表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花守りの蝶  作者: 花言葉
とても迷惑な求婚
12/33

3

 しばらくして、刀助が謝りに来た。

「俺は、花様の体調不良にも気づかず、無理をさせてしまいました。本当にすみませんでした」

 平謝りする刀助だった。

「ええっと……刀助は、私を愛していないんでしょう?」

「いいえ、愛しています」

「私が、体調を崩したのに気が付かなかったのに?」

「俺は、気が利かないので……」

 刀助は、ふつふつと汗が浮いて来ている。

(これは、隠しているな)

「それなら、何か証拠を持って来て下さい」

「証拠ですか?」

「はい、私達が婚約した時に贈った物でも持っていらして、そうしたら認めてあげても良いですよ」

「それは……」

 少し目が泳いだ。花は思った。五年も前の物を取っておくわけがないのだ。

(これで、私の勝ちね)

「一応、城に戻って探してきます。ただし、あったら、俺の想いが、本物の愛だと認めてくださいよ」

「はい」

(どうせないわよ)

 花は、心の中で、余裕を感じていた。

 乙の所へ向かい、刀助との約束を話したところ。

「それは、してはいけない約束でしたね」

「なぜ?」

「さすがに贈り物は、無いでしょうけど、婚約した時に書いた文はきっと残っていると思いますよ」

「えっ? 何で?」

「文は、管理している国もあるのです。何かの証拠や、大事な事が書かれている場合保管

の義務があるのです」

「それじゃあ、刀助は、婚約証明書で私を揺すれるのね」

「そうです。浅はかでしたね」

 乙が残念そうにそう言った。

「どうしたらいいの? 私、刀助と結婚しなくちゃいけなくなるの?」

「内容的には、愛している証拠として持って来て欲しいと言ったのですよね? それなら、すぐに結婚なんて事はございません、ただ、こちらは、少しばかり不利になります」

「何で?」

「わざわざ、持ってこさせたと言うところが大きな痛手ですね」

 往復、二時間かかる隣国へ戻らせたのだ。相手にそれ相応の意思があると認めざる終えなくなるのだ。

 花は、焦り出した。

(どうしよう、どうしよう)

 その時、あざが光った。

「何これ?」

 少しだけ考えた。花が光るのはなぜなのかと。

(う~ん、……蝶を使えって事?)

「乙、蝶に手伝ってもらいましょう」

「そうですわ、人出は多い方がいいですからね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ