1
「刀助って嫌な奴ですね」
陽太が花の部屋で拗ねていた。
「それは、わがまま坊ちゃんですから」
「鈴蘭国は、姫で良かったね、女の子の方が可愛いですもの」
「ありがとう」
四人で、お茶をしながらくつろいでいた。
「花様は、今は、蝶の中でお気に入りっていますか?」
「皆の事が好きよ」
「そうですよね、慎重に決めるべきですよね」
陽太は、お茶飲みながらそう言う。
(まだ、私の一番はいないわ)
「それより、決闘の事を話し合おう」
「うん、それで、やっぱり、武器の持ち込みは、禁止にしよう、弓とか矢は、戦い中に当てられるから」
「そうね」
「そして、一番困るのが、人質ですね」
類が、お茶を一口飲んで続ける。
「まあ、一般人を人質にする可能性をあげていたら、決闘は出来ない。会場を吹っ飛ばす位の事をしそうなら、さすがに中止ですけど、小さな犠牲なら迷わないでほしい」
類は、才我を見つめてそう言った。
「ああ」
「花様の婚約と一般人の命じゃ重さが違うからな」
「何だか失礼じゃないかしら?」
「じゃあ、花様が、刀助を王にしたら、何人死人が出るか考えて見ましたか? あいつに王の才は無い、すぐ国をつぶすだろう、そうしたら、何百何千と死ぬんだよ。一人位仕方がないと思います」
「そうだけど、殺された人の親族は、一生王族を恨むわ」
「それなら、看板に、命を守れない可能性があると書いておいたらいいのでは?」
「……それでいいのかしら?」
「花様、一番人質に取られたくないのは、あなたなのですよ」
「!」
「才我の弱点など、花様以外にありえません、一般人の人質で、力を落とす才我では、ありません」
「そうなの?」
才我は、首を縦に振っている。
「護衛は、つけるけど、僕と類も守りきるから」
陽太が、立ち上がって言う。




