘違いをしていたのは信じたくない。エーファ様は隣で肩を震わせ笑っているだけで、誤解を解いてはくださらないらしい。俺は不憫だ。




