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僕は加害者です   作者: 紺
2/6

被害者が加害者の道を選んだ

今日は、8年前からの事件日らしい。


さて、働きますか。

前回に続きます。一.記憶のない青年


朝、テレビのチャンネルを変えても同じニュースばっかり。子供が見る番組なんてないじゃん。

僕は手に持っていたリモコンをソファーに投げケータイの画面を開く。

「うわぁ……」

着信30件……誰だよ。すっごい迷惑。朝から気分悪い…。

僕は、電話をかける。コールなしで繋がった。

「うわぁぁ!やっと繋がった!(泣)」

「………」

「あれ?もしもーし」

「……何?」

「返事してよ。繋がってないかと思ったじゃん。」

「知るか。お前みたいな暇人じゃあるまいし」

おっと。自己紹介遅れたな。今、電話している相手。瀬里(せり) (あや)

うるさくて、ウザくて、迷惑人。一応、仕事のパートナー。

「なんか、失礼なこと考えてない?」

「さぁ」

僕は、素っ気ない返事してまどの外を見る。

「お前、なんかやらかした?」

「うん?何が?」

声のトーンが上がった。やらかしたな。確実に。

「ケーサツが騒いでる。」

「あぁー車かも。」

てことは、スピード違反か、こわしたかのどっちかだな。

「今、車に乗ってる?」

「うん。今、150キロかな?」

スピード違反だな。愛車を飛ばすからだよ。

「とりあえず本題に入るね。」

「入ってなかったのかよ」

フフフッと気持ち悪い声が聞こえた。

電話から鳥肌になるくらいの空気が流れるとわね。

「えっと本題だけど、今すぐに仕事場に来いっと上司からの伝言でした。」

「いつものことじゃん。」

「いやいや。今日は、忙しい日なんだよ。知ってるでしょ?」

「……え?」

なにそれ。聞いてないし、覚えもないんだけど。

「今日は、8年前から事件日ですけどー 忘れてた?」

「……そうか。」

「うん?まぁとにかく来てね。」

と、電話が切れた。耳から電話を離す。

8年前…記憶がないんだっけな……

僕は、ケータイを投げる。

シャツの上からパーカを着て鏡の前に立つ。

「だらしない顔だ……な。」

僕は、玄関に向かって耳をいじる。

あ、癖が出た。失礼。

一息ついてドアを開けた。

「……静かだな」

さっきまでのパトカーのサイレンも聞こえない。

僕が住んでいるマンションの階段を降りる。

……はい。来た。

「おう。坊主。」

「なんでいるんですか?先輩」

僕は、睨みつける。その相手、僕を誘拐した人。半分感謝している。市場(いちば) (はじめ)

僕を記憶喪失した張本人。最低で腹立つ。

「なんだよ。来てやったのに可愛くないなぁ」

「来なくていいです。まじ、迷惑なんです」

「はいはい。」

今日は、最悪の一日のスタートだ。



二.孤児院の侵入へ続く


孤児院の侵入

スパイっていうよりやばいんじゃね?

死ぬかも。

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