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しばらくして、蝶達は、集まった。
「花様、ききました。大変なことになったのですね」
「花様、俺に出来る事はします」
「花様、世界につてがある私なら何とかできるでしょう」
三人は、順番にそう言って来た。
「ありがとう」
「それじゃあ、僕は、この国の内部から相手の弱点を探そうと思います」
陽太がそう言って笑った。
「俺は、城下町に侵入してきます」
才我は、少し遠慮がちにそう言った。
「私は、世界での手山国の地位や、うわさなどを、各国の人達に文で送ってもらう事にしますね」
類は、そう言って、メガネを直した。
「みんな、ありがとう」
花は、うれしくなって涙があふれた。
「私のミスなのに、みんな、協力してくれるなんて……」
「当然ですよ」
類は、ウインクした。
「そうそう、でも、相手をまいてから、お礼を言って欲しいですね」
「そうですね、必ず成功するとは、言えませんからね」
「そうね、早すぎたわ、がんばりましょう」
「おう」
みんな散り散りになって、いなくなった。
「良かったですね。蝶が頼りになる方々で」
乙は、涙を流している。
「花様が、立派な花をやってくれていてうれしいです」
「花ね」
(蝶としては、死活問題なのかもしれないわ)
花は、心の中でそう思っていた。大体、母の蝶だった方は、今、どうしているのかなどは、全く知らないのだ。
(花にとまらなかった蝶は、死ぬのかな?)
少し怖くなった。後の二人が死ぬなど考えたくないからだ。
蝶制度は、裏になにかあるのだ。
「さあ、花様、今日は、夜になったので、寝ることにしましょう」
月明かりしか見えない時間になっていた。
「そうね」
着物を着替え布団に入る。
(私、正しい選択ができますように)
願いは、一つ、全員が幸せになる。




