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魔法演習

評価ありがとうございます(^^♪

ブクマも思ったよりしてもらえて嬉しい限りです。

嬉しいのでもう一話あげます。感謝です!

これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします(>◡<)

 いよいよ魔法実践。俺の一番の試練。

 逃げる気はないが逃げたい。さぼりたい。エーファ様の名に傷がつくかもしれないから誓ってしないけど。でもそれほどに俺には恐怖がある。


「くれぐれも無理はしないでね。無理だけは許さないから」

「わかっていますよ。大丈夫ですから」


 着替えも終え、演習場の前での待機中にまたもくぎを刺される。息を吐くように見栄を、嘘をついてしまう。心配はかけたくない。それに俺はディアのためにも魔法を使わなければならないだろうから。


「そう、それならいいのだけれど……」

「それより、今回はどんなテストでしょうか? 魔力量の測定とか基礎魔法の実践とかですかね」

「うん。多分そうだと思うわ。精霊魔法と属性魔法、両方するのではなくて?」

「そうですね。頑張りましょう」


 納得はしていなかったみたいだが、俺が引き下がるつもりがないのをわかっているので渋々といった体で退いた。話を逸らすと怪訝な顔をしたものの諦めたようだ。

 ハイネ先生も合流し、演習場を進んでいく。道を進んでいくと開けたところに出た。


「魔法演習のテストでは魔力量の測定の後、実際に魔法を放ってもらう。皆、攻撃魔法を行使し、その的を狙ってもらう。その際は壊すことを前提とした攻撃と属性魔法のみを使用すること。それ以外は評価の対象とはならない。精霊魔法の試験はその後にさせてもらう」


 指し示された方をみると的があった。円柱形の的。なんか堅そう。あと胴体っぽい。


「今回は事前に指定した順にしてもらう。……まずはエーファ君」

「はい」


 トップバッターはエーファ様。毅然とした態度で位置につく。


『神聖なる水泡(みなわ)よ かのものを穿て』


 エーファ様の詠唱とともに伸ばした手の先に水泡と光が集まっていく。それを第二詠唱節とともに振り切る。するとその水泡が勢いを持て、的を貫いていく。10センチ位の円にまばらに穴が開いている。


「ふむ……。初めてにしては上出来か……。では次、__」


 どんどんと名前が呼ばれていく。

 エーファ様は自信気に俺の隣に戻ってくる。


「私結構できたと思うの。リヒトやディアナには劣るけれど、私も負けてられないわ」

「そんなことないです。詠唱から発動までスムーズだったじゃないですか」

「私の目標は貴方たち兄妹なの。お手本が手近にいると上達も早いっていうじゃない。つまりは私の魔法をそう思うのなら、それは貴方たちにも当てはまるってことよ」

「あ。……ありがとうございます。エーファ様のお手本になれるよう頑張りますね」


 さらっと褒められてしまった。嬉しくて呆気にとられたけれど、鼓舞されていることはわかる。俺の不安を軽減しようとしてくれているのだろう。やはり、エーファ様には感謝してもしきれない。


「次、リヒト君」


 呼ばれてしまった。内心の緊張なんてないように外見は取り繕ってくれる。

 大丈夫。そう言い聞かせて、前に出た。


「頑張って、リヒト」

「ありがとうございます」


 やはり黒髪なのが気になるのか、上辺ではそれほど気にしていない風を装っていてもその目は誤魔化せない。まじまじと見る者はさすがにいないが、おしゃべりの声も少なくなっていく。

 落ち着けるように一度深呼吸をし、一瞬目を閉じる。

 これは勢いでいかないと怖くて声が止まってしまう。バンジージャンプとかみたく一気に行った方が楽だ。


『闇よ 其れを消し去れ』


 魔法の詠唱は決まっている。それが自然と頭に浮かび、口から無造作に出てくるもの。

 その詠唱が初級魔法なのにここまでチートっぽかったら、ヤバいわけで。


「えっ。消、えた……」

「……! どんな魔法だよっ」

「まさかここまでとは……」

「闇魔法?!」


 表情は全く動いてないだろうから、クラスメイトの言葉は何も聞こえていないものとしてエーファ様の隣に戻る。

 前に使ったような魔導書に書かれているものはそれを一般化したもので、その属性を持つなら基本誰でも使えるタイプの魔法。今回の魔法は適正によって使えるかが左右される種類のタイプ。

 一気に言おうとしたのが間違いだった。魔導書の詠唱を思い浮かべていたはずなのに、咄嗟に口から出たのは霊感からのものだった。まさか、一瞬にして溶かしきってしまうような魔法だとは思わなかった。


「リヒト……。凄かったわ。さすが私の執事ね」

「……ありがとうございます。俺は大丈夫ですので」


 気にしないように努めてはいるが視線を逃れることはできない。不安、畏怖、怯え、嫌悪。その視線の意味は否応にもわかってしまう。

 居心地の悪いなんて言葉では表せないけれど、そんな中一人で生きてきたリヒトに初めて同情した。悪役補正とか邪魔でしかなかったけど、そんな彼に初めて共感した。外見的特徴と魔法属性だけでこの仕打ち。自分の存在自体を否定されていることと同義な対応をされているのに、優しくなんてできない。これが、リヒトが悪役になった理由の一端だろうな。

 俺は頑張れるだろうか。俺は______。

この子は悪役に転生したけど心は脆いです。なのでどんどん崩れていきます。

困難に立ち向かっていく悪役転生者も好きだけど、壊れていく悪役転生者も好きなんです。。。


・・・・・

((簡単に魔法の説明(アバウトに考えているので矛盾があったらすみません)

魔法は魔力や魔法運用力などの個人の潜在能力に左右されるきらいがある。

魔法の詠唱は自然と浮かぶもの(霊感:お告げ、インスピレーションの意)。個人の適正に左右される。(四大貴族には固有魔法もある)

魔導書はそれを一般化したので、基本誰でも使える。初級の治癒魔法なら数個書かれている。でも基本治癒魔法は光属性の専売特許。

精霊魔法は精霊の力を借りるため多種多様な属性が使える。術のレベルは術者のレベルに依存する。魔力量よりも経験重視気味なところがある。

魔法陣は技術者が編み出したもので、それも能力に左右される。


属性は 炎・水・土・風・光・闇 の六種類。

炎は水に弱く、水は風に弱い。風は土に弱く、土は炎に弱い。

炎←水←風←土←炎 光⇔闇 って感じ。よくあるやつ。

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