6~テツヤ~
【注意】後半に微性的描写があります。本番まではいきません。
俺の名前はテツヤ。
どうゆうわけか、ゲームの世界に閉じ込められちまったらしい…。
手に持った端末に目を落とす、生存者は44人。
「いよいよ、半分切っちまった…。」
「くっそぅ、なんでこんなことになっちまったんだよッ!」
背後についてくる少年、セイジはまだ泣きじゃくっていた。チームじゃ唯一の2年のくせに。
「ねえ、どこに向かって歩いてるの?」
もう一人のメンバー、サユが俺に問う。彼女はチームで唯一の女子で、しかも入学当初からクラスで一番かわいいと言われていた子だ。
高1にしちゃ豊富すぎるおっぱい!完璧なボディライン!人形のような整った顔!…ああ、これは神が俺に与えてくだった恵だ……。
最初はまじでそう思った。今考えたら不幸中の幸い、ストレス溜まってる時の目の保養ぐらいにやばい状況になっちまった。
「おめぇらうるせぇよ、こン中で特性持ってるのはテツヤだけ。実際に守ってくれたんだ。テツヤを信じろよ。」
今、けだるそうに声を出したのがカイト。高身長、運動神経抜群で頭脳明晰。まさにイケメンってやつだ。
ゲーム始まって以来、最も冷静な判断で俺達をここまで守ってくれた。
本人は「テツヤが守ってくれた」なんて言っているが、実際に守られたのは俺の方だ。
………もう一人のメンバーは…死んでしまった。
「うん、そうだよね。…ごめん、テツヤ」
「すまね、俺もビビッてばっかで。」
セイジとサユが頭を下げる。
「いや、大丈夫だよ。この状況じゃ当たり前だよね。」
………その時だ。
どこか近くで大きな爆音がなる。
「なんだよッ!?」
セイジが声を上げ、バランスを崩しながらも爆音と逆へ逃げていく。
「テツヤ!サユ!…できるだけ離れるぞ!」
俺はカイトについて、セイジの後を追うように逃げる。
周りにはいくつかのショッピングモールやレストランなどの店舗が並んでいた。商店街か…。
道路に出てはいい的だからと、カイトについて建物の陰となる歩道を進む。
「クソ、セイジどこ行って…」
一つ目の曲がり角を除くと、
「敵だァッ!ころせぇ!」
という叫びと、重い銃声。
身体にいくつもの穴をあけて倒れる……セイジ。
「セイジィッ!」
思わず声を出してしまった。
「なッ…まだいるぞ!」
敵の一人が指示を出し、こちらへ向かってくる。
「上に逃げるぞッ!」
カイトの指示に従い、3人はレストランの2階へ駆けあがる。
2階の窓から俺が、階段の下はカイトが見張った。
………外に…いた、さっきセイジを殺したあいつらだ。
…と、カイトに報告しようとした振り返った俺だが……。
「ああああッ!」
「んだ、こいつらァ!」
悲鳴といくつもの爆音。
俺とカイトが再度外を覗き込む。サユは怯えて伏せていた。
敵の姿を確認する前にカイトが口を開いた。複数いたことは分かったが。
「……あ、いつら…他の奴とはちげぇ……に、逃げろ…。」
カイトが頬を引きつらせる。
「は?…な、なんだよあいつら」
幼稚園からの腐れ縁だが、カイトがここまでビビっているのは初めて見た。
「俺があいつらを止めるッ!テッちゃんは逃げろ!」
ははっ、そのあだ名で呼ぶの、何年ぶりだろうな…。
俺は、サユを連れてその場から逃げた…。
サユの手を掴み、階段を下り、レストランを出る…。
この間、カイトが言ってた街の中心に向かうように、ただ走った。
カイトは…もう、生きて帰れないだろう。……あいつらは他の奴とは違うって彼が言ったんだ。
「私達、これからどうなっちゃうんだろうね……。」
サユが隣で涙を流す。
俺らはショッピングモールの中にある衣服販売店のソファーに並んで座っていた。さっき奴等を見たところからは結構離れたように思う。
「……大丈夫、俺がサユを守るよ。…一緒に生き残ろう。」
「テツヤ…くん……。」
サユがこちらに寄りかかってくる。
そして、腕を腰に回してくる。
こんな状況で興奮してる俺は最低だな…。いや、しょうがないよな…。
クラス1の美少女がその大きな胸を押し当てて抱き着いて来てるんだから。
俺は彼女抱き返した。
すると、今度は見上げてきた。
鼓動が高鳴る。
彼女の心臓も、俺に聞こえるくらいバクバクなってる。
ん?いや、コレ俺の心臓か。んだよ、うるせーな。
「……ねぇ、キス…しても、いい?」
……え?聞き間違えだよな…。
「え?」
「キス、してもいい?」
おい、おいおいおいおいッ!
「……でも、初めてでしょ?…ち、違うか。」
「初めて……だよ?」
ま、まじかよ、まじかよッ!
「なっ、なら、そうゆうのは好きな人とするべきじゃ…」
ああ、そうだ、状況考えろよ。彼女が俺の事すきなわけ……。
「好き……だよ?」
「ふっ、は、はぁっ!?」
やっべ、大きい声出しちまった…。
「だ、だから……好き、だよ…?」
「はっ、はっ、はっ」
だめだ……恥ずかしがってる顔もかわいい…。
お、俺、鼻息荒いな…。キモイな…。
「…んっ。」
「ちゅ。」
まじかよ。……キス…しちまった……サユと…。
「俺も好きだよ、サユ…。」
「んっ」
サユが声を漏らす。
「……やっぱりだめよ、状況を考えて」
「今しかないんだよ、俺達死んじまうかもしれないし。」
サユのシャツのボタンをすべて外し終えると、ピンクのブラジャーに包まれた豊富な胸が溢れるように飛び出る。
「あっ」
再びサユが声を漏らす。
「は、恥ずかしい……あっ、んぁっ」
ブラジャーの上からしばらく胸を揉む。
や、やわらけぇ…すげぇよ。未知の世界だ……。あったかくてやわらかくて、とにかくやばい。
そういえば、キスしたときの唇もあったかくて柔らかかったな。
手を彼女の背中に回し、ホックを、
「ふっ、くっ、よし」
開けた。
ブラジャーに手をかけ、とる。
ああっ、見えッ…
「んっ…きゃっ!?」
どこかで爆音が鳴り響いた。
実はこの話、サイドストーリーになっています!(衝撃の事実)
まあ、そんな冗談はさておき…実はこの話、この次に投稿される(来週になります…多分)7話を執筆中にふと思いついちゃった話なんです。
7話からはまたミノル君視点に戻っていくわけなんですが、またテツヤ君も登場させるつもりです。
ミノル君とどう絡ませようか楽しみですなぁ~。
今回の後半のエロシーンは80%僕の欲をぶつけただけですが、物語にも(というか二人の関係)影響します
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イラストというか挿絵も気まぐれですが描きたいなぁって思ってます。今のうちに非表示にするのも手ですよ。