お兄ちゃんたちの世界に私はついていけません!
「「「それじゃあまた明日♪」」」
今日の部活も終わり、私と凛ちゃんと星来ちゃんの3人で一緒に帰り、その後、それぞれの帰り道へと向かったの。
「今日の晩御飯、お兄ちゃん喜んでくれたかな~?」
今日は部活も遅く終わり、私は事前に晩御飯を作っていたの。
「お兄ちゃんただいま~♪」
「おう! おかえり琴音」
私は家に着き、お兄ちゃんからのおかえりの言葉にとても癒されたの♪
「お兄ちゃん、今日の晩御飯どう……だっ……た……?」
私は家に入り、早速、お兄ちゃんに今日の晩御飯がどうだったか聞こうとしたら、衝撃の光景を目の当たりにしたの。
「琴音ちゃんおかえりなさ~い♪」
「小池くんの妹さん、お邪魔してま~す♪」
「……」
そこには、お兄ちゃんだけじゃなく、2人の女性がいて、私はショックで言葉が出なかったの……。
「おう、とてもうまかったぜ……って、どうしたんだ琴音? そんな顔をして」
「お兄ちゃん……」
「ん? どうした?」
「お兄ちゃん、この2人の女性は一体誰なの!? 私何も聞いてないんだけど!」
「すっ、すまん琴音! 話すの忘れてた!」
私はお兄ちゃんに何も聞かれてない上に、女性(しかも2人も!)を家に入れていることに、ショックでとても腹が立ち、お兄ちゃんに怒りながら問い質したの。
「話すの忘れてた……?」
「あっ、あぁ。だから、今から話すから、琴音、ちょっと落ち着いてくれ」
「ハァ~……、分かったわ。お兄ちゃん、どうしてこうなったのか詳しく説明してよね」
「オッ、オウ! 分かった……」
お兄ちゃんがどうしてこうなったのか説明してくれるというので、私は機嫌を直したの。
「オホン! まずは2人のことを話さないといけないな。この2人は俺が立ち上げた提供クレジット同好会の顧問と部員だ」
「「どうも~♪」」
お兄ちゃんはまず、2人のことを紹介してくれたの。
「あっ、もしかして、お兄ちゃんがこの前言ってた、部活の顧問と新たに入った部員って、この2人のことだったの!?」
「おぉ、そうだ!」
「そうだったんだ……」
どうやら、この2人の女性は、お兄ちゃんが立ち上げた提供クレジット同好会の顧問の先生と新たに入った部員だったみたいなの。(まさか、お兄ちゃんの部活の顧問と部員が両方女性だったなんて……。)
「とりあえずここは、本人たちの自己紹介といきましょう!」
お兄ちゃんの提案で、2人の女性が自己紹介することになったの。
「やっほ~♪ 琴音ちゃん初めまして♪ 私は森岡亜梨沙。智也くんとは同じクラスなの♪ 私も提供クレジットを見るのが好きで、智也くんが提供クレジット同好会を立ち上げたと知って、すぐに入ったの♪ あっ、ちなみに、好きな提供は虹銀春輪株式会社だよ♪ よろしくね~♪」
「はっ、はい。こちらこそ、よろしくお願いします!」
まず最初に、部員であり、お兄ちゃんと同じクラスである、森岡さんが先に紹介してくれたの。
森岡さんは、とても美人で、とても明るくて、きゃぴきゃぴしている元気な子で、とてもスタイル抜群な女の子で、後、胸がとても大きかったの。(正直、どうして、こんなに胸が大きいの……? 私なんかBかC位しか無いのに~……!)
「森岡さんも提供クレジットを見るのが好きなんですね……」
森岡さんもどうやら、提供クレジットを見るのが好きだったみたいなの……。
「うん♪ やっぱり、色んな提供の重ねる姿って、何だかキュンキュンしちゃうんだよね~☆!」
「ハァ~……、そうなんだ……」
(何言ってんの……? この人……)
感覚がお兄ちゃんと似ているから、私は森岡さんにドン引きしていたの……。
「あと、その~……、さっき言ってた虹銀春輪株式会社って、何ですかそれ?」
私は森岡さんが自己紹介の時に言ってた好きな提供である、虹銀春輪株式会社が何なのか聞いたの。
「主に文房具を作っている会社よ♪」
「えっ!? そうなの!?」
「うん。そうだよ♪」
その虹銀春輪株式会社っていう会社が文房具を作っていると知り、私はとてもびっくりしていたの!
「ねぇねぇ、琴音ちゃん」
「はい……。何でしょう?」
森岡さんが何か私に話したいことがあるそうで、私は渋々、森岡さんの話を聞くことにしたの。
「ねぇ、琴音ちゃんってさっき、智也くんが私と奏先生を家に入れていたことに凄く怒っていたけど、琴音ちゃんってもしかして、ブラコンなの?」
(……!?)
私は森岡さんにブラコンって言われたことに、とても動揺したの。
「なっ!? ちっ、違うから! 私、ブラコンなんかじゃないし! ただ、お兄ちゃんが私に何も言わずに、他の人を家に入れたことが許さなかったの!」
私は森岡さんに、ブラコンじゃないことを全力で否定していたの。(そうそう。私はお兄ちゃんが他の人を勝手に家を入れたことに、許してないだけだから!)
「ふふっ♪ 琴音ちゃんって本当に智也くんのことが好きなんだね♪」
「だから、違うってば~!」
「さっきから2人で、何話しているんだ?」
「ううん。何でも♪ ねっ♪」
「うっ、うん! 何でもないよ。お兄ちゃん」
うぅ~……、何なのこの人一体!? 私をただただ、からかいにいって! 本当にムカつく! それにお兄ちゃんとイチャイチャしているから、余計ムカつく!
「それじゃ次は、奏先生の自己紹介お願いします!」
「は~い♪」
そして次は、お兄ちゃんの部活の顧問をしている人の自己紹介になったの。
「琴音さん、初めまして♪ 私は紫垣奏といいます♪ 私は琴音さんのお兄さんである智也くんと森岡さんのクラスの担任の先生をしていて、数学を担当していま~す♪」
「はっ、はぁ……」
紫垣先生の自己紹介は、さっきの森岡さんと同じ位きゃぴきゃぴしていたので、私は溜め息をつきながら、相槌を打ったの。(まさか、先生までこんなキャラなんてね……。まあ、お兄ちゃんの担任の先生っていうのは、お兄ちゃんから聞いていたから知っていたんだけど、数学の担当なんだね。)
「私は、智也くんにひょんなことから興味を持ち、智也くんが提供クレジット同好会を立ち上げると聞いて、面白そうだと思って、顧問の先生になったの♪ 私は、智也くんや森岡さんと違って、提供のことを全く知らなかったから、提供を知るために、今は日々勉強をしています♪ よろしくね♪」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
技々、提供の勉強をしているなんて……、この先生もとんだ変わり者だね……。まあ、お兄ちゃんに興味を持って、この同好会の顧問をしているぐらいだから、優しい先生だとは思うけどね。
「そういえば、紫垣先生はどうして、お兄ちゃんたちの趣味に付いていこうと思ったのですか?」
ここで私は、紫垣先生がどうして、お兄ちゃんたちの趣味に付いていくことにしたのか聞いてみたの。
「だって、中々面白い趣味だったし、それに何より、智也くんと森岡さんとこれからも一緒に楽しんでいきたいんだもん♪」
「「奏先生~……」」
紫垣先生がお兄ちゃんたちの趣味に付いていく理由を聞いて、お兄ちゃんと森岡さんはとても感動していたの。(何だかんだで、紫垣先生もお兄ちゃんや森岡さんと一緒に、学校生活を楽しみたいんだね♪)
「そうなんだ♪ ありがとうございます。森岡さん、紫垣先生、これからもお兄ちゃんのことをよろしくお願いします♪」
「「ええ、もちろんよ☆!」」
私は紫垣先生がお兄ちゃんたちの趣味に付いていく理由が分かり、改めて、森岡さんと紫垣先生に、お兄ちゃんのことをお願いしたの♪(お兄ちゃんにはやっぱり、高校生活を楽しんでもらわないとね♪)
「たくっ。琴音は本当に心配性だな~。俺は全然大丈夫だってのに」
「だって、お兄ちゃんが本当に楽しんでいれているのか不安なんだもん!」
お兄ちゃんが本当に楽しい高校生活を送れているのか、私には分からないし、妹として心配するのは当然だもん!
「まあいいじゃない智也くん。とっても素敵な妹さんじゃない♪」
「智也くん。ここは琴音ちゃんに感謝しよう♪ ねっ♪」
「オウ……。分かった……」
森岡さんと紫垣先生に促されて、お兄ちゃんは渋々、私に感謝することにしたの。(てか、お兄ちゃんは何で渋々なの!? 素直に感謝してよ~! それになんで、森岡さんと紫垣先生に促されてなの!? デレデレしてるし、自ら言おうとしないなんて何か悔しい~!)
「琴音。その、いつも心配してくれてありがとうな」
「うん。どういたしまして♪」
若干、色々と疑問に思うことはあったけど、それでもお兄ちゃんが感謝してくれて、私はとっても嬉しかったの♪
「という訳で、以上が提供クレジット同好会の顧問と新しい部員の自己紹介だ。琴音も2人のこと、覚えてくれよな!」
「うん☆!」
こうして、森岡さんと紫垣先生の自己紹介は終わったの。正直、2人の自己紹介を聞いて、余りにもインパクトが大きかったから、絶対に忘れないような気がする……。
「後、どうして、俺の家に2人がいるのかというと、今日ここで、提供クレジット同好会をすることにしたんだぜ!」
「まあ、この状況を見ていたら、何となくは分かるけど……」
「せっかくこうして、奏先生と亜梨沙と一緒にやることになったから、記念に、俺の家でやろうかなと思ったわけだ」
「ふ~ん……。それって一体、誰が出した案なの?」
「もちろん! 俺が出した案だぜ!」
「ハァ~……。なるほどね……」
つまり、お兄ちゃんが自ら出した案を2人は賛成してくれて、私の家で提供クレジット同好会をやっているわけね……。まあ、何となくは予想してたけど……。
「ちなみに、今後、亜梨沙と奏先生の家でも提供クレジット同好会をやる予定だぜ!」
「へぇ~……、そうなんだ~……」
「おっ……、おう……。琴音、何だか目が怖いぞ……」
どうやら、この提供クレジット同好会は今後、森岡さんと紫垣先生の家でもやるみたいなの……。私はお兄ちゃんが女性を家に入れるのも、女性の家に入るのも嫌だったので、目をハイライトオフにしながら、渋々頷いたの。
「いや~それにしても、奏先生がそう思っててくれてたなんて、俺はとっても嬉しかったぜ!」
「私も奏先生がそう思っててくれて、とっても嬉しいよ♪」
「だって、私にとって、2人はかけがえのない大切な生徒なんだもん♪」
「「奏先生~!」」
お兄ちゃんと森岡さんは、紫垣先生の想いに感動し、3人でハグをしあったの。ただ、技々、私の家で私のいる前でやらなくてもよかったとは思う……。
「それじゃ、そろそろ、チョコステップクイズの時間だから、みんなで一緒に見よーぜ!」
「うん☆! 見よ見よう♪」
「先生も賛成♪」
お兄ちゃんたちは、そろそろ始まるチョコステップクイズを見るために、準備をしていたの。てか、2人はいつ帰ってくれるの……?
「そろそろ始まるね♪」
『この番組は、テラッサーとご覧のスポンサーの提供でお送りします』
「あぁ~、やっぱりカナリア銀行の裏切りは何度見ても辛いよ~……」
「亜梨沙もやっぱり辛いよな。カナリア銀行の裏切りは俺もとてもショックを受けたものだぜ……」
(あ……はは……)
出たよ~……。提供の裏切りのやつだねこれ……。お兄ちゃんはともかく、やっぱり森岡さんもカナリア銀行の裏切りにショックを受けていたんだね……。
「裏切りってどういうこと?」
ここでノートとペンを出していた紫垣先生が裏切りがどういうことなのか、お兄ちゃんと森岡さんに聞いたの。(てか、紫垣先生は本当に提供のことについて、勉強をしていたんだね……。)
「裏切りっていうのは、この前まではこのスポンサーを言ってくれたのに、次の回からそのスポンサーを言ってくれなくなることを言うんだぜ」
「へぇ~、なるほど~♪」
「今回の場合は、カナリア銀行がそれを指しているんだよね。ちなみに、裏切りは智也くんと私が勝手にそう呼んでいるだけだよ♪」
「なるほどね♪ それじゃ、早速メモしないと♪ 裏切りはそのスポンサーが――」
(……)
紫垣先生は早速、今日知った提供用語(お兄ちゃんと森岡さんが勝手に付けた名称)、裏切りをメモしていたの。(駄目だ……。私はとっくに、お兄ちゃんたちの世界に付いていけないよ~……。)
「このチョコステップクイズの提供が変わったのは2人にとってはとってもショックだったんだね……」
「そりゃショックだったよ。テラッサーとカナリア銀行はセットみたいな物だったし……」
「まあ、大人の事情ではあるんだけど、カナリア銀行が言ってくれなくなるのはやっぱり辛いものだぜ……」
2人がいかにカナリア銀行が言ってくれなくなったことにどれほどショックを受けたのか、紫垣先生に話していたの。(こんなんで辛くなるなんて、ある意味平和だよね……。ハァ~……。)
「そっか……。それって、どれぐらい辛いものなの?」
「う~ん、例えるなら、夫婦が別れてしまった感じですね」
「なるほど」
いや、なるほどじゃないでしょ! カナリア銀行が言わなくなっただけで、何で夫婦が別れた感じの気持ちになっちゃうの!? 絶対におかしいでしょ!? 森岡さんの感性が私にはよく分からないよ~……。
「チョコステップクイズの提供はテラッサーとカナリア銀行がカップルみたいな感じだったから、別れるのは、見てる俺もとても辛かったです……」
「そっか。そういう気持ちになっちゃうんだね」
「「ハイ」」
いやいや、お兄ちゃんは何で2つの会社だけを読み上げただけで、カップルだと思っちゃうの!? それも絶対におかしいからね! まあ、お兄ちゃんのこの感覚は、私は既に諦めているんだけどね……。ハハ……。
「これもメモしないと。このチョコステップクイズの提供は――」
また紫垣先生がメモをしているし……。もうここは完全に、お兄ちゃんワールドの空間だよ~……。
「あの~……、森岡さん、紫垣先生」
「「どうしたの? 琴音ちゃん」」
「お2人はいつお帰りになるのですか……?」
ここで私は、2人がいつ帰ってくれるのか聞いたの。てか、2人が帰ってくれないと、私が色々と困るんだからね!
「そっか。琴音にはまだ、言ってなかったな」
「はっ?」
ここでお兄ちゃんがまだ言ってなかったことを言ってくれるみたいなんだけど、私はこの時点で既に、嫌な予感しかしていなかったの。
「実は今日の提供クレジット同好会はお泊まり会なんだぜ!」
「はっ……?」
「よろしくね~♪ 琴音ちゃん♪」
「琴音ちゃん。今日と明日、とっても楽しもうね☆!」
「ハッ……、ハアアアアァァ~~~~~~!?」
この提供クレジット同好会はまさかのお泊まり会で、2人は帰るどころか、何と、私の家で寝るみたいなの! もう、何なの一体!? やっぱり私はお兄ちゃんたちの世界についていけません!




