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Speed to Misfortune  作者: エジソン/ezison
一章
11/16

11~合流~

 生存者19人。ついに20人を切り、生存者の減るスピードも遅くなっていた。


 俺はサユの手を掴んでできるだけ遠くへと走り続ける。

 特性『硬化』……こいつの使い方はいまいちまだわかっていない。いや、意識すれば発動は簡単だけど効果的な利用方法がまだわかりきっていない。

 ……こうゆう時にこそカイトがいればな、とため息を漏らす。


 とりあえず、爆音からはだいぶ遠ざかり、追手の気配もしない。…いや、気配なんて感じれるほどの能力はないのだが。

 「サユ…?」

俺は彼女の顔を覗き込む。うつむいた彼女の顔からは、先以上の不安にかられた様子がうかがえる。

 逃げれたには逃げれたようだが、安心して眠れる状況とは思えない。もう少し粘って逃げるか…?

 「サユ。行こう、もう少し遠くまで逃げてから眠ろう。」

 まだ震えているサユの手を握る。サユは顔を上げると、涙ぐるんだ瞳で俺を見つめた。……うっ、そんなかわいい顔もできるのか…。

 さっきよりはゆっくりと早歩きで移動をする。


 もう一度、端末へ目を降ろす。生存者はまだ19人。減る瞬間が以前よりも恐怖になってきていた。

 なによりも、カイトがいない状況でサユを守れるか心配だ。


 中心に近づいているのだろうか?あたりにはいつの間にか雪が降り始めていた。

「寒いね」

「うん」

会話が弾まない…。

 綺麗な雪だ……。前にもこんな日があったな…。


 そう、あれはたしか中学3年の冬だ。そのころ俺は友達がいないうえ、気も弱い、今とはかけ離れた性格の少年だった。

 俺には友達はいなかったが、ずっとついて回る輩はいた。いじめっ子ってやつだ。当時の俺は肉体的・金銭的いじめを受けており、気づいていても助ける者はいなかった。……しかし、ある日の事だった。

 いつものように校舎の裏に隠れ、金を要求するいじめっ子。しかしその日は違った。

 「やめなよ、嫌がってるだろ!」

校舎裏に姿を現したのは、まるで女みたいに華奢な見た目の少年だった。ボサボサの黒髪に整った顔の少年の目は台詞ほど強気ではないが、確かな闘気を持っていた。

 ……彼の名前、忘れるはずもない…。


 「田中ミノルです」

そうそう、田中ミノル、いやぁ…かっこよかったなぁ。俺もいつかあんなヒーローになりたいもんだ。今でもその気持ちは変わらない。

「久しぶりですね、覚えていますか?」

「いやいやいや、忘れるわけないだろ」

「そうですよね、親友ですもんね。」

そうそう、そのあと彼とは親友になったんだ。憧れたなぁ。彼も友達は少なかったけど。

「テツヤ君?」

サユの声によって現実へ引き戻される。しかし目の前の人間はサユではなかった。

 「なっ…み、ミノルっ!?」

「はい。テツヤ君、久しぶりです。」

目の前にいたのは少しクシャクシャした黒髪をもつ可愛らしい少年だった。

 ………ちょっと待てよ、どうゆう状況だ?

 俺の背後にはサユが怯えて構えている、目の前には記憶に刻まれた少年、その背後には数人の男女の影が見える。


 「み、ミノル…ミノルっ!…ミノルじゃねぇか!元気してたか!?」

俺は思わず勢いよくミノルに抱き着く。目からは涙がこぼれる。

「はい。……うん、元気だったよ、テツヤ君。」

ミノルも同様だった。

 俺は思わずミノルにハグをした。



 その後、俺とサユはミノルから色々な説明を聞かされたが、結局のところサユも俺も聞いても訳が分からないことばかりだったし、ミノルもそれを分かってるらしかった。

 ミノルよりも二回り歩と大きな男性二人と、女性二人はこちらを警戒しており、あまり話せる空気ではない。

 「そうだ、テツヤ君。そちらの女性は?」

ふと、ミノルが声を出す。

「ああ…この子はサユちゃん、俺の…その…なんていうか…。」

「彼女です。」

「ああなるほどね。」

サユが続きを引き継ぎ、ミノルも納得する。

 とりあえず、今の目標は『仲間を集めること』『武器|(鉄)を集めること』だ。…ミノル曰く、このゲームの必勝法は他のチームと腕を組むことらしい。説明をほとんど聞いていなくてなぜかは分からないが。


 しかしまあ、歩けるってのは幸せだぜ。と俺が歩きながら伸びをすると

「テツヤ君、ここなら歩けるから幸せじゃない?」

と再び、ミノルに声をかけられる。

「なに?どうゆうこと?」

とサユが俺の顔を覗き込んだ、その時。



 『くくくっ…ゥはははッ…楽しんでいるかァ?生徒諸君。……って言ってももうほとんど死んじまったが…。もうそろそろこのゲームも終わっちまう。そこでこのラストスパートを盛り上げるために少々アップデートを施した。……見てくれ。』

 上空に響くレイチェルの声を聴き、上を見上げるとそこにはあの飛行船が浮いている。声の元もあそこだ。

 見てくれ、と飛行船に設置されている大型のモニターに映し出されたのは、白いアーマーに体を包んだ軍人のような男…かは定かではないが…だった。

 『これは“機功系”の変形不可機功種を元に作った“ロボットポリス”だ。……いまからの戦いはコイツを大量に投下する。諸君を見つけ次第、容赦なく攻撃を始めるので…あぁ……そうゆうことだ、もうわかったろ……あはははっ。じゃあな。あはははははっヘヘッ』


 「僕らの目的地はあそこだ。」

ミノルが頭上に浮く飛行船を指さした。


反省点ばかりの作品になりそうです…

2章からはもっとしっかり描かなきゃ。書かなきゃ。

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