表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花守りの蝶  作者: 花言葉
決闘の約束
18/33

2

 その日の夜、奏太が訪ねてきた。

「奏太」

「花、最近、蝶とは、どうなんだ?」

「うまくいっているわ、でも、まだ一番が決まらない」

「そうか」

 奏太は、悔しそうに言う。

「奏太こそ、好きな女の子とかいないの? 街の方の寺子屋では、女の子も勉強しているのでしょう」

「一応、好きな子は、いるんだ。その女の子は婚約者がいるから……」

「そっか、奏太も大変だね」

 奏太は、ギュッと花を抱きしめた。

「何?」

「俺の好きな女の子の代わり」

「私で、満足なら少しだけ、こうしていても良いよ。奏太もその子の事を忘れたくて必死なのでしょう?」

「ああ」

「小さい頃は、良くギュッとしていたものね」

 花は笑顔でそう言った。

「花様!」

 乙が慌てている。

(?)

 奏太は、乙に手をはたかれていた。

「乙さん、すいません」

「奏太! これだから、男は……、花様は、姫様なのですよ、気安く触れて良い方ではないのですよ!」

「でも、奏太は……」

「奏太だって男なのです。もう近寄らせませんわ」

「そっか、もう昔みたいには、いかないのね」

 少し悔しくなった。みんなが変わって言っている事に。

 小さなころと今では、すべてが変わってしまっていた。自由は元からなかったが、奏太の話を聞くのが好きだった。でも、奏太は、好きな女の子もいる男になった。奏太が女だったら、もっと一緒にいれたのかもしれない。しかし、いくら、乳兄弟と言えど、男なのだ。

(人間って難しい)

 改めて、人間関係の難しさを思った。

(でも、奏太に好きな子が出来たって事は、私だって、きちんと人を好きになる年頃なのかもしれないわね)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ