これからの薄幸
「話の腰を折ることになりますが、……“悪意の影”は厄災に関係があるみたいですよ」
三者三様に固まってしまった。悪いとは思っているが、今確信したのだから仕方ない。
らしいと他人事なのは、何度も記憶を思い起こした結果、“影”の粒子が厄災と称されるモノの方から立ち込めていること、厄災に接近するほどにゲームのリヒトは理性を失っていき、最終的には狂い飲み込まれてしまったことに気付いたから。断片的な記憶は当てにならないが、何度も確認した。
十中八九、的中していると思いたい。
「そうなの!」
「……詳しく教えてくれないかい? 僕は厄災の討伐者に内定しているんだ、些細なことでも知りたい」
まずかったか、メア様の前で言ってしまったこと。
いくらエーファ様が催促したからと言って周りを見ていなかった。
それにエーファ様にさえ話していないゲームのことを他の誰にも教える気はない。言ったところで混乱させるのは明瞭であるし、俺もそんなことをする気はさらさらない。催眠魔法を使われてもこれだけは絶対に言わない。
「表面上のことしか知らん。お前の方が知っている」
「本当に知らないならいいけど、催眠魔法を使ってもいい許しは出てるから、今すぐ使ってもいいんだよ」
え、催眠魔法。許可とっちゃったの。
「……知らん。だから、今は使うな」
「じゃあ、後でたっぷり聞かせてもらうとするよ」
あっさり引いてくれた。ゲーム知識に関して話す気はさらさらないが、催眠魔法となると口が軽くなっていく。それを話さないとなると他に何かを話さなければならない。その何かは多分、自分の内面だろう。到底ディアに聞かせるような類の話ではない。
一先ず、回避できてよかった。
リヒトは結構後先考えてないです
後、メアの存在をよく忘れています。。。。。。




