提供クレジット同好会
今回は智也の語りでお送りします。
「さあて、今日も行きますか」
俺は小池智也。提供クレジットを見るのが好きな高校1年生の男だぜ。俺は提供クレジット同好会という部を立ち上げ、俺ともう1人の部員と顧問の先生の計3人で楽しくやってるぜ!
ちなみに、どうして、同好会なのかというと、まず何の実績もないこと、そして部員が5人未満なので、部として認められず、同好会っていうことになっているんだぜ!
「おーい、智也。この後みんなでカラオケに行くけど、智也も行こーぜ!」
今日の学校が終わり、俺はカバンを持ち、早速部活に行こうと思ったら、クラスメイトの友達である健人からカラオケに誘われていた。
コイツの名前は真鍋健人。俺と健人はひょんなことから高校に入ってすぐ意気投合し、お互い高校で一番最初の友人になったんだぜ!
「悪りーい。この後部活に行こうと思うから、俺はパスで」
正直、クラスメイトの友人が俺を遊びに誘ってくれるのはとても嬉しいけど、今の俺は部活の方がとても楽しいので、クラスメイトの友人の誘いを断るようにしている。
「そうか。それなら仕方ないな。また今度誘うな」
「そういえば小池くんって、どこの部活に入っていたんでしたっけ?」
するともう1人のクラスメイトの友人である加藤が、俺がどこの部活に入っているのか尋ねてきた。
コイツの名前は加藤翔真。加藤とはこの間話すようになったばかりで、最近友達になったばかりなんだぜ!
「俺は、提供クレジット同好会に入っているぜ!」
俺は素直に、提供クレジット同好会に入っていることを加藤に伝えた。
「提供クレジット同好会? 何ですかそれ?」
「なっ、何ぃ~~~~!?」
やっぱり、提供クレジット同好会って言われても分からないよな……。
「智也は提供クレジット同好会を自分で立ち上げて、そのまま部員として入っているんだ」
健人が加藤に俺のことについて、説明してくれた。(助かるぜ健人! サンキューな!)
「そうだったんだ。自分で部を立ち上げるなんて、小池くん凄いね!」
「いやまぁ、それほどでもあるぜ!」
俺は加藤に褒められて、完全に浮かれていた。
「で、提供クレジットって何ですか?」
「ズコッ! まず、そこから……?」
加藤くんのキョトンとした発言に、俺は思わずずっこけて、何も知らないことにとてもショックを受けた。
「加藤。提供クレジットっていうのは、番組に使われるスポンサーを表示することを言うんだ」
健人が加藤に提供クレジットのことを説明してくれた。(健人、本当にすまん!)
「えっ、そうなの!? 今までそんなこと全然気付かなかった!」
(やっぱり、そうだよな……)
加藤がびっくりしているように、提供クレジットを見ている人って、あんまりいないんだよな~……。
「やっぱり加藤もびっくりするよな。俺も最初智也から言われた時、とてもびっくりしたからな~」
「もしかして小池くんって、その提供クレジットを見るのが好きなの?」
「まあ、それを見るのが俺の趣味だからな」
加藤の質問に、俺は素直に答えた。
「小池くんって、ちょっと特殊な趣味を持っているんだね……」
「ハハハ……」
(まあ、そうなるよね……)
加藤は俺の趣味が分かり、明らかに引いたような目で俺を見て言った。(やめろ加藤! そんな目で俺を見ないでくれ!)
「まあ智也の周りには、智也と同じような趣味を持っている人って中々いなかったからな」
「そうなんだよな~。妹の琴音もなぜかこの趣味には理解出来てないんだよな~」
((そりゃ、理解は出来ないだろ……))
俺の妹琴音はとても明るく心優しくて、基本全てを理解してくれるが、俺の趣味でもある提供クレジットを見ることに関してはなぜか全く理解してくれないのである。
「まあ、もし遊べる日が来たら、いつか一緒に遊ぼうぜ!」
「小池くん。部活頑張って下さいね」
「おう! 健人も加藤もありがとうな!」
我ながら良い友達を持ったと俺は思った。さてそれじゃ、部活に行くとしますか。
「うぅ~、来たぜ! 部室へ!」
俺が立ち上げた提供クレジット同好会は、当然何の実績も無いから、部室は数学準備室になった。なぜ数学準備室になったかと言うと、顧問の先生が数学を担当しているから、そこになっただけである。
「しっかし、ここは畳があるから座るのが楽でいいな」
数学準備室には、なぜか畳がある。なぜ畳があるのかはよく分からないが、とりあえず座るのが楽だから、まあ良しとしよう。
「おっ! 小池くん来たね♪」
「あれ? 奏先生、もう会議終わったんスか?」
この人は紫垣奏。この提供クレジット同好会の顧問の先生でもあり、俺のクラスの担任の先生でもある、現在彼氏募集中の先生だ。さっきも言ったように、奏先生は数学の担当で、その影響で、部室は数学準備室になった。ちなみに、奏先生もどうして、数学準備室に畳があるのかは分からないみたいだ。(一体、いつの時から数学準備室に畳があるんだ?)そして、奏先生がどうして、この提供クレジット同好会の顧問になったのかと言うと、どうやら奏先生は俺に興味があるらしく、俺が部室を立ち上げたと知って、すぐに顧問に名乗りを挙げたようだ。でも正直、奏先生のおかげで、今の学校生活はとても楽しいぜ!
「うん。今日は無事に早く終われたの♪ あれ? 森岡さんはまだ来てないみたいね」
「どうやら補習がまだ終わってないみたいっスね」
もう1人の部員である、森岡亜梨沙は国語の補習があるため、今日は遅れて部活に来ることになっている。
「ハァ~……、もぅ~森岡さんったら、どれだけ補習に時間がかかっているのよ~……」
「まあ、亜梨沙のことだから、仕方ないと思いますよ」
亜梨沙は勉強面に置いて、なぜか数学は突出して良くて、他は普通で、国語はなぜか全然ダメという、よく分からない賢さなのだ。
「森岡さん、数学はよく出来るのにね」
「国語は全然ダメですもんね」
「不思議な子よね」
「ですね~」
タッ、タッ、タッ!
「ごめ~ん! 遅くなっちゃって~」
「やっと来たわね。森岡さん」
「亜梨沙、補習お疲れ!」
俺と奏先生が亜梨沙のことについて話していると、ダッシュで、亜梨沙が遅れながら部室にやって来た。
「ありがとう智也くん♪ 実は補習が難しくて、思った以上に時間がかかっちゃったの。テヘ♪」
「テヘじゃありません。森岡さん」
「ハ~イ♪」
コイツは森岡亜梨沙。俺のクラスメイトでもあり、提供クレジット同好会の部員の1人でもある。亜梨沙は胸が大きく、スタイルも抜群で、見た目もとても可愛いため、学校内ではとても人気があるらしく、その影響で亜梨沙のファンクラブが出来ているんだとか、出来ていないんだとか。ちなみにそんな亜梨沙がどうしてこの提供クレジット同好会に入ったのかというと、それは亜梨沙も提供クレジットを見るのが大好きだからである。俺も亜梨沙もお互い同じ趣味を持っていることが分かり、話が弾んで意気投合し、亜梨沙も提供クレジット同好会に入ったというわけだ。(いやぁ~、亜梨沙も入って、この同好会もさらに楽しくなったんだよな~。サンキューだぜ。亜梨沙)
「それじゃ、みんな集まったし、奏先生、いつものお願いします!」
「OK☆! これより、今日の提供クレジット同好会を始めます!」
「「イェ~イ☆!」」
提供クレジット同好会は奏先生の開始の挨拶から始まり、終わりの挨拶でいつもやっているんだぜ!
「そういえば、琴音ちゃんは提供が好きじゃないんだよね?」
まず、亜梨沙が妹の琴音について俺に話しかけてきた。
「あぁ、琴音は提供が好きじゃないぜ」
「やっぱり、兄妹揃って、同じ趣味ってわけではないよね」
「まあ、そういうもんだと思うぜ」
亜梨沙が改めて、兄妹で同じ趣味を持つわけではないということを実感したようだ。(普通、兄妹ってそういうもんだと思うが……。)
「ねぇねぇ。小池くんと森岡さんにとって、とても嬉しい提供クレジットってあったりするの?」
今度は奏先生が俺と亜梨沙に対して、質問をしてくれた。
「俺は、魔法少女ローリエ第43話の時で、ラゼロン以外にもバナイア石油を読み上げてくれた時が一番嬉しかったっス!」
俺は奏先生の質問である一番嬉しかった提供クレジットを答えた。魔法少女ローリエはおもちゃ会社であるラゼロンしか基本読み上げてくれないので、他のスポンサーも読み上げてくれた時は超嬉しかったんだよな~。
「それチョー分かる☆!」
「ねぇ小池くん。どうして、その提供なの?」
「魔法少女ローリエはラゼロンしか読み上げてくれないから、他のスポンサーも読み上げてくれたことに超感動したんだぜ!」
「そうなんだ♪ 急いでメモしないと☆!」
ちなみに奏先生は俺や亜梨沙と違って、提供のことについては全く知らなかったため、これを機に勉強をしているんだぜ!
「私は嘘から本当へのドラマで、このドラマ枠でマリアーナ生命が降板しちゃったんだけど、この時に一時的とはいえ、マリアーナ生命が復活してくれた時が一番嬉しかったです♪」
なるほど。亜梨沙は復活タイプの提供か。確かにそれもいいよな!
「確かに、それもめっちゃ良い提供だよな!」
「本当!? 智也くんにそう言われると、とっても嬉しい♪」
「なるほど☆! これもメモしないと☆!」
とまあこんな風に、俺と亜梨沙が熱く語り合い、奏先生がメモを取っていくというスタイルで、提供クレジット同好会は活動しているんだぜ!
「あっ、そうだ! 今度俺ん家で、提供クレジット同好会をやるっていうのはどうっスか?」
ここで俺が俺の家で、提供クレジット同好会をやることを提案した。
「それ、めっちゃいいじゃん♪」
「うん♪ それ、ぜひやりましょう♪」
俺の提案に、亜梨沙も奏先生も賛成してくれたのだ。ヨッシャー!
「よし! それじゃ、いつにするかを決めていきましょう」
「オッケ~♪」
こうして、今度俺の家で3人で部活動をすることになったのだ。
(ふふ♪ 智也くんの家に行けるなんて、凄く楽しみ♪ とにかくオシャレな私服にしないとね♪)
(まさか小池くんの家に行けるなんて、こんな幸せ滅多に無いよ~。いけないいけない! 先生として、しっかりしないとね!)
さあ、俺ん家でも提供クレジット同好会で熱く盛り上がれるなんて、とっても楽しみだぜ!
語りは基本、琴音が担当しますが、一部の話は琴音以外で語りをやろうかなと思います。




