新たな出会い(内容変更なし)
訂正入れましたが、内容変更なしです(-_-;)
連れてこられたのは一般棟の授業で使用されない五階にある教室だった。教室というよりかは応接室のような部屋。
ゴールドの猫足に竜胆のような青みの強いソファーが一つの机を挟んで対象に置かれている。その机も高価そうだ。他にも様々なものがあるが割愛しよう。
「そこに座っていてね。すぐ戻るから」
「何をする……」
訝し気にそう訊ねるもさっさとどこかに行ってしまった。
残された俺はと言うとただただ高級そうなソファーに座ってメアが戻ってくるのを待つしかなかった。
「待たせてごめんね」
「誰だ?」
数分経って、扉が開く。
メアが目に留まるとその後ろに見覚えのない男が二人いる。どことなく見覚えがあるので校内で有名なものなのだろう。
「メア、彼は?」
濃い紫色の髪を持つ青年がメアに問う。彼の綺麗に澄んだサファイアのような目がこちらを見ている。綺麗すぎてなんだか怖い。
隣にいるアパタイトのような髪の御仁はただ黙ってこちらを見ている。
そんな二人の視線をものともせず、メアは応答する。
「彼がエーファの専属執事ですよ」
「……リヒト・ホールだ」
メアの視線も俺に移され、顔面偏差値の高い集団に見られた俺は一瞬思考が止まりかけるも、メアの視線の意図を理解し自己紹介をする。
紫の髪の人は神に仕えていそうな見た目。綺麗で儚くて神々しい感じ。
もう一人は俺より5㎝ほど高そうだ。彼の眼は、例えるならスぺサルタイトガーネットのような情熱的な赤いオレンジ。濃い紫色の長い髪は一つにくくられ、所謂ポニテをしている。
「リヒトさん、初めまして。ここまでご足労いただき感謝いたします。私はクロム・エドガー、いつも愚弟がお世話になっております」
礼儀正しくお辞儀をされる。姓はエドガー、そして愚弟ということはメアの兄。つまりは第一王子。この国の王位継承権第一位。未来の王様だ。見覚えがあるかどうか関係なく知っておかなければいけない人だった。俺はあまり顔を覚えるのが得意でない上に、関係ないと高を括っていた弊害が今ここで。
お辞儀だけでも返しておかなくては。しかし口は禍の元なので一切言葉は発しない。
「お前がリヒトか。やっと会えたな。オレはソアラ・ベイリー。エーファがいつも世話になっている」
こっちも見覚えがどうこうじゃなかった。エーファ様のお兄様。雰囲気は似ている。人目を引く美しさと、カリスマ性を感じる。
ソアラ様も言っているが、俺もやっと会えたと思っている。ここでの対面とは思っていなかったが、1か月も経ったのだから仕方ない。
不躾ながらも観察する。ふむ、御夫人の血を濃く受け継いでいるように見受けられる。青みの強い青緑色とオレンジ色。懐かしいささえある。
思い出した。この人忘れていたけど攻略対象だ。顔を見たらわかった。
焦る気持ちを抑えて、こちらも同じようにお辞儀だけ返す。握手も求められたのでそれには答える。いささか力が強い気もするが、鍛え方が違うのだろうと流す。
「リヒトさん、私はメアから仔細聞いているから、大丈夫ですよ。ここでは無礼講です」
「オレも気にしない。エーファや両親にはきちんと話せるくらいにはなってると聞いているから、オレも根気強く付き合ってやるよ」
「助かる……」
俺の安堵をよそに、メアは俺の横に来ると座るよう促してくる。自分はすでに座っている。ちらっと前を見ると二人も座っていたので遠慮なく。




