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花守りの蝶  作者: 花言葉
花守りの記憶
28/33

2

 花は、その夜、部屋で悩み続けた。

(さようなら、陽太、類)

 蝶制度が始まってから、最初に花の元を訪れたのは、陽太だった。明るくて、すごろくに付き合ってくれた。

 陽太を思い出して、少し顔がゆるんだ。

 類何て、蝶制度を取り下げてほしいと言い出したりした。

(あの時は、本当に嫌な奴だったな~)

 思い出して、悲しくなった。

(あの二人は、忘れちゃうんだ)

 それでも、真名を教えなければ、結婚に至らない。

(私は、才我を選んだの、二人の事は、忘れよう)

 花は、心の中でそう決めて、強く才我を思った。


 ● 〇 ●


 次の日、才我と二人きりになった。

「才我、私の事好き?」

「もちろんです」

「陽太と類をどう思う?」

「良きライバル」

「そうだよね。遅れちゃってごめんなさい、真名を教えるわ、私の真名は「めぐむ」って言うの」

「愛ですか」

 そう言った途端に、パキンと鎖が切れたような感覚がした。

「何?」

(そうか、陽太と類との関係が切れたのね、それじゃあ、あの二人は、忘れてしまうのね)

「どうした? 愛」

「えっと……」

 ポタポタと涙が流れた。

「愛?」

「うれし泣きだから、ついに、才我と結婚できるんだもの」

 才我は、優しく抱きしめてくれた。

「ありがとう」


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