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私にとっては悪夢のお泊まり会 1日目

「お兄ちゃん、お風呂上がったよ~♪」


「オウ! それじゃ次は、誰が入る?」


「ハ~イ♪ それじゃ次は、私が入りま~す♪」


「オウ! それじゃ、次にお風呂に入るのは亜梨沙ってことで」


「やった~♪」


(ハハ……。本当にお泊まり会をするんだね……)


 現在、私の家では提供クレジット同好会による、お泊まり会が始まっていたの。正直、私からしたら、悪夢のお泊まり会としか思えなかったの……。


「あっ、そうだ☆! 智也くん、もし良かったら、私と一緒にお風呂に入らない?」


「なっ!?」


「えっ?」


 ここで森岡さんは何と、お兄ちゃんと一緒にお風呂に入ることを提案してきたの! (この人、何、とんでもない爆弾発言をしちゃってるの!? もう本当に、意味分かんない!)


「えっ、えっと~……、その~……」


「そんなの絶対にダメだから~~~~!」


 私は、お兄ちゃんと森岡さんが一緒にお風呂に入ることを思いっきり拒否したの。(だって、お兄ちゃんと他の女の子が一緒にお風呂に入るなんて、私には耐えられないもん!)


「フフッ♪ 冗談だよ♪ もう、琴音ちゃんはすぐにムキになっちゃうんだから~」


「「なっ!?」」


「なんだ~、やっぱりそうだよな~。ふぅ~、焦ったぜ~……」


「フフッ♪ それじゃ、入るね♪」


 もう、何なのあの人!? 私をからかうだけからかって、お風呂に入るなんて! 森岡さんなんかベーだ!


「森岡さん。あんな大胆な方法を取るなんて、やるわね。私もやってみようかしら?」


「ん? どうしたんスか? 奏先生。一人でブツブツ言って」


「あっ……! なっ、何でもないわよ小池くん! 別に大したことじゃないから!」


「そうっスか? ならいいですけど」


(いや、よくないでしょ!)


 お兄ちゃんは気付いていなかったけど、私には紫垣先生の独り言がバッチリ聞こえたの。どうやら、森岡さんもそうだったけど、紫垣先生もお兄ちゃんのことが好きみたいだね。もぅ~、何でこんなことになっちゃうの~!?



「お風呂上がったよ~♪」


「それじゃ、次、私が入るね~♪」


「「ハーイ♪」」


「ほーい」


 次にお風呂に入るのは、紫垣先生になったの。


「小池くん。もし良かったら、先生と一緒にお風呂に入る?」


「「「えっ!?」」」


 紫垣先生もお兄ちゃんと一緒にお風呂に入ることを提案したの。(まあ、さっきのことを考えたら、こうなることは予想していたけどね……。)


「かっ、奏先生も何冗談言ってるんスか!?」


 お兄ちゃんが動揺しながらも紫垣先生にツッコミを入れているのはいいけど、顔が赤くなってることに、私はちょっと、ムッとしたの。


「フフッ♪ もちろん冗談だよ♪」


 紫垣先生はそう言って、そのままお風呂に入ったの。


「ふぅ~、危なかったぜ~……」


 まあ、これは本当に冗談で良かったね。もし本当だったら、色々と大問題になると思うから。てか、教え子が使ったからかいをそのまま自分も使うなんて……、紫垣先生もそれぐらい、お兄ちゃんのことが大好きなんだね……。



「フゥ~、さっぱりしたぜ~!」


 お兄ちゃんも無事に、お風呂に上がり、これで私たち全員、お風呂に入ったの♪


「それじゃ、智也くんも上がったことだし、提供クレジット同好会を始めたいと思います!」


「「よっ! 待ってました~!」」


「ちょっ~と待った~~~~!!」


「「「?」」」


 お兄ちゃんたちが提供クレジット同好会を始めようとしたので、私はすぐさま、止めに入ったの。


「どうしたんだ? 琴音」


「盛り上がってるとこ悪いけど、先生が生徒の家にお泊まりするのは、そもそもの問題だと思います!」


 ここで私は、思っていた疑問を思いっきり、お兄ちゃんたちにぶつけたの。先生が生徒の家に泊まるなんて、絶対におかしいでしょ!


「あぁ、そういうことね♪ それなら大丈夫よ♪ 私たちの学校は、こういうのには、とても自由だから♪」


「……はっ?」


 私は一瞬、紫垣先生が何を言っているのか全然分からなかったの。


「えっと~……、それってつまり、何も問題がないってこと……?」


「そう。何も問題がないの」


「えっ……、ええええぇぇぇぇ~~~~!?」


 私は紫垣先生の言葉にようやく理解し、とても驚いていたの!


「先生が生徒の家に泊まっても問題ないなんて、どういうことよ!」


 ここで私は、どうして、お兄ちゃんの通う高校が先生が生徒の家にお泊まりしても問題ないのか聞いたの。


「俺らの通う高校は、先生と生徒の恋愛とかそういうのはとても自由だからだぜ!」


 私が疑問に思っていた先生が生徒の家に泊まってもいい理由をお兄ちゃんが説明してくれたの。


「えっ!? そうなの!?」


「実はそうなの♪ あっ、でも、兄弟の恋愛とかはさすがに禁止だよ」


 ここで森岡さんが少し、補足を加えてくれたの。


「あはは……、なるほどね~……。つまり、兄弟で恋愛する以外は全然OKってことね……」


「「「そういうこと♪」」」


(ハァ~……、何てこっただよ~……)


 私は、お兄ちゃんが通う高校のあまりの校則のユルさに、拍子抜けしていたの……。お兄ちゃんの通う高校って、何でそこまで自由すぎるの……?


「琴音ちゃん、納得してくれた?」


「はい……、一応……」


 紫垣先生に優しいトーンで、聞かれた私は、渋々、納得したの。


「ありがとう、琴音ちゃん♪ それじゃ、琴音ちゃんも納得してくれたことだし、それじゃ、改めて、提供クレジット同好会を始めたいと思います!」


「「「イェ~イ☆!!!」」」


(ハハ……。遂に、始まったんだね……)


 という訳で、ここからは、お兄ちゃんたちにとっては天国で、私にとっては地獄の提供クレジット同好会が始まったの……。もぅ~、勘弁してよ~……。


「それじゃまず、森岡さんはさっき、虹銀春輪株式会社が一番好きな提供って言っていたけど、小池くんの一番好きな提供は何かな?」


 まず紫垣先生は、お兄ちゃんの一番好きな提供は何なのか聞いたの。そういえば、お兄ちゃんの一番好きな提供って、あれから変わってたりするのかな~?


「俺の一番好きな提供は、パーペルセードだぜ!」


(へぇ~、そうなんだ。ホッ)


 お兄ちゃんの一番好きな提供がパーペルセードだと分かり、私はなんだかホッとしていたの。


「智也くんの一番好きな提供って、パーペルセードだったんだね♪」


「そうだぜ! パーペルセードが使われると、何だかこう胸がキュンキュンするんだぜ!」


「うん。確かに、パーペルセードが出ちゃうと、何だかドキドキしちゃうよね♪」


(む~、何よお兄ちゃん、森岡さんと楽しく喋っちゃって~!)


 私は、お兄ちゃんが森岡さんと楽しくお喋りしているのを見て、ヤキモチを妬いたの。でも、お兄ちゃんがこんなキラキラして喋るの、何だかとっても久々な気がする。


「パーペルセードって、たしか、シャンプーや化粧品とかを作ってる会社よね?」


「奏先生、その通りだぜ!」


 流石の提供オンチの私でも、パーペルセードっていう会社は知っていたの。パーペルセードはワピテヌというシャンプーを作って、爆発的な売り上げを記録したんだよね~。


「パーペルセードは、アニメやドラマやバラエティーやスポーツに色々と使われて、とってもマルチスポンサーだから、俺は一番好きなんだぜ!」


「確かに、パーペルセードはそうだよね♪」


「なるほど。これもメモしないと!」


(ハハ……、これで盛り上がれるなんて、お兄ちゃんたちはある意味凄いね……)


 私は、提供でこんなに盛り上がるお兄ちゃんたちを見て、ある意味凄いなと思ったの。てか、パーペルセードがそんなに色々と使われてたなんて、私、全然知らなかったんだけど!


「それにしても、お兄ちゃん凄いね♪ 昔からパーペルセードが一番好きって、言ってたけど、今でもパーペルセードが一番大好きなんだね♪」


 そう。お兄ちゃんは昔からパーペルセードが一番大好きな提供だったの。お兄ちゃんは私にずっと、パーペルセードが一番好きって言ったり、パーペルセードについて、熱く語るもんだから、おかげで、耳にたこができたくらいなの。だから私は、パーペルセードという会社を知っていたの。でも、お兄ちゃんが昔から好きって言ってたものが今でも変わらず好きって言ってくれたことに、私はとても嬉しかったの♪


「へぇ~、智也くんって昔からパーペルセードが一番好きだったんだね♪」


「まあな! パーペルセードが出るたび、俺は今も昔もワクワクしていたからな~」


「そうなんだ♪ 智也くんの昔を知れて、私はとっても嬉しいよ♪」


「おぉ、そうか!」


 本当にお兄ちゃんは、昔から提供が出るたびに、とてもはしゃいでいたもんね~。正直、私からしたら、何でそれでワクワクするのか、よく分からないけどね。


「智也くんが昔からパーペルセードが好きだったこともメモしないとね♪」


「おぉ! 奏先生、サンキューだぜ!」


(あはは……)


 誰か、このお兄ちゃんワールドの空間を止めて! もう私じゃ、止めることができないよ~……。


「それじゃ次に、提供クレジットを見て、何か感じたことはないかしら?」


 紫垣先生の次なるお題は、提供クレジットを見て、何か感じたことがあるのかの質問だったの。ちなみに私は、特に何も感じたことはなかったの。まぁ、元々、興味はないからね。


「俺は、野球の世界大会を見ていた時、ラエマリヌハウスとFQZGKパークが一緒になっているのを見て、あの番組のコンビじゃんと思ったぜ!」


「私もそれ見たけど、あの時の提供、とっても良かったよね☆!」


 何言ってるの……? この人たちは……。あまりにも特殊すぎるから、私にはチンプンカンプンだよ~……。


「あの~……、その2つって、どの番組に使われてるの……?」


「「えっ!? 知らないの!?」」


(今のなんか、ムカつく!)


 私は、その番組が何なのかお兄ちゃんと森岡さんに聞いたんだけど、2人は私が知らないことに、とてもびっくりしていたの。てか、逆にそれを知ってるのは、ほとんどいないと思うけど!?


「これは有名だと思うんだけどな~」


「私と智也くんにとっては、常識だよね♪」


 2人にとっては常識でも、私にとっては非常識なんですけど!


「それで、どの番組に使われているの?」


「「うろこテレビの火曜夜9時のドラマ枠♪」」


「そんなの分かるかあああぁぁぁ~~~~!!」


 2人に使われている番組を聞いた私は、やっぱり、分かる訳がなかったの。その枠のドラマは見たことあるけど、正直、提供がそれなんて、知る由もないわよ!


「なるほどね♪ 小池くんが感じる提供は、普段見る番組の提供コンビが別の番組に見れた時なんだね♪」


「そうだぜ、奏先生! 別のところでそれを見れるのは、とっても幸せだぜ!」


「そうなんだ♪ これもメモしないとね♪」


 紫垣先生は、お兄ちゃんがさっき言ったことをメモしていたの。紫垣先生があまりにも勉強熱心すぎる……!


「私は、そのスポンサーがカラー表示していたのに、ご覧のスポンサーで言われて、とてもびっくりしたことかな♪」


「あぁ~、それはとても分かるぜ~!」


 森岡さんが提供クレジットを見て、感じたことを聞いたお兄ちゃんは、なぜかとても共感していたの。何でこれで共感するのか、私には分からないよ~……。


「どうして、カラー表示してくれるスポンサーがご覧のスポンサーって言われると、びっくりしちゃうの?」


 紫垣先生は疑問に思ったみたいで、2人に聞いていたの。(まあ、そうなるよね……。)


「だって、カラー表示されたら、何だか特別な感じがするから、絶対に会社名を読み上げてくれると思うんだよね♪」


「ふむふむ」


「でも、それが言ってくれないもんだから、うっそ~ってなって、とってもびっくりしちゃうの♪」


「なるほど~♪」


 いやいや、なるほど~じゃないでしょ! 何でそれで納得しちゃうの!? 私なんか今の説明で、1ミリも理解なんかしていないからね! まあ、そこは興味の差だとは思うけど……。


「まあ、カラーになってるのに、会社名を言ってくれないと知ったときは、何だか騙された気分になって、こりゃ1本取られた~って、なるんすよね~」


「そうなんだ♪」


 もう、意味が分かんないよ~……。何言ってるのか全然分からないし~……、やっぱり、お兄ちゃんたちの世界は特殊だよ~……。


「これもメモしないとね♪」


 また、紫垣先生がメモしてるよ~……。もう紫垣先生は、ある意味凄いよ~……。


「そういえば、お兄ちゃん。そろそろ、うどんの扇風機が始まるよ♪」


「あっ、そうだった!」


 私は、うどんの扇風機が始まることをお兄ちゃんに伝えたの。ちなみに、うどんの扇風機は深夜にやってるアニメで、私もお兄ちゃんも大好きなアニメなの♪


「智也くんも琴音ちゃんもうどんの扇風機を観ているんだね♪」


「もしかして、亜梨沙も観てるの!?」


「えぇ、もちろん♪」


「実は、私も観てま~す♪」


「「えぇっ!? 奏先生も!?」」


 これまた、びっくりな事実が分かっちゃったの。私とお兄ちゃんだけじゃなく、森岡さんも紫垣先生もうどんの扇風機を観ていたことが分かったの。後で分かったんだけど、私たち全員、アニメ好きだったことが分かったの。まさかの共通点があって、びっくりだよ~。


「私、このオープニング、とっても大好きなの♪」


 とまあ、最初はこんな感じで、私たちは盛り上がれたんだけど、あの場面が来た瞬間、やっぱり、私とお兄ちゃんたちで、温度差が生まれたの。


『この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします』


「「「やっぱり、この提供最高~☆!」」」


「うぇっ!?」


(やっぱり、提供が出ると、とっても盛り上がってるよ~……)


 提供クレジットが大好きなお兄ちゃんたちは当然、アニメの提供クレジットでも、とても盛り上がってしまうの。(お兄ちゃんたちはどのジャンルでも、本当に提供クレジットが大好きなんだね……。)


「でもまさか、この枠で再び提供を読み上げてくれるなんて、何だかとっても嬉しいね♪」


「そうだな! 前までは、右下に表示するだけで、読み上げなんてなかったから、とても感動するぜ!」


 お兄ちゃんと森岡さんは、うどんの扇風機がやってる枠の提供クレジットについて、とても盛り上がっていたの。正直、私はそんなこと、全然気付かなかったけどね。


「ねぇねぇ、うどんの扇風機の前に、この枠で提供を読み上げてくれた作品って何なの?」


 紫垣先生は、うどんの扇風機の前に、提供を読み上げてくれた作品が何なのか、お兄ちゃんと森岡さんに聞いたの。(もう、紫垣先生の提供クレジットに対するモチベーションが凄すぎるよ~……。)


「「『魔撃シャットアウト!』です!」」


「えっ!? その作品だったの!?」


 紫垣先生の質問に、お兄ちゃんと森岡さんは即座に答えてくれたの。そして、それを聞いた紫垣先生はとてもびっくりしていたの! 正直、私も『魔撃シャットアウト!』を観ていたけど、そういうことは全然知らなかったの。まあ、そんなところをいちいち見ていないから当然だけどね。


「でも、その作品って確か、少し前の作品だよね?」


「そうですね。確か、1年半ぐらい前の作品ですね」


「そっか~。『魔撃シャットアウト!』ももう、それぐらいになるんだね」


 確かに、『魔撃シャットアウト!』は、それぐらい経ってはいるんだけど、その提供スタイルがどんなだったかしっかり覚えているお兄ちゃんと森岡さんは、ある意味、凄いと思う……。まあ、今に始まったことじゃないけど……。


「そういえば、アニメの提供クレジットって、どんな特徴があるの?」


 ここで私は、アニメの提供クレジットがどんな特徴があるのか、お兄ちゃんたちに聞いてみたの。


「アニメの提供クレジットの特徴といえば、その提供に使われる背景が今回の話のどのワンシーンが使われるのかが、楽しみなところだな」


「ふむふむ」


 まず、お兄ちゃんの話を聞いた私は、ふむふむと頷いたの。


「もう一つは、提供クレジットの背景に使われるアニメのワンシーンがちょっとアレンジされていることかな♪」


「ふむふむ」


 続いて、森岡さんの話を聞いた私は、これもふむふむと頷いたの。


「他には、終わりの方の提供クレジットのときに、その作品のイラストが使われることかな♪」


「ふむふむ」


 最後に紫垣先生の話を聞いた私は、これもふむふむと頷いたの。


「そうだったんだ♪ ありがとうございます♪」


「「「いえいえ!」」」


 私は、お兄ちゃんたちの話を聞いて、感謝したの。今後、アニメを観るときは、そういうところも楽しんで見てみよう♪ でも、だからといって、提供クレジットそのものには、ハマるわけじゃないんだけどね……。


 その後も深夜アニメを楽しく観ていた私たちなんだけど、お兄ちゃんたちがそのアニメごとの提供クレジットを熱く語っている姿を見て、私は呆れて、疲れ果ててしまい、アニメが終わった後すぐに、そのまま寝てしまったの。ダメだ~……、頭がクラクラするよ~……。

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